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捨ててゆく私「中年ゲイの抵抗(弱め)」

茶屋ひろし2021.08.03

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突然ですが、イケメンというのは目鼻立ちだけではなく口元が決め手だったんですね、と、この一億総マスク化で実感しました。
梅田で働いていて、去年あたりからイケメンが五割増しになったような気がしていましたが気のせいでした。
中高生のあいだでは、気になる相手の「マスク下」の写真を持っているかどうかが話題になっている、と何かで知って、それは重要だわ、とわが身を振り返って気がつきました。
まあでも、目元にイケメンを感じていて、そのあと食事の際にマスクが外されたとき、ああ、と軽く落胆するのも、また味わい深いものです。

もう楽しいことしかしたくないから、イケメンに会いに行った。』という漫画もありますが、暗いニュースが続くときは見目麗しい男子の姿を求めたくなります。

毎日のように店頭に入ってくる雑誌は、この数年で売り方がすっかり変わりました。売れる基準は、付録が何かと、表紙がジャニーズの誰か、という二択になっている気がします。
往年の男性アイドル(が主体の)雑誌は、ファンの投票用紙をくっつけて部数を稼いでいます。女性ファッション雑誌にもジャニーズ男子の表紙が増えました。
国外に目を向ければ、相変わらずの韓国人気に加えて、タイBLのブームも押し寄せています。こうした見目麗しい男子たちの存在はけして気のせいではありません。

Twitterでニュースを確認することがすっかり日常となっていますが、それでも森元首相や菅総理のアップの写真ばかりが流れてくると、さすがにげんなりした気分になります。
それは彼らの顔が好みじゃないから、だけではありません。その思想や発言込みでげんなりしているわけですが、では、ラウールが(最近知った)同じような思想の発言をしたらげんなりしないのかと考えると、その場合は、げんなりどころではなく失望という、より深い落ち込みになるんだろうな、と想像できます。

人を人とも思わない政治家たちがイケメンじゃなくてまだよかったということ?

けれどここで私的な問題が出てきます。私はクリステルじゃないけれど(あたりまえだ)、小泉進次郎の顔がイケます。さらに言うなら、現大阪府知事の顔も近くにあったら可愛いと愛でることでしょう。
ただ、ご承知の通り、彼らも政治家としては、その言葉に実も心もないスッカスッカの存在です。
あー、だまされないようにしないと。というか、こんな私のために、イケメンは政治家になってはいけないのかもしれません。いや、そんなことはないか。そんなことはぜんぜんありませんでした。むしろ、人の心を持ったイケメンの政治家にはどんどん出てきてほしい。遠慮なくタイムラインに載せられるし。

さて、そんな、顔も中身もイケメンじゃない政治家たちが主導となって、この世界最大の災害の下で無理くりに開催されてしまった狂気の沙汰、オリンピック。

MISIAが開会式で君が代を歌うことになりました。
レインボーのドレスは可愛いかったけれど、あからさまな「ピンクウォッシュ」で驚きました。というか、今回芋づる式に出てきた差別案件の数々の、これで何を洗い流せたのか。

しかも、君が代って……。私は、先の戦争で使われた意味を考えると、この歌が国際的な場面で使われることに反対の立場を取っているので、このMISIAの起用はダブルでショックでした。

ただ、よくよく考えてみると、私はMISIAの熱心な聴き手ではなく、知っている歌も三曲くらいしかありませんでした。
そういえば、これまで君が代を歌ったと話題になった歌手を思い出すと、やはり入れ込んで聞いていた人がひとりもいなかったんじゃないか、と調べてみました。
エヴァンゲリオンの高橋洋子、GACKT、玉置浩二、石井竜也、小柳ゆき、平原綾香、大黒摩季、JUJU、ISSA、ATUSHI、倉木麻衣……。
ほら、見事に。カラオケで歌うために聞いた彼らの曲はいくつかありますが、自分のために、ある時期どっぷりと浸ったような歌い手はいません。なんか、よかった。
でも、チョット待ってよグッバイ、工藤静香もいたはず。

いつものスナックでカラオケができなくなって数カ月、そのあいだ、次に歌うために聴きなおしていたのが工藤静香と大黒摩季でした。
若いころに聴いていた歌は今でも聴けますが、いま若い人の歌(あいみょんとか)はなかなか頭に入ってこなくなりました。

それはさておき、昔から、男に振り回されてたまるか! と啖呵を切るような女の歌が好きなのですが、この二人の歌をあらためて聴いてみると、一見そういう体をなしていますが、実は振り回されたがっている、という願望も感じました(工藤静香の中島みゆきが提供した作品は除きます)。
そこが落としどころになっているから、女性がカラオケで歌っても男性陣に完全に引かれることもないし、そこそこスッキリするし、という使い勝手の良さがあったように思います。

感染者数の拡大を知らせるニュースと、オリンピックを楽しもうというメッセージがメディアで交互に繰り返されて、頭がおかしくなりそうです。
広告屋が、その落としどころのイメージを、アーティストやアスリートの「ひたむきさ」にしようとするたびに、こちとらもう10代じゃないんで‼ とぶちぎれるより他ないのかもしれません。

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茶屋ひろし

茶屋ひろし(ちゃや・ひろし)

書店員
75年、大阪生まれ。 京都の私大生をしていたころに、あたし小説書くんだわ、と思い立ち書き続けるがその生活は鳴かず飛ばず。 環境を変えなきゃ、と水商売の世界に飛び込んだら思いのほか楽しくて酒びたりの生活を送ってしまう。このままじゃスナックのママになってしまう、と上京を決意。 とりあえず何か書きたい、と思っているところで、こちらに書かせていただく機会をいただきました。 新宿二丁目で働いていて思うことを、「性」に関わりながら徒然に書いていた本コラムは、2012年から大阪の書店にうつりますますパワーアップして継続中!

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