ラブピースクラブはフェミニズムの視点でセックスグッズを売り始めた日本で最初のトーイショップです。

事業仕分け

北原みのり2009.11.27

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事業仕分けのニュース、今日も。それにしても、気が遠くなるほどに税金が使われる事業ってあるんだな。「新たな公」によるコミュニティ創生支援モデル事業とか、8020運動特別推進事業とか、柔道整復師の療養費に対する国家負担とか。「新たな公」は、あらたなコウ、と読むんだそうですが、いったい何だべ。8020 とは80歳になっても20本の歯を! の運動で、柔道云々は・・・読んでもよくわかりませんでした。当事者・関係者にしかわからないナニカってやつなんでしょう。それにくらべて蓮舫の”詰問”で話題になった「国立女性教育会館」。シンプルですね。わかりやすいですね。なんだかとてもいい教育会館のような気が、しちゃいますね・・・。でもさ。
 
数日前に、国立女性教育会館はいらない、ってこのブログで書いた後、知人から「国立女性教育会館」の予算削減撤廃をもとめる署名運動のお知らせがきて、気分が重い。フェミって、幅、広すぎ。意味、わかんない。
”「国立女性教育会館」がなくなることは、「男女共同参画社会」の後退だ。”
ということらしいが、そもそも論を言えば、あんな立派な建物がつくられた時に、
「ありがとう! ニッポン! こんなステキな建物をつくってくれて! これで、この国の男女平等も安泰。私、泊まる! いっぱい、泊まる、いやむしろ、住みたい!」
とか思ったフェミっていたんだろうか。
茶室やプールまである会館に入り、まず
「建物ばかり立派なものつくりやがって、ばかやろう」
という悪態が自然に口をついてくるってのが、内なるフェミ魂の自然な吐露であろうに。
 
口の悪い友だちは言う。
「女性教育のために必要なダムです! と言われているダムを賛成しているようなもんだよ」
ははは、そのトーリ、と私も思う。女性のため、男女平等のため、という冠のものであれば、中身を問わずに賛成しなければいけないなんて、哀しすぎる。予算削減反対署名をしたら、私、一生、税金の無駄遣いを怒る立場には立てなくなると思う。
 
「男女平等、日本もがんばってますよ!」
と政府に言い訳を与えるためだけの「象徴」としてのハコモノ。そんなもの喜んで手放しますよ、でも、女に必用な予算をガッチリいただきまっせ! という強かな交渉をできる女官僚を育てるための事業って、ないんですかね。
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北原みのり

ラブピースクラブ代表
1996年、日本で初めて、女性だけで経営するセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」を始める。
著書に「はちみつバイブレーション」(河出書房新社1998年)・「男はときどきいればいい」(祥伝社1999年)・「フェミの嫌われ方」(新水社)・「メロスのようには走らない」(KKベストセラーズ)・「アンアンのセックスできれいになれた?」(朝日新聞出版)・「毒婦」(朝日新聞出版)など。佐藤優氏との対談「性と国家」(河出書房新社)・最新刊は香山リカ氏との対談「フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか」(イーストプレス社)など。

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