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スクールフェミ つらいとき・嫌なときは、無理して笑顔を作らなくていい〜2月1日は「メディア・チェックの日」〜

深井恵2022.02.10

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毎年2月1日を基準日として、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどのメディアをジェンダーの視点でチェックするとりくみを、組合活動の1つとして行っている。普段は録画して番組を見ることが多いので、CMは早送りをしてほとんど見ていない。ジェンダーの視点でチェックすると腹の立つCMが多いので、早送りは重宝している。

しかし、メディアチェックの日のとりくみに、久しぶりにじっくりとテレビ番組やCMをジェンダーの視点でチェックしながら見てみた。
まずは、コロナ禍で開催されている冬季オリンピックの報道だ。開会式に先立って、アイスホッケー女子の試合が行われた。この日本代表のアイスホッケー女子チームのことを、「スマイル・ジャパン」と呼んでいた。
「〇〇ジャパン」はこのほかにもいくつかある。サッカーの男子チームを「サムライ・ジャパン」と呼んでいる。いや、野球も同じ呼び方をしていたか。他の競技種目であっても、男子チームはひとくくりで「サムライ・ジャパン」だったか。陸上競技男子400メートル走のチームが登場したときに、刀を振りかざす仕草をしていたことが記憶に残っている。
スキージャンプ男子は「〇〇ジャパン」ではなく、なぜか「日の丸飛行隊」。戦闘機を想起させると思うのは考えすぎか。「ムササビ・ジャパン」とか「モモンガ・ジャパン」の方が平和的だと思うが。サッカー女子は「なでしこジャパン」、新体操女子は「フェアリー・ジャパン」、アーティスティック・スイミング女子は「マーメイド・ジャパン」だった。そして、アイスホッケー女子チームの「スマイル・ジャパン」。

女性にいつでも笑顔でいることを求める風潮、これはなかなか根強い。つらくても、つらいとおくびにも出さずに、夫に子どもに恋人に、世の中すべての男性に、笑顔で接することを求めている。

CMもその手のものがなくならない。「お母さんはいつも笑顔です。そんなお母さんが大好きです」と息子に言わせる某生命保険会社のCM。母親は陰で泣いていても、家族の前では無理をして微笑む。

歌番組を見ると、男性が作詞した歌詞の中に、女性に(僕の)そばでいつも笑っていて欲しい的な歌詞や、つらいときもいつも笑顔だった母親を描いた歌詞が度々出てくる。父親がいつも笑顔で微笑んでくれた歌詞って、これまでにあったかな。すぐには思いつかない。

本当に女性たちがいつも笑顔でいられるならいいが、女性がいつも笑顔でいられるように夫や恋人が接してくれるならいいが、そうではない状況下に女性を置いておきながら、それでも女性に笑顔でいるようにと強要しているのではないか。
つらくてもいつも笑顔でいようと、自分のために女性自身が笑顔を意識するのなら構わない。だが、周りの人のために無理して笑顔で居続けると、女性のつらさやきつさに鈍感な男たちは、そのつらさやきつさに気づかずに済まされるのではないか。つらいときには遠慮せずに、つらい表情をしてもいいんだよというメッセージがあっていい。

料理のCMには男性も登場するようになってきたが、それでも、母と娘とおぼしき2人が台所に立って「いいんじゃない、いいんじゃない」と連呼する某餃子のCMでは、男性陣は食卓に座ったままだ。
息子と夫は食べた後の食器を片付けもせず、「行ってきます」と言って出かけていき、「笑顔」で「いってらっしゃい」と見送る女性が登場して、「幸せな家族」と印象づける某不動産会社のCMもある。時代遅れの感が否めない。
昼間に祖母と思われる高齢女性が訪ねてきて、釜飯を祖母・母親・子どもで食べるCMに成人男性は出てこない。そう、食品のCMには男性が登場せず、母子家庭かと思わせるものがまだ多い。調理している場面には母親と子どもだけ登場して、食べる段になって成人男性(夫・父親)が隅っこに登場してくるパターンもかなりの頻度だ。

男性対象の料理教室とおぼしき設定の某ラーメンのCMは、「今日はチャチャッと、俺が作るわ」と、そのセリフから練習させなければラーメン1つ家族のために作れないのかと苦笑いするしかない(作らないよりはマシか……)。
そんな中、某ハンバーガーショップの子ども向けCMには変化が見られた。ハンバーガーについてくるオマケが、以前は女児向けと男児向きが明らかに分かれていたが、最近は男女関係なく設定されている。体に良い食べ物かどうかは置いといて、一歩前進と言える。

教える立場と教えられる立場には、相変わらず男女の固定観念がある。その多くは年配男性が教える立場で、教えられる立場に若い女性が設定されている。教育番組にもその手のものが多い。子ども(男児)が教える立場で女性が教えられる立場の某ドラッグストアのCM、犬(オスの設定の着ぐるみ)が教える立場でヒトの女性が教えられる立場の某薬のCMなど、枚挙に暇がない。

女性が教える立場で男性が教えられる立場のCMも出てきたが、若い女性から年配男性が教わるという某乳酸菌のCMくらいでまだ数は少ない。年配女性が教える立場で男性が教えてもらう立場というパターンはなかなかお目にかかれない。年配女性が教える立場は、あったとしても、「おばあちゃんの知恵袋」のような内容を若い女性が教えてもらうにとどまっている。

ニュース報道の中でも、解説するのは男性キャスターで「そうなんですか」などと教えてもらう立場を女性キャスターが担っている場面をよく見る。

個人的に好きな報道番組「ニュース23」(TBSの独自取材で、熊本産アサリの産地偽装やGOTOトラベルの宿泊虚偽申請など、社会を動かした報道は高く評価できる)も、残念なことに、年下男性キャスターから年上女性キャスターが教えてもらうような設定さえある。ジェンダーの視点で番組をチェックすれば、女性視聴者がもっと増えるだろうに、本当に残念だ(これは同放送局の「サンデーモーニング」にも当てはまる)。

ブームのピークは去った感がある『鬼滅の刃』についても、女性の描かれ方が好きになれない。猿轡を噛まされていたり、異様に大きな胸やはだけた太ももが強調されたりする映像。妻が3人いるという男性が主役の1人だし、そもそも舞台に遊郭が設定されていること自体が嫌だ。子どもたちにどのようなジェンダー感覚を植え付けていくか。子どもにも大人気なだけに罪深い。

こんな現状では決して「スマイル」ではいられないし、逆に、コロナ禍で笑顔を奪われた女性が増えているに違いない。つらいとき・苦しいときは、我慢せずに助けを求めていい。不安なく安心して生活できて初めて、笑顔は自然と出てくるものだ。女性たちが笑顔でいられる政策が求められる。

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