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「性犯罪に甘すぎる!」と言われてきた日本、少しずつ前進?!

栗林デバ子2015.10.14

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爽やかな日が続いてますね。日差しもやわらかくなって、とはいえ寒くもなく、シャツ1枚で過ごせるこの時期、本当に幸せですよね。みなさんは読書の秋、食欲の秋、どんな秋を堪能してますか。

さて今、法制審議会というところで刑法の改正にむけての審議が始まっています。

柱となるのが強姦など性犯罪の厳罰化。強盗よりも強姦の方が法定刑が軽く、ずっと「性犯罪に甘すぎる!」と言われてきた日本。
少しずつ前進しているんだなと思うとホッとするような気持ちになりますが、今回の改正では厳しくなるだけじゃなく抜本的にいろいろ変わるんじゃないかと、デバ子とても注目しています。

例えば、被害者の問題。今まで強姦の被害者は女性だけでしたが、男性も被害を訴えることができるようになる。さらに強姦の定義は、「女性の性器に男性の性器が入ること」というとっても狭いものだったけど、これからは性交に類する行為であっても強姦罪に問えるようになる。これ当たり前のことだと思うけど、今まで厳密にこの要件を満たさないと強姦にはならなかったんですよね。

何が挿入されるかに関係なく被害者は傷つくし、男から女への性行為しか強姦にならないなんて、なんて偏った法律だったのか。男も女も性的少数者も等しく犯罪の加害者、被害者になりうる可能性がある。性別を規定しないことですごい社会の意識が変わるんじゃないかと思っています。

そして大きな一歩となるのが、今までは強姦は被害者の告訴がないと犯罪にならない「親告罪」だったのが、被害者の訴えなしに事件化できる「非親告罪」になるということです。
よく新聞を見ていると、強姦容疑で逮捕された男が不起訴処分になった、というニュースが出てますが、理由の多くは被害者が告訴を取り下げたため。

もちろん、事件になり裁判になることで被害女性がさらに傷つくこともあると思う。でもそれ以上に被害者が自分の手で「犯罪」にしなければならないって何て重い負担なんだろうって思ってきました。特に家族やとても近しい間柄で起きた場合、とても高いハードルになる。自分が訴えたことで家族がバラバラになるかもしれない、そう考えてなかなか親からの性的暴行を訴えられなかったと語る子は多いそうです。

また親が子へとか、一方が立場や地位を利用して性的暴行を行った場合、今まで強姦罪が成り立つための必須要件だった「暴行や脅迫」がなくても罪に問えるようになります。
デバ子も何回か性犯罪の取材をしてますが、必ず問われるのが「いかに被害者は抵抗したのか」ってことです。
怖くて抵抗すらできなかった、と訴えても、それでは男側に「イヤだ」という意思が伝わらない、とかおかしな理屈で無罪になるケースがたっくさんあります。

ふつーに考えて、双方が合意してない性行為は強姦だろ?って思うけど、今までの法律だとそうはならないんですよね。その背景には、娘や妻の貞操は家長である父のものだ、という家父長制がベッタリ張り付いているってことはいろんなフェミニストや研究者が指摘してます。女の貞操が汚されることは、家の男の恥になる。訴えるかどうかは女の持ち主である男が決める。だから親告罪という選択肢が与えられた、そんな風にも思えるほど。

地味だけどとっても大切な論点をもつ問題、これからもウォッチしていこうと思います。

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