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北原みのりより新年のご挨拶〜ラブピースクラブは30周年を迎えます〜

北原みのり2026.01.09

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あけましておめでとうございます。2026年。

30年前、1996年にラブピースクラブをつくりました。
当時、「起業して3年続けられたらすごいことだよ」といろいろな人に言われ、とにかく3年続けることを目標にしていました。たとえ利益が出なかったとしても、まぁ3年は続けよう〜3年続けたらすごいんだから〜とやってきましたが、まさか30年も続けてこられたなんてね。自分でも驚いています。

と、書きながらふと思い出したこと。これまであまり人に言ったことはないのですが、これまでの人生で一度だけ紙に書いて壁に貼った”ことわざ”があります。
「継続は力なり」
やだ・・・恥ずかしい。地味!
それは飽きっぽい自分を戒めるために高校生のときに机の前に張っておいたものなのですが、「飽きっぽい」と自分で思いこんでいただけで実は意外に私は好きなものは飽きずに継続できる人ではないかと、自分のことを発見するような思いで30周年という言葉を噛みしめています。

もちろん、続けてこられたのは、ラブピースクラブでお買い物をしてくださるお客様のおかげです。そして一緒に働いてくれるスタッフのおかげです。支えてくれた友人たちのおかげです。たくさんの女性たち(ときどき男性)のおかげで、ラブピースクラブは続けてこられました。
そんなラブピースクラブを巡る30周年の年表をつくってみたので、よかったらチェックしてみてください(https://www.lovepiececlub.com/30th)。スマホもないし、デジタルの写真もきちんと整理していないし、抜け落ちていることもたくさんあるのですが、大切なHERSTORYです。また、ラブピースクラブを応援してくださる女性たちに、お祝いのお言葉をいただきました。あたたかいメッセージ1つ1つがありがたく、シスターフッドに心から感謝です。こちらもぜひ読んでいただければ(https://www.lovepiececlub.com/30th#message)。

そして改めて「継続は力なり」です。
この言葉の由来には諸説あるそうですが、明治時代の宗教家住岡夜晃氏の「讃嘆の詩」にこういう一節があるそうです。
「念願は人格を決定す。継続は力なり」
継続は力なり、よりも、その前の言葉の方が、凄みがありますよね。

女性が安心して性を語り、楽しめる社会になったらいいのに。

その念願がラブピースクラブという会社の人格をつくって、その念願のためにここまで続けてこられたということだなぁ、としみじみです。
その念は時に強すぎたりして各方面からボコボコに叩かれたりキツイ目にあったりもしましたが、その念によってここまで続けられ、大切な友情を得られたのだと思います。「私はこういう人」「私はこう考える」「私はこうしたい」そういうことを安心して安全に女性が発信することの難しさを感じ続けている人生ですが、それでも、そう言わないことには人生って始まらない、仕事も始まらないのです。

30年前、それでも、私はすごく迷っていたなぁ、と改めて振り返っています。
大学院で性教育を研究しようと決め進学したものの、アカデミアの世界に全くもって馴染むことができずライターの仕事を始めたのが24歳のとき。友人たちの多くは会社勤めをしていて、会社帰りのかっちりしたスーツ姿の友だちに出会うのを誇らしい気持ちになりながらも、自分自身の未来は全くみえなかったのを思い出します。でも、不思議と不安はゼロでした。時代だったのかもしれません。バブルは終わっていても、まだ世の中は「なんとかなるでしょ」という空気があったし、体力も気力もありあまっていた私は「とにかく女性のことをしたい、何かしたい」と意欲に燃えていました。何をやるかは見えないまま。

友人たちとインターネット制作会社を立ち上げたのは1995年でした。ウィンドーズ95に世界中が湧き上がるなかで、これからはインターネットの時代だよ! と盛りあがったのです。それまでもパソコン通信で仕事したり遊んだりはしていましたが、インターネットとなれば話しが違う。インターネットは、「働く」ことの意味を大きく変える大変な革命そのものでした。というのも、当時から私は、満員電車とおじさんがとても苦手だったからです。
「働く」ということは、満員電車に乗り通勤しおじさんと共に1日の大半を過ごすこと。当時の私はそう考えていました。そんな苦痛は無理よ・・・満員電車に乗らず、おじさんと毎日顔を合わせないでいい仕事をしたい! ということばかり考えていた私にとって、インターネットは文字通り未来でした。これがあれば直接私は世界に向けて発信できて、これがあれば世界中の人と簡単に個人でつながれる、組織に入らなくても生きていけるんだ、と信じられたのです。

そして色んなことが一気に押し寄せました。
インターネットを見ている中で(当時は.comしかない時代でした)、アメリカにはウーマンリブの女性たちがつくったバイブレーター屋があるのだ! ということを知りメールを出してサンフランシスコのお店に遊びに行ったり。女性のマスターベーションについて書かれた『SELF LOVE』の著者ベティ・ドッドソンのHPを見けて本人に会いにニューヨークに行ったり。インターネットがあることで一気に世界との距離が縮まったのを実感しながら、私はあちこちに飛び回りました。どこに着地するともわからずに、バイブレーターをつくり、フェミニズムの発信をインターネットではじめて、そうこうするうちにどんどん女友だちが増え、どんどんどんどん仕事が広がっていった・・・ものすごくはしょりましたが、そんな感じでトントントンと勢いよくLOVE PIECE CLUBはスタートしたのでした。

あれから30年。組織に入ったことのない私が組織をつくり、経営者になり、たくさんの女性たちと働くようになり、様々な国の女性たちと出会い、語り、時には社会運動に没頭したり、文章を書いたりして、ここまでやってきました。平らな道ではなく、自分のわきの甘さにうんざりしたり、あれほど希望だったインターネットの閉塞感に逃げ出したくなったり、そんな気分になることもありますが、それでもここまで続けてこられました。そのことに、本当に心から、女の神様に感謝です。女の神様、たぶん、いますよね。女性を信じよう、女性の力を信じよう、女性の存在を信じよう、女性の声を信じよう、女性の身体を信じよう。そんな風に女性を信じること=シスターフッドなのだ、ということを、仕事を通じて私は心から実感しています。

あら・・・次の30年は宗教団体でもやる気ですか? というノリになってきちゃいましたが、これからも地道にひとり1本バイブの時代。女性たちのプレジャーを応援し、女性の身体をセルフケアする最高のグッズを提案し、そして女の言葉を、女の身体から出た言葉を届けていきたいと思います。

30年の節目にいろいろなことを企画しています。楽しいこと、していきたいですね。
これからもラブピースクラブをどうぞよろしくお願いします。

そして皆さんにお願い。
ラブピースクラブとの出会いについて書いて下さる方を募集しています。改めて募集要項などは正式に発表しますが、皆さんの物語を聞かせてください。

最後にあらためて! 今年もよろしくお願いします。

 

 

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北原みのり

北原みのり

ラブピースクラブ代表
1996年、日本で初めてフェミニストが経営する女性向けのプレジャートイショップ「ラブピースクラブ」を始める。2021年シスターフッド出版社アジュマブックス設立。
著書に「はちみつバイブレーション」(河出書房新社1998年)・「男はときどきいればいい」(祥伝社1999年)・「フェミの嫌われ方」(新水社)・「メロスのようには走らない」(KKベストセラーズ)・「アンアンのセックスできれいになれた?」(朝日新聞出版)・「毒婦」(朝日新聞出版)・佐藤優氏との対談「性と国家」(河出書房新社)・香山リカ氏との対談「フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか」(イーストプレス社)など。

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