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第13回「40代男脳の異変」

野沿田よしこ2015.11.12

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私の名前はよしこ。でも“よしこおばさん”となってこそ“私”であると人は言います。なぜ“おばさん”なのか?誰かの“おばさん”というわけではな く、 “おばさん”=加齢具合を表現しているわけでもありません。私の行動が“おばさん”以外では成しえないものであるからです。私の趣味は人の恋愛話、セック スの話を聞くことです。と、いってもガールズTALK的に盛り上がり話し、その場で共に聞くようなスタイルでは楽しめないのです。あくまでのぞき聞き、の ぞき見すること、百歩譲って1対1で根掘り葉掘り的なTALKが好きなのです。

“人の話を聞く”“心の中や状況を探る”という力はどうやら“おじさん”“お兄さん”“おじいさん”には装備されていないようです。“お姉さん”と呼ばれる人達には盗み聞きする根性がないようです。そして“おばあさん”には興味と能力はあっても、盗み聞きできるほどの聴力がなかったり、長時間粘れる脚力が なかったり。でも、体力的にまだその余地がある。それが“おばさん”なのです。

と、いうことで、13回目の「よしこおばさんは見た!」よろしくお願いいたします。


耳を疑う会話をする男性NO1は40代男性

「痴漢にあいたくなきゃ胸がボタン全部しめろや」

これはこの手の発言の古典とも言える男性の主張であります。最近、あちらこちらで盗み聞きをしていて、耳を疑う会話がすると必ずその主は40代男性と、いうことが続いております。なぜなのでしょう。それを探るべく、先日、40代男性を集めた座談会を行いました。とは言っても、座談会だと知るのは私だけ。男性を集めた女性と集まった男性はただの飲み会だと思っておりました。

「女の「嫌っ!」はいいだろう?」
「なんで女はやりたいくせに、その時になると嫌だというのか」という疑問を真顔で話す参加者Aは、自分の武勇伝を交えながら、女の本音=行動ではないのだからそれを男は考慮し行動しなくてはならないと自説をぶっておりました。この意見に賛同する男はほぼ全員。私は、この理論がまったく理解できず、
「嫌だと言っているならNOですし、相手の本音がどこにあるのか、あなたが決めるべきではありません」と答えると、「だから嫌だよ、経験ない女は」とキレられる始末。て私の経験の有無まで決められてしまいました。

「女の子ってコーヒーとか嫌いじゃん」
びっくりぽんです。男の飲み物=コーヒーだと思っている化石のような男が、40代にいるなんて。「スタバに女性がたくさんいるの見えません?」と聞くと、「だってみんな生クリームのってるの飲んでるじゃん」と言われてしまいました。

「女の子ってパフェ好きだよね」
コーヒーに続いて、パフェの登場です。昭和の漫画の影響でしょうか。女性=甘いもの好き 甘いもの=パフェという思考をするようです。一人の女性が「私、甘いもの食べられないよ」と言うと、「君は一般的じゃないんだよ」と言われていました。普通か普通じゃないか、一般的なものとは何なのか、それをジャッジできる男性脳はすごいです。

「本当は痴漢されたいんだろう」
宴もたけなわになってきた頃、再び真打ちAが登場いたしました。女はいつも男から“与えられる”快楽を求めていると本気で信じる40代男性。既婚。2児の父。
「肉食系女子なんて、俺に言わせりゃモルモット並だよ。女が襲えるなんて、男が思わせてやってるってことわかってないんだよな。そういうプレイを男が楽しんでいるだけで、かわいいもんだよ」
モルモットって肉食べないしと、思いながら聞いているとAはどんどんエスカレートしはじめました。

「女は見られて、欲情されてなんぼなんだよ。昔から生き残れる女は男をそそらせる女なんだって知ってる?縄文時代から、男に求められて守られる女だけが子孫を残せるんだよ。でも最近の女は自意識過剰で、なんかあると騒ぐし、分をわきまえないやつが多すぎる。」
「あのご自分の顔、鏡でみたことございます?」

思わず溢した私の言葉が、なぜか店内に響き渡りました。
「はっ〜?!!」
Aが本気顔で私を睨みつけておりました。
「自意識過剰、あまりに女を知らなすぎる、あなたはもしやあまり女性の経験がないのではないですか?」
そう返すとAは興奮度が急上昇いたしました。
「おまえ、知らないの俺、この界隈では知らない者がいないくらい、遊ばせてもらってんだけど!」
「この界隈ってどちらですか?」
「ここだよ!!」
「知りません」
「おまえより俺は女を知り尽くしてんだよ!」
「あの私、女なんですけど・・・。」

40代の男性の脳がおかしくなってはいないだろうか?そんなことを真剣に心配する秋の夜長でございます。

よしこおばさんはあなたの体験談をお待ちしております。恋の話、セックスの話を是非お聞かせください。
※よしこおばさんへの恋愛相談も受け付けております。編集部までご連絡下さい。匿名で結構です。
→lovepiececlub.column@gmail.comまで。お待ちしております。

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野沿田よしこ

野沿田よしこ(のそえだ・よしこ)

年齢敢えて不詳。私の名前はよしこ。でも“よしこおばさん”となってこそ“私”であると人は言います。なぜ“おばさん”なのか?誰かの“おばさん”というわけではなく、“おばさん”=加齢具合を表現しているわけでもありません。私の行動が“おばさん”以外では成しえないものであるからです。
私の趣味は人の恋愛話し、セックスの話しを聞くことです。と、いってもガールズTALK的に盛り上がり話し、その場で共に聞くようなスタイルでは楽しめないのです。あくまでのぞき聞き、のぞき見すること、百歩譲って1対1で根掘り葉掘り的なTALKが好きなのです。
“人の話しを聞く”“心の中や状況を探る”という力はどうやら“おじさん”“お兄さん”“おじいさん”には装備されていないようです。“お姉さん”と呼ばれる人達には盗み聞きする根性がないようです。そして“おばあさん”には興味と能力はあっても、盗み聞きできるほどの聴力がなかったり、長時間粘れる脚力がなかったり。でも、体力的にまだその余地がある。それが“おばさん”なのです。 

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