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11月のスクールフェミ

深井恵2004.11.26

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11月6日の「教育基本法改悪反対・全国集会」、全国各地から5000人以上の人が集まりました。全国各地に仲間がいるって、心強いです。

北原さんの最新刊『ブスの開き直り』読みましたよ~。より一層パワーアップした北原節、冴える!!ってカンジでした。まだ読まれていない方は、ぜひぜひご一読を。私も職場同僚に勧めています。
そこで今回は、北原さんの『ブスの開き直り』にヒントを得て、漢字の問題集をジェンダーの視点で分析してみることにしました。『ブスの開き直り』で北原さんは、英和辞典の用例に着目し、男性優位・女性蔑視の用例が多いことを、楽しくわかりやすく分析されていますが、同じような傾向は、国語辞典でも、そして、生徒の使用する漢字の問題集でもあるのです。

いま私の手元にある漢字の問題集、『常用漢字の学習 バイオレットコース』(桐原書店)で用いられている例文を、ジェンダーの視点で見てみましょう。

まずは、「彼」編です。

彼の無実はメイハクだ。
彼はセンケンの明がある。
彼はムニの親友だ。
彼は有名なサッキョク家だ。
彼はコウウンな男だ。
キョウコな意志を持つ男。
彼のテイアンを再検討する。
彼は政治家のテンケイだ。
彼のジントクを慕う人々。
彼ドクジの物の見方。
彼はジュウコウな人だ。
彼はシュンソクを誇る。
彼はジヒ深い人だ。

う~ん、たくさんありますねぇ・・。一方「彼女」編はと言えば・・

彼女はシャゲキの名手だ。

えーっ!! たった一つ~?! 嘘みたいなホントの話です。信じられない!! この偏りが、「男中心主義」そのものを表現しています。頭脳明晰で才能にあふれ、性格もよい「彼」、その一方で、彼女は滅多に出てこないキャラクターでした。

続いては、「父」編
チチオヤの背中を見て育つ。
父はいつもコゴトを言う。
社長の大切なごシソク。
父がジギョウを興す。
父は近頃カロウ気味だ。
父はシュッチョウで留守だ。
課長にニンメイされた父。
ゲンカクな父に育てられる。
セイジツに仕事をする父。
父がカロウのため倒れる。
父はとてもガンコだ。

そして「母」編
コモリウタを聞かせる母親。
母はラクテンテ的な性格だ。
子を思う母のアイジョウ。
父性と母性がてんこ盛り。企業戦士ガンダム(?!)な父と、良妻賢母の母。分量は相も変わらず、男性が多いのであります。

さらに、「夫婦・親子」編では、
二世帯用のジュウキョ。
両親とドウキョする。
ロウゴの生活が心配だ。
息子がジリツして家を持つ。
花嫁修業でカドウを習う。
スムメザカりを過ごす。
夫婦エンマンな家庭を築く。
ノウカの後継者探し。
フウフで入学式に出席する。
その他にも、
キモノが似合う女性。
ヨウジを世話する保母さん。

などなど、ジェンダーにまみれた例文がたくさん盛り込まれているのです。
漢字テストなどで出題するときは、あえて例文に手を加えて、男女を入れ替えてみたりもします。たとえば「課長にニンメイされた父」というところを、「課長にニンメイされた母」ってな具合に、すり替えてみるのです。事前にテスト勉強をしてから漢字テストに臨んでいる生徒は、「おや? 何だか少し違うぞ」などと、気づいているようです。
そこに、男女平等、ジェンダー・バイアス・フリーな点を感じ取ってくれれば、多少、漢字テストのできが悪くても、よしとしよう・・などと思っている日々です。

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深井恵(ふかい・めぐみ)

九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。

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