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結婚って「がまんする」こと?モラハラの夫と離婚、よくやりました!セルフエスティームトレーニングの現場で。

具ゆり2015.07.17

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   今回は、「女性のための自己尊重トレーニング(セルフエスティームトレーニングSET)」の様子をお知らせしようと思います。 東海地域の地方都市で、6月から始まったSET(5回連続講座)。自己主張トレーニングに続き、今回も定員(24人)を大きく上回る希望者がありました。講座はレクチャー、ワーク、グループトーク、シェアを重ねます。進行するにつれて、涙あり、笑いあり。オンナたちがなかなか人に話せなかったことを、語りあい共感しあってシスターフッドを生み出します。今回も無事終了しました。やれやれです。 グループトレーニングは、その都度参加者もさまざま。参加動機や期待も異なります。 カウンセリングとの違いは、メンバーどうしのエンパワメントが加味されるところです。 「自己尊重トレーニング」は、「まるごとの自分を大切にし、自分を信頼する力を育てるトレーニング」がお誘い文句。 テーマは ① 今の「私」 ② 「私」の気持ちをさがそう~心とからだのつながり ③ 「私」の中のとらわれ ④ 多様な視点で「私」を見る ⑤ 「私」を大切にしよう~自分らしく生きる (以下、講座の様子を一部紹介します。本人が特定されないように加筆修正しています)

 Aさん(30代) 「モラハラの夫と離婚したばかり。パニック障がいにもなった。周囲からは“がまんが足りない”といわれた。今はシングルマザーだから、子ども優先があたりまえと言われる。旅行に行くことすら、勝手だ、わがままだと非難される。今まで“自分をおいてきぼり”にしてきた。自分を取り戻したくて参加した」 モラハラ夫との離婚はけっこう難しいところ。よくやりましたね。おめでとう~! モラハラを受け続けた生活は、さぞかし大変だったことでしょう。パニック障がいになるのは、通常ではない異常な事態に対する正常な心身反応だともいえるのです。あなたはえらいよ、よく頑張りました! でも、結婚って「がまんする」ことだったのかな? そうじゃないはずだよね。離婚して子どもを引き取って育てている、3人も! 立派じゃないですか! シングルマザーはマザーの鏡だといえますよ! 「父」の分まで親をやっているのですからね。旅行がなんだって? 2人分行ってもいいくらいよ!

 自己尊重トレーニングを受けるうちに、「自分の存在価値を認めてもらえなかった」成育歴の辛さをひきずっていたこと、ずっといい子をしていたことが夫との関係にも影響していたことに気づいてきた。そんな自分をどうすることもできなかったけれど、自分の「心のクセ」や「とらわれ」に向き合うことで、気づけてきた。自分がなぜ他人の目を気にして自己尊重できていないのか、親からの影響をひしひしと感じます。少しずつ、自分の「感度」を取り戻せてきたように思う。ずっともてなかった存在価値のベースがドン!としっかりできた感じ。前の自分と違う、前を向いてやっていけそう! いいですね~。残念だけど子どもは親を選べない。あなたが親から何を言われ、されたか、傷ついた過去は変えられない。でもそのせいで自分の人生をあきらめるのはもったいないよね。今までは「愛されるためには、~~じゃないといけない」と自分に「内的抑圧」を課してきたんですもの。「他者優先」して生きざるを得なかったんだと思います。でもそんな環境、状況の中を、あなたが生き抜いてきたことはあなたの「生きる力」だと思うし、モラハラの夫との離婚を実行したこと、自立する選択をしたこともあなたの感性があってのこと。ずいぶん勇気も必要だったことでしょう。 SETの期間を通して、ずいぶん変わってきたよね。あなたの成育歴も結婚も離婚もあなた自身の大事なキャリアです。それがあって、今を生きている。誰かのために生きるのではなく、これからは自分の人生の主導権をあなた自身が握っていいのです。その権利は当然あなたにあるし、「存在価値のベース」があなたの自己尊重感の柱になると思います。あなたは自由なんですもの。 Bさん(60代) 「30年あまり、何度も離婚を考えた。名前も呼んでもらえず、おい!お前! ばかりだった。あきらめが馴らされてきて、家族優先の生活をしてきた。自分は本来の自分じゃないみたい。あと何年あるかわからない人生を考えたい」 何十年もの間、世間や夫に求められる「女」「妻」「嫁」「母」のジェンダー役割に応えるしかない生活を続けてこられたようで、大変にお疲れ様でした。しかも年の離れた夫はもう高齢とお見受けします、長年の「亭主関白」だそうですね。やっと「夫の価値観を変えるのは無理」と気づかれたのですから、さあ、ここからは残されている自分の人生を優先して考えていく時でしょう。そのために参加されたのですから。 昔「亭主関白」、今は「モラルハラスメント」と置きなおしてみるといかがですか?  「俺が食わしてやってる、文句言うな。いやならトットと出ていけ!」もう夫はそんなことを言えないお年では? 未だに偉そうな態度があるかもしれませんが、もしあなたに見捨てられたら? そんなことは夫には理解不能かもしれません。でもね、いざそうなったら、男も惨めなものですよ。 さあ、さんざん夫優先、家族優先の「他者優先」や「過剰責任」のお世話をしてきたのですから、もう十分でしょう。「本来の自分」の人生を、どうしていきたいですか?

 亭主関白を、今は「モラルハラスメント」だと言われて、府に落ちました。 「他者優先」「過剰責任行動」はまさに思い当ります。どのように抜け出せるかこれから探していきたいです。講座の中で「しなくてもいいことを減らす」「意識的にやめてみる」ことは目からウロコの発想! 「自分がしなくてはいけない」と思っていたことも、自分を苦しくさせていたのかもしれません。自分を見つめなおし、同じようなことを考えて話し合える人たちと交わりあえたこと、お聞きしたこと、とても自分にプラスになりました。 結婚してから自由がなくなった人。自分らしさなんて、後回しするしかない生活をしてきた人。これまで親の言うとおりに生きてきて「自分がない」という人。子どものいないことを憐れむ周囲との関係に葛藤を感じる人。離婚、母娘関係、虐待の成育歴・・・ 周囲の人間関係やパートナーを優先してしまい、つい自分を後回しにしてしまいがちな自分を見直したい、という女性が世代を超えて出会います。人の問題をしょいこみすぎて、自分の問題と他者の問題を区別できなくなってしまっている人が多いといえます。 講座をするたびに、日本社会にあるジェンダー拘束、暴力容認意識、女性差別・蔑視など、「女」への「外的抑圧」が健在なことを思い知らされます。それに応えなければ、認められることもなく、やって当たり前。できなければ・やれなければ、批判や非難を受けるのですから、やらざるを得ない(他者の要求に従うしかない)=「自分をもってはいけない」ことなのです。自分を大切にする自己尊重感は自分勝手(わがまま)なことで、罪悪感を植え付けられるのですから、やりきれません。ため息が出ます。 締めくくりは「大切な私」がテーマ。 「相手からほめちぎられるレッスン」「自画自賛するレッスン」で山場を迎えます。 終了のアンケートには、トレーニングの成果が表れています。 今回は満足度100%! やったね!!(以下、一部抜粋)

 * 自分と改めて向き合うことができて苦しいなって思ったこともありましたが、逃げたらいけないんだなって思い、回数重ねるごとに乗り越えることが少しずつできてよかった。 * 自分は確実に変われたと思います。このまま元の自分に戻らずに生きていけたらいいなと思います。 * 自己肯定感が生まれました。前向きな気持ちで生きていけそうです。 * いろんな気づきがありました。今思うと当たり前のことが、今まで当たり前と感じていなかった。これから、自分のことを自分で決める、自分を大切にしていきたい。 * 安心できる場所でのトレーニングで、ものすごくエネルギーがわきました。 * 自己尊重できるようになりました。自分を大切に生きていきます。 ・・・その他 どこかで読者の皆さんにお会いできることがあればうれしいです。

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具ゆり

具ゆり(ぐ・ゆり)

フェミニストカウンセラー
フェミニストカウンセリングによる女性の相談支援に携わっている。
カウンセリング、自己尊重・自己主張のグループトレーニングのほか、ハラスメント、デートDVやDV防止教育活動など、女性の人権、子どもの人権に取り組んでいる。
映画やミュージカルが大好き。
マイブームは、ソウルに出かけてK-ミュージカルや舞台を観ること。

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