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またやらかしちゃった ゆうたろう君。超「上から目線」でいられる男の余裕とは。

筆者2014.03.20

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こんにちは。りゃんじゃです。
また、ゆうたろう君、がやらかしてます。
昨年2月、杉並区で認可保育園入所不許可になった母親達が区へ異議申し立てをしたことを批判した、自民党所属、杉並区議の田中ゆうたろう氏。
「子どもというものは本来、家で親が育てるもの」
「『お願いです。私達の子育てをどうか手伝って下さい』、これが待機親に求められる人としてのマナー、エチケットというものではなかろうか」
と自身の公式ブログに書いた、あの人。
38歳独身、幼稚園勤務経験あり、らしいです。
今回も、炎上するであろうブログはこれ。
「大切な子宝を乳飲み子のうちから赤の他人に預けて憚らない風潮は、なぜ当然のようにまかり通っているのでしょうか。こんな風潮は、そろそろ止めにした方が良いと思うのです。」
「そして、語弊を恐れず、あえて心を鬼にして言いたいのです。預ける相手もろくに知らずに、預けてしまう。しかも、3日間も。この母親に、非はなかったのでしょうか。」
(3月18日の公式ブログより)
http://blog.tanakayutaro.net/category/1223687-1.html
杉並区と言えば、子育て応援券も発行している子育て先進地域として有名ですよね。杉並区HPでも、現代の子育て中(の女性)が核家族で「孤育て」している現状に触れ、
「地域のみんなで子育てを応援し合い、乳幼児をもつ親子が気軽に外出し、子育て家庭が地域の中でいろいろな人と関わりながら子育てできるまちづくりを」
「子育てを自分だけで抱え込まず、身近な地域での子育て相談や仲間づくり、親子が楽しいひとときを過ごせる場を増やしていきたい」
と書いてあります。
http://www.suginami-kosodate.jp/ouenken/riyousha/ouenken_info.html
それなのに、それなのに、この田中氏の的外れな「母親」批判にびっくり。
なぜ、彼女が、長時間子どもを預けて働かなければいけなかったのか、預け先の選択肢があそこしかなかったのか、そもそも、なぜ、ああいったシッターサイトが存在するのか、そこの現状、まずは把握するべきでしょう、政治家なら。
しかも、「乳飲み子」を「赤の他人に預けてはばからない風潮」って表現、全然体温感じないんですけど。当事者じゃないから使える、高みの見物的、超上から目線発言。
おまけに、締めとして、
「悲しく思うと同時に、今回の事件を、今の日本人は天啓と受け止めるべきではないかと私は考えます。」
だって。
3.11の津波を「これはやっぱり(日本人に対する)天罰」と言った石原慎太郎氏みたい。
あなた、なにもの?
何でこんな人が議員やってるの?しかも、政治信念は「子育て先進地域・杉並を目指します」だって。意味わからない。
この人もそうだし、こういった事件で批判されるのは、いつも「母親」だけ。
彼女の場合、シングルマザーだったわけですが、子どもには当然、「父親」がいる。
2010年に起きた大阪市西区の二児死亡事件の時も同じだったよね。
多くのメディアが母親の私生活や育ちにまで執拗な取材攻勢をかけ、彼女を批判する声だけは連日、激しかった。
でも、亡くなった子どもの「父親」(彼女もシングルだったので、彼女の元夫)の責任、「養育費未払い」等の問題へは一切、言及なし。しかも、元夫のコメント「子どもたちが味わった苦しみを彼女にも味わってほしい」は、そのまま報道されて。
私がインタビュアーだったら、確実に、「おまえはその時、どこで何してたんだよ!」「養育費、払ってたのかよ!」って突っ込み入れてますけど。
わたしも、シングルで幼児育てているママなので、彼女が置かれた状況がよくわかる。彼女と彼女の子どもは、たまたま犠牲者になってしまっただけで、わたしや誰かの身代わりになっただけ、そう思う。
この事件で、今まで見ようとしていなかった人にも、今の日本の子育て環境が丸見えになったよね?今度こそ、見ざるを得なくなったよね?
ここは、子どもを育てることと、大人、特に女が当たり前に働くことが、両立不可能な社会で、安心して子どもを預けたいと思える、保育の質が保たれた場、多様な働き方に対応している預け先があまりにも少ない社会だってことが。
自分の時給と同じ保育料のシッターに預けていた彼女。あそこが最安値だったんだろうな。彼女のように、保育料と月収がほぼ一緒、という女は、正社員の会社員でも多い。彼女たちも、「何のために働いているかわからない」とみんな口をそろえる。
おんなたちの置かれた状況は、みんな、一様で、いつも、ぎりぎりのところで生きている。
完全に不可能なことを、個人の努力で可能にしなきゃいけない状況っておかしすぎる。
女にだけ、重すぎる母親役割を求めてくる社会、もう、やめよう!
ちなみに野田聖子さんは、「私も(サイトで)検索し、わらにもすがる気持ちでお願いしたことがある」と、副会長を務める同党「児童の養護と未来を考える議員連盟」の会合で語ったと、報道されています。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140320-OYT1T00009.htm

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