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選択肢が広がることは、素晴らしいこと? 「生殖補助医療に関する民法特例法」について(放送は2020.11.17 )

北原みのり2021.05.25

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2020年11月17日にオンラインシンポジウムで行った”ちゃんと知りたい「生殖補助医療に関する民法特例法案」”を公開しました。

野田聖子さん等が積極的にすすめた「生殖補助医療に関する民法特例法案」(既に法律は成立し公布されている)の問題について、専門家をお招きしました。生殖医療や不妊治療に関して「選択肢が増えるのはいいこと!」ということが気軽に語られることが当たり前になっているようですが、本当にそうなのでしょうか。

この法案の目的は、第三者の精子や卵子を利用して生まれた子どもとの親子関係を民法で規定すること、とされています。非常に問題が多い法案です。

例えば「親」とされる遺伝的つながりのない子どもが知る権利(遺伝的な情報が欠如した不安などにどのように対応できるのか、近親婚のリスクなどを抱えている)については議論が尽くされていないこと。この法案を認めることで公的に第三者の卵子提供・精子提供が認められ「生殖医療ビジネス」は拡大することは間違いなく、その過程で卵子提供者の身体には非常に負担がかかる事実が全く考慮されていないこと。 「子どもが欲しい婚姻している男女カップルに選択肢が増える」(LGBTカップルのことは全く触れられていません)一方で、経済的格差が広がる日本で貧困に喘ぐ若い女性たちが生殖ビジネスに巻き込まれていく「選択」も増えていくだろう。

既に法案は提出され可決されてしまいましたが、このオンラインシンポジウムの時点では成立前夜でした。

引き続き、一緒にい考えていきましょう。

放送日:2020年11月17日 PM18時〜 (ウエビナーで公開したものです)
出演:
【柳原良江】代理出産はじめ他者による身体使用について。専門は生命倫理、STS、社会学。東京電機大学教員。

【井戸まさえ】 元衆議院議員 ジャーナリスト 無戸籍問題に取り組み当事者の立ち場にたった法律をつくってきた。著書に「日本の無戸籍」など多数
【北原みのり】フェミニスト作家 ラブピースクラブ代表
 
 
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北原みのり

北原みのり

ラブピースクラブ代表
1996年、日本で初めて、女性だけで経営するセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」を始める。
著書に「はちみつバイブレーション」(河出書房新社1998年)・「男はときどきいればいい」(祥伝社1999年)・「フェミの嫌われ方」(新水社)・「メロスのようには走らない」(KKベストセラーズ)・「アンアンのセックスできれいになれた?」(朝日新聞出版)・「毒婦」(朝日新聞出版)・佐藤優氏との対談「性と国家」(河出書房新社)・香山リカ氏との対談「フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか」(イーストプレス社)など。

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