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女性たちの声をつなぎ、闘いへの敬意と感謝を。国際女性デー

北原みのり2019.03.08

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3月8日は国際女性デーです。私たちの前を歩いてこられた多くの女性たちが、文字通り自分たちの命ををかけ、彼女の妹、娘、後を生きる私たちのために闘い続けたことを記念する国際的な日。それは尊厳を求めて、権利を求めて、マイナスからの闘いだったフェミニズムの歴史であり、今も続く闘いの道です。

国際女性デー。

そもそもは、女たちの命がけの咆哮でした。

多くの女性たちが歴史から名前が消され、記憶されていないように、女性たちの闘いの歴史も、未だにまだ明確には分かられていないこともあります。

よく日本で言われるのは国際女性デーの始まりは1904年の女性参政権運動のデモがをきっかけに1910年にドイツ人フェミニストのクララ・ツェトキンが声をあげたことをと記されていますが、そしてそれも決して誤りではないのですが(国際女性デーは、スターリン的な女性リーダーが「この日を国際女性デーと定めるのである!」と始めた運動ではないので)、ここではInternational Women’s Day の公式サイトからひいた情報や、主に英語サイトからの情報を紹介します。

それは1909年2月28日のニューヨーク。ロシア人移民で労働者のテレサ・マルキール(1874-1949) が女性の参政権、労働環境の改善を求めて仲間とともに立ち上がりました。10代でニューヨークに両親と共に訪れ、移民として厳しい人生を生きる過程で社会主義思想と出会い、働きながら執筆を続けた彼女が35才の時に15000人の女性たちと共におこした革命。それが、今に続く国際女性デーの最初の最初であると言われています。(そして恐らく最初の最初の前にはもっと最初の声があったはずで)

テレサの功績は大きいけれど、彼女の著作やその人生については、まだまだ研究が十分ではなく、私自身、テレサの名前を知ったのはつい最近です。

巨大な資本主義国家のアメリカで、移民であり労働者階級であり、女性であるテレサが社会の理不尽と闘った運動。そのことが忘れられかけていた歴史も含め、テレサの声はフェミニズムの闘いを象徴しているように私には見えます。

20世紀はフェミニズムの時代でした。財産権も、参政権も、自由に産む権利、産まない権利、好きな人と結婚する権利も全て奪われ尽くした近代の女性たちが自分たちの力で一つ一つ声をあげ、勝ち取っていこうとした歴史です。そしてもちろん、21世紀の今も決して終われない、こんな所で終われない、継続中の闘いなのです。

さて。翻り今の日本・・・のこと(はー)。

ここからは途端にスケールの小さい話になるのですが、読んでいただけたら。

去年12月、北九州市市議の村上さと子さんがツイッター上で、ご自身が代引きなどの送りつけの被害にあっていることを公表されました。村上さんの被害の中身をみると、送られているものや金額が私が体験した被害と非常に似ていたため、私は個人的に村上さんに連絡を取りはじめます。

同時期に私と同じように声を村上さんに連絡を取った女性たち(これが見事に女性ばかり)がSNS上でさらに情報交換をする中、犯人は恐らく同一人部物・またはグループであることを確信(通販会社に問い合わせたりとか、事実を突き止めるために時間を割いた)。これは黙っていてはいけないと記者会見を開いたのが2月7日。

ところが、この記者会見について、先日「選択」という雑誌が、内ゲバがあっただとか、「下着」を送られたのは少数なので女性差別といえないとか、「男性被害もあるのに差別を女性被害に矮小化している」という根も葉もないフェイクニュースを流しました。

さっそく昨晩抗議文書を送ったので、以下貼り付けておきます。

声をあげれば、声をあげたことで嫌がらせを受け、嫌がらせを受けたことを女たちが集まって声をあげればさらに、被害を矮小化し誹謗中傷を平気でやってくるような奴らがいる。女性の闘いを笑い、男性にとって都合のよい“フェミ加減”を男性が押しつけてくるような社会、本当にいい加減にしてほしい。

この国、にっほ〜ん〜(力抜ける言い方でどうぞ)女性でいるということは、とことん人生を中断させられてるということ。それでも、このようなハラスメントを「無視する」というやり方では、被害が繰り返されてしまう。だから私は、声をあげなようと思う。まだまだもっと、だよ。フェミ度、めちゃくちゃあげていこう。国際女性デーで改めて、そう思う。

たくさんの先輩たちの勇気のもとに、私の命がある。

参照:https://broadly.vice.com/en_us/article/a34p45/international-womens-day-founder-theresa-malkiel?fbclid=IwAR26KMb3lVhIC2iBSFvthJMQSoUDlDle7ZiAwxrUtBhFagbEjKhloQdBooY

「選択」抗議文

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北原みのり

ラブピースクラブ代表
1996年、日本で初めて、女性だけで経営するセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」を始める。
著書に「はちみつバイブレーション」(河出書房新社1998年)・「男はときどきいればいい」(祥伝社1999年)・「フェミの嫌われ方」(新水社)・「メロスのようには走らない」(KKベストセラーズ)・「アンアンのセックスできれいになれた?」(朝日新聞出版)・「毒婦」(朝日新聞出版)など。佐藤優氏との対談「性と国家」(河出書房新社)・最新刊は香山リカ氏との対談「フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか」(イーストプレス社)など。

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