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REASON WHY? ドラッグ ストーカー 暴力 母と娘の亀裂 18歳の娘が選んだ道

朝美2017.05.08

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Hellooooo World~♪
夜中の3時。
「どうしていいのか分からない。怖い。もう、死にたい、、」。 近所に住むプレシャスから届いたテキストメッセージ。
どうしようもないオトコと2度結婚、2度の離婚暦をもつ低所得者のシングルマザー一家の長女プレシャスは、2人の妹と1ベッドルームのアパートで暮らしている。
ドラッグ問題を抱え、定職にも就かず、養育費は払わず、ストーカー行為を繰り返す父親と母親による言葉の暴力に悩まされ続けてきたプレシャスの家では、両親の離婚後の親権争いが原因の一つとなり、警察沙汰になる事も日常茶飯事である。
アメリカでは、離婚後の子どもの親権は共同親権となるので、子どもが成人するまで親権の争いがついてまわる。論理的とは言えない離婚紛争と親権争いに判事が下す決定は、子どもたちにとっては、時には、破壊的で冷酷でさえある。この争いに巻き込まれる子どもたちにかかるストレスは計り知れず、これが原因で精神的に追い込まれる子どもたちは少なくないのだ。
普段は大人しく、アパートに閉じこもり、外出する事もないプレシャスだが、裁判所の決定で、面接交渉権(visitation)を得て自宅前に姿を表した父親を目にして叫び声を上げ、逃げるように外へ飛び出して行ってしまった事がある。
父親は、子どもたちが二度と関わり合いたくないと言っている人間。そんな人間に父親としての面接交渉権を与えるなんて狂ってる。どう考えてもおかしい判決なのに、裁判所は、子どもの主張を聞き入れる事はしない。
ヒステリックに外に飛び出したプレシャスを追いかけるワタシ。それに気づいたプレシャスは、息を切らし、怒りと恐怖で震え上がりながら、胸に飛び込んできた。そんなプレシャスを抱きしめるのだけど、彼女の怒りは収まらない。唇をキュッと噛み締めて、涙が頬を流れるのを堪えている。
そんな娘の姿を見た父親と母親は、互いを睨み合い、憎しみ合い、過去の出来事、互いの悪いところをむさぼり合い、悪口を言い合い、責め合うばかり。解決策など、どこにも見当たらない。裁判所が下した結果がどうであれ、親として、子どもにとって最善の道を選び、行動する努力の欠片もない。
感情の波が激しいプレシャスの母親は、叫ぶ、怒るは日常茶飯事。精神が安定しておらず、かなりのコントロールフリークで、自分の思う通りにならないと気がすまない性格だ。
母親曰く、
自分は、たくさんの過ちをしてきた。子どもには、間違いをおかしてほしくない。子どもたちには、食事も与えている。洋服も買ってあげている。自分が働き、家賃も払っている。家に住めるのは、自分のおかげ。自分の言った通りに行動ができない子どもたちは、何もしない怠け者。自分が家計を切りもりして、必要なモノを与えている以上、自分のルールに従ってもらう。成人後は家族を養い、親の老後の面倒を見るのは子どもの役目だ。全ては、子どものためだと話す。
こんな事を延々と聞いていたワタシは、ぶっ倒れそうになりながら、お言葉を返すようですがっ!と返してみたが、ワタシの言葉なんぞ、全く、耳には入らない。 大きな過ちをおかそうとしている事に気づく事もない母親の心は動く事はない。
自宅では、固く口を閉ざし、バスルームが唯一、安堵できる場所だというプレシャスは、ウチに来るとよく笑い、よく話しをする。学校の事、政治や社会問題、恋愛、ボーイフレンド、セクシャリティーやジェンダー、マスターベーション、セックスの事までオープンに話す。学校では、常に成績優秀な優等生でもあるプレシャス。高校卒業後は、大学でローンを受け取り、4年生大学に進学する。
もっと、ニッポンの事を知りたい。いつか、ニッポンにも行ってみたいと語るプレシャスは、18歳の誕生日を迎えた次の日、母親に何も告げる事なく、家を出た。高校卒業までの間、ボーイフレンド宅に世話になると言う。
州ごとに多少の違いはあるものの、アメリカでは、通常、18歳の飲酒やタバコは禁止。しかし、ヤングアダルトと呼ばれる18歳は、法律上、大人の仲間入りとされ、自分名義でレンタカーを借りることはできないものの、クレジットヒストリーさえあれば、保証人なしでも自分名義の車や家の購入も可能。ローンも組む事ができる。また、選挙権、陪審員の義務が与えられ、訴訟を起こす事もできるのだ。
同じ高校に通うプレシャスのボーイフレンドは、今のプレシャスを受け止めて、サポートしてくれる存在だ。しかし、母親は、プレシャスにボーイフレンドがいる事で、娘をやりマン、売女と呼び、しまいには、ヴァジニティーテスト(処女膜検査)を受けろ。純血性を証明しろと言う始末。
各国の社会の風潮や宗教によって、今だに、ヴァジニティーテストが行われている現状もあるけれど、ヴァジニティーテストは、女性のカラダを守るものではなく、エシカルな医療とはいえない。女性が受ける心身のストレスとダメージがあるだけでなく、人権を傷つけるような行為だと医療関係者や人権団体からも非難する声が上がっている。
それなのにヴァジニティーテストを娘に強要するなんて、クレイジー意外に何ものでもない。そんなもんする必要なんてない。ヴァージンであるかないかで、人格が決まるワケでもない。オンナとして、人としての価値観が決まるワケでもないし、決めつけて欲しくはない。
とにかく、今は、ボーイフレンド宅で生活する事となり、一先ず、落ち着いた様子で一安心しているけれど、母親には、2度と会いたくない。2度と家には帰りたくない。帰る気もないと話すプレシャス。これから始まるプレシャスの人生は、大変なこともたくさんあるだろうし、葛藤に苦しむことも多いだろうと思う。
ワタシが、家を出て、渡米したのは、19歳の時。多少、境遇は違うといえど、プレシャスの姿を見ていると、昔の自分と重る部分も多くある。でも、きっと、いつの日か、あの時があったから、今の自分があるという事に気づく時がやってくる。全てを受け止めきれずにいる完璧でない自分を受け止め、前に進める日がやってくるのだろうと思う。
何かあったら、また、話においでよ。ここにおいでよ。そのままでいいよ。今のワタシにできるのは、それくらいしかない。今後のプレシャスを見守り、応援してあげたいと思う。GO GIRL〜♫
今月も、カリフォルニアから朝吠えを聞いて頂、ありがとうございました♡
今日も、ワタシの愛するPink姉さんの歌を聞いて、全力全進よっ♪ P!nk Performs 'Today's the Day' Tomorrow won’t come after all~♫/ もう、明日は、来ないかもしれない Yesterday is so far away~♪/ 昨日は、遥かに遠い昔のこと This is the only day~♬/ だから、そう。今日(今)しかないの
BE KIND TO ONE ANOTHER KEEP SMILING☺
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朝美(ともみ)

様々な業界を渡り働くジョブホッパー。米・最も働きたい企業にランクインするフォーチュン500企業に籍を置き、ライター、ライフスタイルリサーチャーとしても活躍。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。NY発の女性による女性のための女性のFAST COMPANY が主導するwoman of sextechのチームメンバー:https://www.womenofsextech.com/tomomi-shirai

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