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映画「靖国」観てきました

深井恵2008.05.15

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5月5日、6日の東京一泊二日旅行。たいていゴールデンウィークは人混みを避けて地元でおとなしく過ごすのを常としているのですが、今年は新宿にいる友だちが初のレディース・イベントをするというので急遽旅行を計画。ちょうど「靖国」の上映期間だからということで、渋谷のシネ・アミューズに行って「靖国」 を観ることにしました。

5月5日お昼過ぎの飛行機で羽田に向かいました。5日の午後に映画を見て、5日の夜は明け方まで飲んで、6日はチェックアウトぎりぎりまでのんびり寝坊してゆっくり帰ろうともうともくろんでいた私は、そのまま直接渋谷へ。
15時半頃映画館到着。映画館の入っている建物の前の道路には、警察の護衛車(?)とおぼしき車両が一台。警察官も一人入り口のところに立っていました。警察官を横目に見ながら早速映画のチケットを買おうとしたら・・・
「本日の上映チケットは完売しました」
ええ~っ! 当日の上映はあと4回分あるはずなのに、もう完売? 明日の上映チケットは今日買えませんよね・・・と、尋ねると「当日券のみの販売です」とのこと。
「チェックアウトぎりぎりまで寝坊」の野望はもろくも崩れ去り、夜中まで飲んだ後早起きすることに・・・
早起きのため3時過ぎにはホテルに戻り(う~む、もっとゆっくり飲み明かしたかった)、8時に目覚ましセット。
6日、寝坊することなく起床。1回目の上映が10時半からなので、9時半に映画館に着けば大丈夫だろうと読んで早めにチェックアウト。
計画通り9時半頃映画館に到着。にもかかわらず、その時点で1回目の上映チケットは完売していました。整理券をもらうために並んで待つことしばし。2回目の11時からの上映チケット52番目の整理券をゲット。映画館のロビーでも警察官が見張っていました。
上映開始10分前から入場開始。座席に着いてすぐ、スクリーンそばにも警察官がいることに気づきました。そしてスクリーンの前には人よけの柵。ものものしい警備の中、いよいよ上映開始。その内容によると・・・

靖国神社のご神体は日本刀。1933年から敗戦までの12年間、靖国神社の境内で8100振りの日本刀「靖国刀」が作られたという。その靖国刀の鋳造技術を再現できる最後の現役刀匠。90歳とは思えないかくしゃくとした物腰、そしてピンと張りつめた緊張感のもとでの刀の鋳造。

第二次世界大戦当時の日本の男子は剣道などの武術の訓練を受け、手にした竹刀はそのまま日本刀へとつながっていく。いままでの自分の中の日本刀に対するイメージが、美術工芸品としての認識しかなかった・・・と気づかされました。
試し切りをするための道具は、芯に竹を使い、まわりを濡らした藁でくるんで「人間の体」を模したものだったとのこと。日本刀って、第二次世界大戦当時は殺人の武器だったんだと再認識。

また、8月15日の靖国神社をめぐるさまざまな立場の人たちも淡々と映し出されていました。「日本兵」として戦って亡くなった台湾の方の遺族や、浄土宗の僧侶でありながら兵士として戦場に赴き戦死した方の遺族が、遺族の意に反して肉親を靖国に祭るのはやめてほしいといくら訴えても叶うことなく今にいたって いるという事実。
いまなお戦争の傷跡は右にも左にも残っていること、そして靖国の問題は、日本国内だけの問題ではなく、国際的な問題だということも伝えていました。

一時は「上映中止」かと騒がれた映画「靖国」。あそこまで騒ぎ立てる必要のある映画だったか?という思い、そして、観る者にいろいろなことを考えさせるいい映画だったというのが、私の感想です。
警察官は上映時間中ずっとスクリーンそばにいて、微動だにしませんでした。

右にも左にも偏っているとは映らなかった映画「靖国」。この程度の内容で警察まで出てくるとなると、今後、「言論の自由」が委縮していく虞を感じました。
今回は映画上映を守るために配置されていた警察も、いつまた逆に、表現を取り締まる側に立ってスクリーンのそばにいるかわからない・・・考えすぎかな・・・杞憂に終わることを祈るばかりです。

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