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2月1日はメディア・チェックの日

深井恵2005.01.14

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新年あけましておめでとうございます・・・とは言うものの、めでたいことなんて、公私ともに、ここのところちっともないんですよねぇ・・。年末に起きたスマトラ沖大地震、新潟中越地震の記憶も新しいうちの大災害でした。米軍も自衛隊もイラクに行っている場合じゃなく、引き上げて被災各国で非武装での救援活動をすべきだと思います。また、今年はいよいよ次期国会で教育基本法の「改正」が本格化しそうで危惧されます。日本はこの先どこへ向かっていこうとしているのやら・・。

さてさて今月のテーマは「メディア・チェック」。日教組は2月1日をメディア・チェックの日と位置づけて、全国的なとりくみをしています。かつて、プロゴルファーが出演していた栄養ドリンク剤のCMに対し、男性に過労を強いる作られ方になっていることと性別役割分業を助長するということで、申し入れをし、是正されたという話もあります。遡れば「私作る人、僕食べる人」をキャッチコピーにしたCMの問題ともつながります。

メディア・チェックの対象は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットなどなど何でもOKです。どんなふうにチェックするのかというと、ジェンダー、人権、反戦平和などの視点から分析してみて、「問題あり」と思うものや「これはいいぞ」と思うものをメモしておいてメディア当局に伝えるというわけです。電話、ファックス、メール、手紙など、伝える方法もさまざまです。「あれはよくないよ」という声も、「これはよかったよ」という声も、両方伝えていくといいのではないかと思います。

ここでは、「スクール・フェミ」ということで、ジェンダーの視点でチェックするとどうなるか、ということについて、例を挙げて詳しく見ていくことにします。
「字幕について」

外国映画の字幕は、不自然な「女ことば」が使われていることが多い。(・・小説でもそうなんですけどね)。いまどきの女性はそんな言葉をつかわないよ~と、内心笑ってしまう。
また、最近日本語の番組でも会話の字幕がでることが多いのですが、男性のセリフは青い字で、女性のセリフは赤い字で書かれていることが多いし、ニュース番組でも男性アナウンサーの名前は青色、女性アナウンサーの名前は赤色が多いのも問題です。そういえば、12月31日の歌合戦の審査員の肩書きで、「女優」と「俳優」って使い分けていましたね。なんなんでしょうね、いったい・・。

「職名の前の『女』について」

ミステリー番組あたりでよく見かけますね。「女弁護士」「女医」「女教師」「外科医○○子」などなど・・。これらも全てチェック対象でしょう。ついでにいうと、「女王」ってのもその仲間に入るでしょうね。朝日新聞では何年か前まで、男性は○○氏、女性は○○さんと表記していました。

「枕詞としての美女・美人について」

 枕詞というとちょっと語弊があるかもしれませんが、ニュース報道で「美人ホステス殺人事件」とか、以前はやっていたアニメーション「美少女戦士セーラームーン」とか、女性を語るときの決まり文句によく使われていますね。男性に対してはどうでしょう。「イケメン戦士○○」とか、「美男子社長殺人事件」なんて、見たことありませんよね。

「男は年をとっても若い女性が好き?」

若い女性と年配男性との恋愛ものはよく見ます。映画にしてもドラマにしても・・。いかも、そのほとんどがハッピーエンド。逆のパターン、年配女性と若い男性との恋愛ものにはなかなかお目にかかることが出来ません。洋画「僕の大切な人だから」くらいしか思いつかない・・。逆のパターンがあっても、ハッピーエンドになるのは少ないし・・。

「肌の露出度について」

ときに上半身裸になって登場する男性は、普段は肌をほとんど見せません。その一方で女性はかなり露出させられていますね。視聴率の関係でしょうけど・・。報道ステーションの河野明子さんの朝日新聞のインタビュー記事で、報道ステーションに出る前はスカートもハイヒールも履いていなかったけど、出るようになってスカートとハイヒールを要求されたと語っていました。アナウンサーの足下までをカメラで写す番組は、女性アナウンサーの足まで含めて視聴率を考えているのでしょうか。


クラシック演奏についても同様で、バイオリンやフルートなどを演奏している女性は思いっきり肩や腕を出しています。「演奏しにくいからよ」という人もいるでしょうが、だったら男性も出しているか? 答えはNOです。一番肩を動かすような指揮者でさえも動きにくそうな服装ではないでしょうか。

「『キャー』は女性のことば?」

私の使用語彙にこの「キャー」っていうのはないのですが、一般に女性が恐怖で驚いたときやうれしさの余りに出す声に「キャー」というのがありますね。これって日常で男性が発しているのを聞いたこと、ありますか? 映画やドラマ、漫画などでこの「キャー」をいつどんなときに発すべきかを女性はおそらく成育過程に置いて学んで身につけていくのではないかと思います。もし、勇ましく闘っている男性がいつも「キャー」と言いながらアクションしていたら、それを見て育った男の子は、体育大会あたりで「キャーキャー」言いながら競技をしていると思います。
・・などなど、メディア・チェックに関して思いつくまま脈絡もなく書き連ねてしまいました。ぜひ、ジェンダーの視点でメディアをチェックしてみてください。・・・こんな視点で見ていると、日々怒りでいっぱいになったりしますが・・・。

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深井恵(ふかい・めぐみ)

九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。

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