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国民投票シミュレーション

深井恵2007.08.16

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参議院議員選挙、なかなか面白い結果になりました。私は終業式の日にクラスで、模擬投票を生徒にさせました。候補者の主義主張を書いた説明用紙を配布し、自分の思いに一番近い人は誰か判断し、「この人だ!」と思う人に投票する、ということで、投票用紙もそれっぽく作って、さすがに提出はさせずに、開票日まで自分で大事にもっておいて、自分が投票した人の得票はどうだったか、しっかり開票結果を見ておこう!と言って、一学期を終えました。結果は2学期になったら聞いてみようと思っています。

それにしても連日暑い日が続きますね?。こんな暑いさなかに、先日、免許の更新に行ってきました。教員免許の更新ではありませんよ??(笑)。でも、近い将来、「免許の更新」って言ったときに、私たち教員は「運転免許の更新」か「教員免許の更新」か、一言断りを入れないといけなくなりそうですね。

その教員免許の更新のための講習は、全国どこの大学で受講してもいいことしようとしているようですが、かかる費用(交通費、宿泊費等含む)は自分のお金で、授業に支障のないように休日や長期休業中を利用して行く・・・なんてなことで、話が進んでいこうとしているので、イヤな感じです。今後の動向が注目されます。

さて、さきほどの運転免許の更新。腹が立ったり背筋が凍ったりでした。いったい何かというと、一つは、相変わらず、免許の更新にかこつけて、あの手この手でお金をとろうとしているということです。まずは、交通安全協会。交通安全協会は任意なのに、その窓口は必ず通過するように手順が決められていて、「払いたくない」という意志をわざわざ伝えないといけないこと。窓口の人も更新者も、お互いいやな思いをするよね?などと思いつつ、きっぱり断りました。

次に、講習が始まってから、SDカードの売り込み。行楽施設や旅行にお得な割引がついてますということを、長時間説明されちゃいました。そんな説明聞きたくない人もいるのに、またもや強制です。SDカードって、どんなに長期間の無事故無違反のカードでも、有効期限って1年なんですよね?。ちなみに、私はラッキーなことに、いまのところ一度も捕まってませんが、SDカードなんていらないから、説明も聞き流しちゃいました。

さて、本当の講習内容に入ってから(いや、この講習も、2800円払う価値や意義があるかは、はなはだギモンですが)、道路交通法の改正点について若干の説明がありました。一つは、飲酒・酒気帯び運転の罰則強化。それは知っていたので、手元に置かれた『交通の教則』(監修 警察庁交通局、編集・発行 財団法人全国交通安全協会)をパラパラとめくってみると、こんな「改正」が書かれてありました。

交通事故、故障、災害などのとき」の「3?4 武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律等による交通の規制が行われたとき ・・・中略・・・道路交通法により、自衛隊等による我が国に対する外部からの武力攻撃を排除するための行動が的確かつ円滑に実施されるようにするため緊急の必要があるときには、自衛隊などの使用する車両以外の車両の通行が禁止され、または制限されます。

これは04年に改正された事項です。有事法制の一端が、自動車運転レベルにまで、こんなふうに入り込んでいたんですね。私たちの首をしめようと思えばいつでもしめられる状態にあることを改めて知らされた気分でした。3年前の改正だからでしょうか、この項についての説明はありませんでした。

先日、ある学習会に参加していたら、国民投票のシミュレーション用紙をもらいました。この用紙は、「戦争屋にだまされない厭戦庶民の会」という団体が発行したものでした。以下に一部抜粋して掲載しますので、試しに皆さん方、記入して頂けませんか。もし、国民投票が行われたら、皆さん方がどのような投票で臨むか、予行練習だと思って記入してみてください。○か×の記入です。憲法改正の提案に賛成の人は(   )欄に○を、提案に反対の人は×を記入するだけです。
一つ目、憲法九条。

(   )安全保障(平和主義)
     日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
(   )(自衛軍)
     わが国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高識者とする自衛軍を保持する。
    自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行うにつき、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。
    自衛軍は法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。
    前に項に定めるもののほか、自衛軍の組織及び統制に関する事項は、法律で定める。
以下、略します。

最初の(平和主義)はいかがですか? ○にしました? これは、現行の憲法と全く同じ条文です。だったら○でしょ、と思いがちなのですが、ここには落とし穴があって、現行の憲法の第2項がない状態で提示されているんです。
現行の第2項は次のとおりです。

前項の目的を達するため陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。

この第2項が大事なのに、国民投票用紙には掲載されないおそれがあります。だって、「改正」案ですから。1項は残しておいて、国民が1項に○を記入すると、「○=改憲」と判断されてしまうのです。○×式の投票用紙の落とし穴があるようです。
○が一つでもあれば、憲法改正に賛成した票になるんです。改正したい勢力に都合の良い投票用紙が作られて投票が行われる、その危険性があります。この国民投票が3年後ですか、実際投票が行われます。その日まで、だまされない有権者になるぞ!と固く心に誓ったのでした。
国民投票の模擬投票も、クラスでやってみようかなぁ・・・

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