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スクールフェミ ウクライナ侵攻と愛車

深井恵2022.05.14

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16年以上乗っていた車が、ついに力尽きた。走行距離37万5000km超。ゴールデンウィークの後半、高速道路を使って、県内を少し遠出した。高速道路の上り坂になったとき、見る見るうちにパワーダウン。アクセルを目いっぱい踏み込んでも、ギアをサードまで落とさないとスピードが出ない状態になった。

エンジンの調子が悪いのか、エンジンオイルの替え時なのか、はたまた別の不具合なのか。エンジンオイルは前回替えてから3500キロほどしか走っていないので、違うと判断した。一番考えられるのはエンジンだ。ロータリーエンジンは一般的なエンジンより寿命が短いという話を聞いていた。

これまでの16年間で、さまざまな部品を交換してきた。タイヤはもちろん、シフトレバー、エアバッグのカバー、オーディオ機器、ヘッドライト等のライト類、パワーウインドーの部品等々。
走行距離が16万km超えたとき、エンジンを新しいものに積み替えた。今回同様、走りのパワーがなくなり、ディーラーで点検してもらったら、「エンジンを積み替えるか車を買い換えるか」と言われた。エンジンの交換には50万〜60万かかると言われ、「新車を買うより断然安い」と判断し、エンジンを積み替えた。他に乗りたい車もなく、お気に入りの車だったからだ。当時、ディーラーの人から、「一般的なロータリーエンジンの積み替えは、10万キロ程度。よく16万kmまで持ちましたね」と言われた。

「次にエンジンを積み替えるのは、走行距離が32万kmを超えたときになるんだろうな」と頭の片隅にとどめながら、日々、走行距離を積み重ねていき、さらに数年が経過した。ところが、32万kmを突破しても、特にエンジンに不具合が生じなかった。ロータリーエンジンの寿命は10万km程度だったはずなので、こちらからディーラーに「そろそろエンジンを積み替えなくていいんですか?」と尋ねたが、「まだ大丈夫ですよ」という答えだった。

エンジンを積み替えてから20万km以上走っても、「エンジン積み替え指示」は出なかった。その後「長距離を走った後、エンジンを一度止めて再びエンジンをかけて走りだすと、一旦停止したときにエンジンそのものが停止する」という状態が起こるようになっていた。いまどきの車なら「アイドリングストップ」といったところかもしれないが、筆者の車にそのような機能はなく、明らかにエンスト。

そこで、「やはりエンジンの調子がおかしい」と、一度ディーラーに持っていって見てもらったが、別に悪いところはないと言われていた。だったらどこが悪いのか……何か引っかかるものを感じながらも、まぁ大丈夫だろうと乗り続けていた。

ところが、今回の高速道路のパワーダウンは、これまでに経験したことのないパワーのなさだった。ドライブからは何とか無事に帰ってきたのだが、ゴールデンウィーク明けの出勤時に車が動かないと困るので、ドライブの帰り道、ディーラーに電話をして事情を説明し、今すぐ見てもらえないかと打診した。ラッキーなことに、夕方5時を過ぎていたが、すぐに見てもらえることになり、ディーラーへ直行した。車は、一般道でも、心なしかパワーが出なくなっていた。

点検をしてもらったところ、整備士が浮かない表情で現れた。「短時間の点検では不具合の原因の特定には至らなかった。さらに分解して詳しく見ていっても、部品があるかわからない。もし部品がなければ、分解した分のお金がかかるだけだし、そこをよくしても、またすぐに別のところが悪くなるかもしれない」と言う。

「エンジンを積み替えてもダメなんですか」と食い下がったが、どうもそう単純な問題ではないらしい。とうとう最後には、店長まで出てきて、もう修理にも無理があるし、無制限にお金をかけることになるのでお勧めできない、断腸の思いであることはよくわかるが、買い換えたほうが良いと説得されてしまった。

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、いま車を注文しても新車はそう簡単に手に入らない。新車が手に入らないことの連動で、中古車も値段が上がっている。いま車を買わないほうがいいと言われている社会情勢なのにもかかわらず、買い換えざるを得なくなってしまった。

今すぐ新車を注文しても、納車は7月末になるという。いや、そもそも、乗りたい車がないので、新車を買う気にはなれない。中古車も、「マニュアル車」だと市場に出回っている台数が少ないので選択肢がほとんどないと言われた。新車を買うか、中古車を買うか……。もんもんとしながら、その日は試乗車を借りて運転して帰った。

その試乗車は大きめのSUVで、もし同じ型の車を買った場合、筆者の実家付近の狭い道を取れるかがネックだった。明日試しに狭い道を運転してから、車を返しに来てくれれば良いと店長から言われた。

翌日、実家の前の狭い道を通れるか試した。通れたが、かなりギリギリの幅だった。もう一回り小さい車のほうが良さそうだ。そう決めて車を返しに行った。

車を返して、もう一回り小さい車をいくつか見て回った。が、乗りたい車は見つからなかった。大して乗りたくもない車を新車で買うのはもったいない。やはり今回は中古にしようと、認定中古車を探してもらった。中古車なら5月中の納車が可能とのこと。

すると、試乗車で乗って帰った車の、年式が一つ古い型のマニュアルのディーゼル車が中古で出ていた。装備はかなり充実したものだった。同じグレードなら新車で買うより100万円ほど安い。グレードを落とせば中古車の価格に40万円プラスで新車が買える値段になる。グレードの高い中古車かグレードの低い新車か。

値段のことやSDGsのこと、燃費その他、いろいろ考えた結果、中古車で手を打った。少々大きいが、次に乗りたい車が出てくるまでの、つなぎの車と思えばいいかと妥協した。

しかし、次に乗りたい車は出てくるのだろうか。社会情勢がどうなるかもわからない。定年退職後は、車を維持管理できる経済力があるかどうかも微妙だ。「つなぎの車」と思ったが、もしかしたら、今回が人生最後の車購入になるかもしれない……。

ロシアによるウクライナ侵攻の影響を、予期せぬ形で受けてしまったが、ウクライナの人々がロシアによって失われた人生や生活を思うと、何言ってんだと自戒することしきりである。ウクライナ侵攻が一刻も早く終わることを祈る。

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