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がんばれ Lady’s only Bar

深井恵2008.07.16

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大分県教員採用試験をめぐる汚職事件が連日のようにトップで報道されています。同じ九州で教員をしている私としても、人ごとでは済まされず、あまりにもひどい組織ぐるみの県教育委員会のやり方に、あきれて物が言えません。また、教育に対する信頼が裏切られ、一般市民の教員・県教育委員会への不信感や怒りは 言うまでもなく、教職員たちの教育行政へ対する不信感・怒りもまた頂点に達しています。子どもたちに与える影響も計り知れません。

  

いまから十数年以上も前の話になりますが、私は教員採用試験を大学4年生の時も含めて5回受験しました。正式に採用されるまで4年間臨時講師として働いていました。5回とも一次試験には合格し、二次試験の結果は5回とも毎回同じ判定でした。4回目までの自分の成績と5回目の自分の成績はどこが違ったのか、 どうして昨年までは正採用にならず今回採用なのか、イマイチ腑に落ちなかった記憶があります。  

 

でも、同期の他の受験者との相対的評価と採用数によって合否が決まるのだからしかたないか・・・と納得し、また一年間採用試験の勉強だと、5年間受験勉強をしました。しかし、今回の大分県の採用試験では点数の改竄も含め、とんでもない工作が行われていたようです。 

  

逮捕された県教委幹部は「男女比も考慮した」などとも証言しています。一般企業も含め、成績だけで判断すれば女性のほうが点数が高く、男性の合格者数より女性の合格者数のほうが上回るということは、よくいわれている話です。しかし、男女平等を説く日本国憲法下で教員採用試験の合否に、「女性だから点数が高 くでも不合格、男性だから点数が低くても合格」といったことがまかり通っていたとは・・・。男女で差別がないと信じて教員を志していた私にとって、足元をすくわれる思いです。

  

採用試験をめぐる今回の不祥事は、大分県だけの問題なのか、教員採用試験だけの話なのかなどなど、さまざまな憶測を呼んでいます。公務員制度改革、教育公務員特例法などにも影響を与えるかもしれません。教育界全体の信頼を取り戻していくには時間がかかりそうです。一教員として、初心を忘れずに、地道に、誠 実に教育活動を続けていくのみと思い、襟を正しています。

   

誠実に・・で思い出したのが、先月のビッグ・ニュースでコラムに書き忘れていたことがありました。名古屋高裁で「自衛隊のイラクでの活動は違憲」という判決が出されたことです。当時の新聞記事の詳細を読んでいなかったため気づくのが遅かったのですが、岩波書店の雑誌「世界」にその判決の詳細が書かれていて 、自分の無知さ加減に気づかされたのです。

    

私は自衛隊のイラク派兵は反対の立場をとりますが、イラクで「給油活動」だけしていると思っていました。ところが、「世界」によると「自衛隊は武装した外国人兵士(特にアメリカ兵)の移送活動をしていた」ため、「違憲」という判決を出したというのです。給油活動だけではなかった、武装兵士を移送していた・ ・・。私たちが日本国内で知らないうちに、自衛隊は海外で違憲行為をしている虞がある・・・。

   

「自衛隊の海外派兵」の回数が重なるにつれ「あ、また自衛隊が海外に行くのか」と無関心になると、そこに落とし穴がある。先月の名古屋高裁の判決は、自衛隊の海外派兵に慣らされようとしている私たちに大きな警告を発してくれたような気がしました。今後も自衛隊の動きは注視していかねばなりません。  

  

話は大きく変わりますが、先月、福岡の友だちに紹介されて、熊本市内にあるLady’s only space「Piace(ピアーチェ)」(〒860-0803 熊本県熊本市新市街3-12 ヴィラ・キムラビル3F 096-356-3573 http://www.freepe.com/ii.cgi?hazuki8800 

というお店に行ってきました。お店の主は浦上葉月さんというすてきな女性です。今年の3月にオープンしたそうです

    

葉月さんは「熊本に女性が安心して飲めるお店をつくりたい」「熊本にLady’s onlyのお店がないのは許せない。ないなら私がつくる!!」と、赤字覚悟でお店を開いたとおっしゃっていました。

  

お客さんは女性に限る・・・ということは、当然、男性客はいないということです。だから安心して飲めます。酔っぱらいオヤジに遭遇することもなく、セクハラに遭う心配もありません。お酌をしたりして男のご機嫌取りなんてする必要はありません。他人のグラスが空くのを心配する必要もありません。おいしいお酒 を安心して飲めて、おしゃべりをゆっくり楽しめます。お酒の力も手伝って、女性同士の共通の悩みや不安など日ごろたまっているストレスを発散し、見ず知らずの人同士でも打ち解けることができます。

  

しかし、女性だけしか入れないお店を経営していくのは至難の業だと思います。葉月さんが「赤字覚悟」とおっしゃっていたのも共感します。

  

女性はお酒に対して財布のひもが堅い人が多い。男性と比べて、外で女性だけで飲む習慣もあまりない。酔いつぶれるまで飲む人の割合も少ない。

  

ノンアルコールで済ますお客さんの割合も、男性客よりは多いでしょう。「女性が外で酔っぱらうまで飲む」ことに対する抵抗感が、女性自身に多いような気がしますし、男性も酔っぱらう女性をあまりよしとはしないのではないでしょうか。男性の酔っぱらいに対する寛容さに比べて、「酔っぱらいの女性ははしたない 」と思うようなダブルスタンダードがそこにあるような気がします。

  

しか~し!! Lady’s only Barを女性が支えないでどうする!! フェミのお金はフェミに! 女性のお金は女性に!! 男性のお金も女性に!?

  

・・・ということで、数ある熊本の飲み屋さんの中から、私はそのお店でお金を使うことを主たる目的にして、葉月さんの心意気にも惚れて(当然お酒やおしゃべりを楽しむことも目的ですが・・・)深夜遅くまで飲み語り明かしました。

  

みなさんも、ご近所のLady’s only Barを応援してください。

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深井恵

深井恵(ふかい・めぐみ)

九州某県の高校日本語教員。
日教組の「教え子を再び戦場に送らない」に賛同して組合加入。北原みのりさんとは、10年以上前(ジェンダー・フリー・バッシングがひどかった頃)に組合女性部の学習会講師をお願いして以来の仲。

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