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NOT NORMAL IS NEW NORMAL 普通ではない日常が普通となった日 ダブルパンデミックのコチラ側

朝美2020.06.24

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カリフォルニア州にStay-At Home(外出禁止令)の発表がされたのは、3月19日のこと。

コロナウィルス感染の拡大に恐怖を抱いたパニックショッパーらが日常品や食料品を扱うお店に押し寄せ、トイレットペーパーや飲料水、ハンドサニタイザー(手用消毒液)、抗菌剤をワシづかみ。ついでに、バナナ、オレンジ、サプリメント(特に、ビタミンC)、缶詰類、パスタ、お米、パン、シリアル、冷凍食品、お肉などあらゆるモノを買いあさりまくった。

飲食店、ジムなども一時、営業休止。ビーチやレクリエーションパークも閉鎖。
エッセンシャルビジネス(緊急時に必要不可欠なビジネス)以外は、すべて、一時的に営業休止状態にあった。

いつも、賑わいを見せていたストリートは閑古鳥が鳴き、街中は静まり返り、あらゆる場所でソーシャルディスタンシングの規制がかかり、マスク嫌いのアメリカ人でさえも、マスク着用のもと外出することを余儀なくされた。

・・が、頭痛の種ともなっている毎日の渋滞はない。スモッグまみれのロサンゼルスの街に真っ青な空が戻ってきた! それは、とても、いいことだっ!

でも、ハイファイブやハグはいけません。ヘアサロンやフェイシャルもいけません。髪もシワも伸び放題っ。買い物に行きたくても、どこも開いていません。お気に入りのカフェでソーシャルギャザリングなんて、ありえませんっ。

3月19日をもち、すべてのソーシャルライフがストップしてしまった。
今まで、普通にしていた当たり前のことが、一日にして一変し、

NOT NORMAL IS NEW NORMAL
普通ではない日常が新しい日常となってしまったのだ。


外出禁止令が発表されるまでは、コロナウィルス拡大の情報と噂が飛び交っていて、何を信用していいのかわからない状態が続いていた。ワタシは、情報通のUberドライバーから、カリフォルニアがロックダウン(都市封鎖)するのもカウントダウンかもね! と耳にしていたのだけど、外出禁止? ロックダウン生活というものがまったく想像つかない。

ま~。何とかなるだろ~と楽観視していたので、食料の備蓄はなし。ウチには、トイレットペーパー数個とボトルに入ったハンドサニタイザーが1本。2ガロンの飲み水。冷凍庫に冷凍食品数個。冷蔵庫の中は、1週間もつかもたないかの人間の食材と愛猫のご飯があるのみであった。

なので、容赦のない3月19日の外出禁止令発表には、マジで~?! ヤバい~と悲鳴をあげ、仕事仲間から、おこぼれちょうだいをしてもらう始末。アメリカ生活は長いけれど、こんな経験は、まったく、初めてである。

3月19日以降、毎日、お昼に放送される州知事や市長、専門家によるコロナウィルス感染のブレイキングニュースの報告を観る日々となってしまった。

カリフォルニア州の外出禁止令、ソーシャルディスタンシングの規制は、徹底している。州の各市や地区によって、ソーシャルディスタンシングの規制はやや異なるものの、外出しなければならない場合は、ソーシャルディスタンシングの規律に従う必要がある。もし、この規律に背くようであれば、エリアによっては、罰金、最大1000ドルを課せられることもあるのだ。

また、エッセンシャルビジネス以外のビジネスが営業を継続している場合、強制営業停止、場合によっては、裁判所に出頭、罰金、刑事追訴。拘留などの判断がなされる。

ワタシのまわりでも、車の運転中にマスクをしていなかったとして、警察に車を止められて警告を受けた知人もいれば、ソーシャルディスタンシングを忘れて立ち話をしていたところを警察が横切り、400ドル(一人)の罰金を言い渡された知人もいる。

毎日の生活に欠かせない食料+日常品調達。グロットセリーストアーでのお買い物するのだって、ソーシャルディスタンシングの規律に従ってのお買い物となる。
お店側は、ソーシャルディスタンシングのルールに従えないのであれば、お買い物は遠慮してもらうという強みの姿勢である。

州や市から、マスク、または、フェイスカバー(スカーフやバンダナ、手作りマスク可)の着用を義務化するWork Protection Orderも出された(エッセンシャルワーカーらは、会社からマスクが支給される)。フロントラインで働くエッセンシャルワーカーの健康を守ることを目的としたものだ。

アメリカでは、顧客が購入した品物を袋詰めするのは、キャッシャーの仕事となるため、各店では、ウイルスの感染拡大をふさぐためにエコバッグの持ち込みを禁止している。また、キャッシュレジスターの前には、買い物客と従業員の間に透明のアクリル板が設置され、買い物客は、キャッシャーとの間にソーシャルディスタンスの距離を保つようにと指示される。

もし、お店にフェイスマスクなしで入店しようとする買い物客やソーシャルディスタンスの規律に従わない買い物客、マナーの悪い買い物客がいた場合、店側は、サービスを拒否することもできる。もともと、アメリカでは、お客さまは神さまであるという考えをもたず、サービスを提供する側にも主帳や権利があるという考えでいるので、複雑な対応となる場合は、セキュリティーや警察の助けを求めるケースも少なくないのだ。


そんななか、ワタシはというと、外出禁止令が発表された後も、エッセンシャルワーカーとして働き続けているので、おウチで巣ごもり生活を経験することなく、フル回転で動きまくっている。ワタシの籍を置く会社では、従業員にとってフェアな待遇を用意した上で、出勤するのもしないかは個人の自由。休みをとるかとらないかは、個人の意思に任せるからね! といった姿勢でいるので、決定権は自分にある。

パンデミック中に働いていて、「怖くないですか?」とよく聞かれることもあるのだけど、正直、まったく、コロナウィルスの感染に不安がないわけでもない。・・かと言って、巣ごもり生活に身を置く自分も想像できない……。

ならば、 この街で暮らすひとりの日本人として、ここで暮らす人々と街をサポートするのも今の自分の役割かな? と思い、フロントラインで働くことを決意。

何と言っても、このパンデミック中、エッセンシャルワーカーに対しての社会の認識が高まったこと。これは、素直にうれしい♬♬ それに、このパンデミック中に出会った人々が日本語を学んでくれたり、日本に興味をもってくれたりもしてくれることも、これまた、うれしい♬

初めて、ヒーローなどと呼ばれたときは、その聞き慣れない言葉に戸惑いを感じたけれど、まわりの応援は、とてもありがたい。そして、この応援の声こそがフロントラインに立つ人々にとって、大きな励みともなっている。


しか~し、ダウンサイドもある。

新型コロナウイルスのアウトブレイクでは、 アジア系住民らに偏見の目が傾いていることがたびたび、報じられてきているのは周知の事実。ワタシも働いているときに、その偏見の目を感じることもしばしばある。 巣ごもり生活をしていたら、こんな居心地の悪い思いをせずにすんだかもな~と思うこともなくはない。

外国で暮らしていると偏見や差別的な態度をとられることに遭遇することもたびたびあるけれど、新型コロナウィルスを“チャイニーズウイルス”と連発し、差別的な用語として反感をかったトランプ大統領の言葉が少なからず、追い打ちをかけているのでは? とも思えてくる。

最近も、年配の白人女性が公園でワークアウトをするアジア系女性に差別的用語を浴びせかけ、嫌がらせをする事件が発生したばかり。また、日本人経営のリテイル店のドアに「国へ帰れ!」「猿っ!」「店に爆弾をしかけるぞ」などといった脅迫文が貼られたりして、アジア系をターゲットとしたヘイトクライムが相次いでいる。

このコロナパンデミック中、今後の生活の先が見えずに不安を抱える人々が多い中、アメリカは、Black Lives Matter/ブラックライブズマターをはじめ、人種差別という、もう一つのパンデミックと向き合っている。

毎日、どこかで対立が起こり、誹謗中傷が飛び交い、心身に傷を負い、大切な誰かの尊い生命が奪われている。これが、ワタシたちの住む社会とは、あまりにも悲しすぎるし、残念すぎる。そして、恐ろしすぎる。Enough is Enoughである。

これ以上、ネガティブな言葉や行動のウイルスが誰かを傷つけることのないように。感染、拡大しないことを祈るばかりだ。


Stay Healthy
Stay Safe

Spread KINDNESS, NOT Virus

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朝美(ともみ)

様々な業界を渡り働くジョブホッパー。米・最も働きたい企業にランクインするフォーチュン500企業に籍を置き、ライター、ライフスタイルリサーチャーとしても活躍。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。NY発の女性による女性のための女性のFAST COMPANY が主導するwoman of sextechのチームメンバー:https://www.womenofsextech.com/tomomi-shirai

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