ラブピースクラブはフェミニストが運営する日本初のラブグッズストアです。Since 1996

banner_2212biird

Loading...

ラブピガールズのみなさん。

HAPPY NEW YEARRRRRR~~~!!
2020年、明けましておめでとうございます〜。

そして、ご無沙汰しておりま〜す。

昨年は、すったらもんだの毎日が激化してしまい、しばらく、書き子業は休業。そんななか、ハマってしまったものがありますっ♡

そのハマったものとは、このドラマ!

Amazon Primeのオリジナルドラマ

“The Marvelous Mrs. Maisel” “マーベラス ミセス・メイゼル“

https://www.amazon.co.jp/dp/B06VXZ6J75/

ゴールデングローブ賞をはじめとする数々の賞を受賞している大人気のコメディードラマではありますが、映画、ドラマをほとんど観ることがなく、スタンダップコメディーにも興味がなかったワタシなので、このドラマはど~なのよ? と思っておりました。そんななか、ホリデーシーズン中のAmazon Primeの無料トライアルメンバーシップを利用して観ることにしました。

そしたら、このコメディードラマが、ただのお笑いドラマではなく、オンナたちの声を発信するフェミドラマだということが発覚。それも、ニューヨークを舞台にして、それぞれのキャラがニューヨークならではの毒舌弾丸トークが連発!(英語が得意であれば、字幕なし、吹き替えなしで観るのがおススメ!)。ストーリーも、ダラダラと続くウザったいラブコメと違い、スピード感があるので、あれよ、あれよとのめりこんでしまいました♫ 


このドラマの舞台となるのは、1958年ニューヨーク。

主人公ミリアム(ミッジ)は、会社を営む社長の息子ジョール(ユダヤ系で叔父の会社で副社長をつとめていますが、コメディアンの夢をもつ)と結婚。大学卒業後にすぐに結婚したミッジは、働くこととは無縁の専業主婦。アッパーイーストサイドの高級アパートで2人の子どもと暮らすリッチなユダヤ系の奥さま。

毎日、先端のファッションに身を包みながら、華やかな生活を送っていたミッジのもとに、結婚生活に疲れたジュールが家を出ると突然の宣告。その影に潜むオンナの影を知り、愕然とするミッジは、赤ワインをがぶ飲みし、泥酔して行き着いたところは、ジュールとの思い出深きグリニッジビレッジのバー。

酔った勢いでバーのステージに登壇し、弾丸トークを始めるミッジ。

そのミッジの猛烈な怒りを知るには、まずは、パーフェクトなオンナであり、ワイフでいるためにミッジが夫/オトコにしてきたことを知らねばなりません。

まず、最初に、

夫/オトコが寝てからメイクを落とす。
夫/オトコが起きる前にメイクとヘアーはバッチリ決める。
   ↓
スッピンで寝起き顔、ボサボサ髪なんてNG行為。
愛する夫/オトコを前に美しき姿であるのがオンナ+妻というもの。

セックスをするときは、夫/オトコがブラをはずしやすいように、はずしやすくしておく。
   ↓
夫/オトコが自身のテクニックに疑問をもたせないような術をみがくのがオンナ・妻の役目

パーフェクトなスキニーボディーであるためには、エクササイズはかかせない。
   ↓
産後もすぐにダイエットを開始。夫がほしがるカラダを維持しなくちゃ。夫/オトコは逃げていくかも?!
   ↓
毎日、ボディサイズを図る。
窮屈な下着に身を包み、カラダには、下着線のあとができちゃったけど、ボン・キュッ・ボン体型は維持すべし。


夫/オトコたちが求める女性像・妻像とは……。
   ↓
気がきいて美しくお料理が得意。
夫/オトコの側に寄り添いつつましく夫を見守る。
夫/オトコの夢を応援する。
夫/オトコが必要なときに夫が望むセックスを一緒にはぐくむ。
育児は、オンナ/妻の仕事である(ミッジは、当てはまらないけどね)。

すべては、夫/オトコたちが理想とする女性像・妻像に近づくため。夫/オトコの期待に答えるために寝ても覚めても美しいオンナであることがオンナの中のオンナ。オンナは結婚して子どもを作り、育て、よき母となり、夫が理想とするオンナであることが良妻というもの。それが社会で受け入れられるオンナの姿、妻たる役目であり、オンナとはそういうものであるっ!

WTF(WHAT THE F××K)!! と爆発しそうなんだけど、ミッジも例外なく、そう考えていたのよね。

なのに、コレかよ。オンナにパーフェクトワイフを求めるオトコたちに物申す。バーのステージで、がんじがらめのウーマンフッドのハードシップさを毒舌トーク。勢いとともにおっぱいもポロリ。そのトークに会場は大ウケするけれど、オンナであるミッジがセクシャルな毒舌トークを連発し、オッパイもポロリの行為が猥褻として、留置所に連行されてしまいます。

そのミッジの救世主となるのが、コメディアンとしての素質を見い出したバーのタレントマネージャー、スージー。スージーが用意してくれた保釈金で出所をするミッジは、お笑いの才能を知り、デパートでメイクアップガールの仕事をしながら、スタンダップコメディアンになることを決意。オトコの業界+敵多し+壁多し+オンナの敵はオンナ+邪魔者多し=いばらの道であるスタンダップコメディー道にスージーとともに殴り込みをかけていきます。

新生活と自立を手に入れるため悪戦苦闘の日々を過ごすミッジは、どこまでも明るく正直。いい意味でフラッフィー♡♡フワフワ感もたっぷり。それとは裏腹にジュールの葛藤はさらに悪化。高級取りの副社長。高級アパートで美しい妻と2人の子どもと暮らし、どこから見てもパーフェクトな夫であり、オトコであったジュール。

しかし、不倫相手とはあっさりとエンディングを迎え、ミッジとよりを戻そうとしたものの失敗に終わり、ミッジとよりが戻るチャンスが訪れたと思ったら、ミッジの毒舌コメディーを受け止めることができず自分の情けなさに泣き崩れる。

さらに、家族が経営する好きでもない仕事を続け、 ミッジとの別れを後悔し、自分自身に絶望してフラストレーションはたまるばかり。それでも、愛するミッジのために自分ができることをおしまずにつくすよき元・夫、ジュール。多忙なミッジのために育児と仕事をこなし、ミッジが必要とするならば、どこにでもふっ飛び、ミッジの生き方をサポートしていきます。

そんなふたりは、互いを気づかい、愛し合い、くっついたり、離れたり。ふたりのリレーションシップは深まっていくのだけど、それが、社会に潜むハズバンド&ワイフのあるべき姿・ジェンダーロールに背くことから、ふたりは離婚を決意。

ドラマは、ミッジとジュールとふたりの家族、それぞれの姿が映し出されていくのだけど、その中でも、ジャケットにパンツ、キャップを冠った性別不明(?)(ジェンダーフルイド)でローンウルフのスージーは、とてもユニークな存在です。


さて、壇上で毒説弾丸トークを連発するミッジはというと……。

“ウチで家事でもしてろっ!” “頭の空っぽなビッチなオンナだ!”などとオトコたちからヤジが飛ばされる。オンナをののしるオトコたちを前にコミカルなトークで切り捨てるミッジに会場は盛りあがるものの、主催者側からは、オンナはオモシロくない。オンナに支払う金はないと背を向けられ、二度とステージには立てないようにも仕向けられてしまう。

それでも、CAN-DO ATTITUDE(やればできる)精神でONLY BOYS IN THE ROOMの多い世の中に果たし状を叩き付けるミッジの姿は、まさに、フェミニストエボリューション。現代のオンナのみならず、オトコたちのハートもワシづかみ♡♡


さて、このドラマは、エイミー・シャーマン・パラディーノ、女性脚本家によってクリエイトされ、2017年3月のファーストエピソードを含めて3エピソードが放送されていますが、このドラマが注目を浴びた背景には、あの #TIMES UPが雲隠れしています。

2018年の1月、女性へのハラスメントや格差が日常茶飯事に横行するハリウッドに待った! の手を伸ばした #TIMES UP ムーブメントは記憶に新しいところ。

格差とセクシズム。女性の取り巻く労働環境とそれらを許してきた社会に疑問の声を上げた女性たちがイコールオプチュニティーと女性の権利、人権を求めて立ち上がりました。その女性たちの姿が逆風と立ち向かうミッジの姿と重なることもあり、さらにドラマが話題に。ニューヨークポストでは、#ME TOO 時代の最高のドラマと賞賛しています。

1950年代と2020年、現在の女性を取り巻く環境に、Hmmmmm,,,,となげきを感じなくもないけれど、時代を超えてもオンナたちが発信し続ける声はひとつ。

その声は壇上に上がるミッジのスタンダップでたっぷり聞くことができます♡♡


“Tell me that men won’t think I’m funny because I don't look like a dump truck.”
“オトコたちがワタシをオモシロいと思えないのは、ワタシがダンプトラックのようなルックスではないからよね“

   ↓


ルックスでオンナの価値観を決めるなっということね。


“Why do we have to pretend to be stupid when we are not stupid?“
“頭が悪いワケではないのに、なぜ、ワタシたちは、頭の悪いフリをしなきゃいけないのかしら?“

“Why do we have to pretend to be helpless when we are not helpless?”
“できないワケではないのに、なぜ、ワタシたちは、できないフリをするのかしら?“


“Why do we have to pretend to be sorry, When we have nothing to be sorry about?”
“あやまらなくてもいいのに、なぜ、ワタシたちは、あやまらなければいけないのかしら?“

 

“Why we have to pretend we’re not hungry when we’re not hungry?”
“おなかもすいていないのに、なぜ、ワタシたちは、おなかがすいているフリをしなくちゃいけないのかしら?”

“We should stop apologizing and pretending to be something that they’re not”
“悪いことなんて何もしていないのだから、あやまる必要なんてないわ“

 

“If women were in control they would change the world!”
“ワタシたち女性は、社会に変革を起こすことができるわ!“

 

“NO WOMAN IS MAN’S PROPERTY!!”
“オンナは、オトコのモノ(商品)じゃないのよ!!“

 

以上!

2020年がラブピガールズにとってよい年となりますように♡
今年も、CAN-DO ATTITUDEで突き進んでまいりましょ♪

BE KIND TO ONE ANOTHER♡♡

KEEP SMILING☺


The Marvelous Mrs. Maisel Season 1 - Official Trailer [HD] | Prime Video


The Marvelous Mrs. Maisel Season 2 - Official Trailer [HD] | Prime Video

The Marvelous Mrs. Maisel Season 3 - Official Trailer | Prime Video

Loading...
朝美

朝美(ともみ)

米国大学在学中にダンサーに。NY拠点にダンサーとして活動後、多種多様な業界を渡り歩いた元・3ヶ月坊主のジョブホッパー。米フォーチュン500企業の最も働きやすい企業に籍を置いたのち、アメリカが選ぶ最高の雇用者のトップに君臨する米大手企業に㊗現職!ライター、ライフスタイルリサーチャー、ブランドアンバサダーとしても活躍。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。https://morningbeauty917.wixsite.com/mysite

RANKING人気コラム

  • OLIVE
  • LOVE PIECE CLUB WOMENʼS SEX TOY STORE
  • femistation
  • bababoshi

Follow me!

  • Twitter
  • Facebook
  • instagram

TOPへ