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先日、私の女友だちがある男性から「男っぽいねぇ」と言われたらしい。言ってる男性はその女友だちを褒めてるつもり。その友だちのさばさばとしたきっぷのよさを褒めようとして口から出た言葉のよう。
しかし、男性が「女っぽい」とか「女らしい」などと言われたら褒め言葉と受け取るだろうか。きっと受け取らないんじゃないかなぁ・・・。

似たような、男性による勘違いの褒め言葉に「女にしておくのはもったいない」という表現もある。「そういうあなたは男性にしておくのはもったいない」と言い返してやりたいものだ。

「雄々しい」は褒め言葉? 「女々しい」は? ・・・などとあれこれと思いを巡らせると、それはもう、日本語の限界、もっというと言葉の限界を感じてしまう。そんな言葉の表現が現実に存在するのだから。
これを乗り越えるのは、その言葉を使う一人ひとりの言語感覚に委ねられる。「知っていても使わない」という意識だ。「父兄」「奥さん」「女房」「主人」「だんな」「妻帯者」「人妻」「女生徒」「主婦感覚」などなど・・・知っていても使いたくない言葉は意外と多い。その多くが、対等な対義語のない言葉だ 。

それらの言葉を使わずに別の言葉で表現しようとすると、相手もその別の表現を知っておく必要があるが、これが結構難しい。ときに妥協して、誰もが知って使っている差別的な表現を使わざるを得ない場面に出くわし、自己嫌悪に陥ったりもする。友だちが使っている言葉をジェンダー・チェックしてうるさがられ たりもしている。
日常生活の中で「女だ」「男だ」と深い意味もなく使い分けられていることは数多くある。

ところで、先日スーパーに買い物に行って、お風呂で体を洗うナイロンタオルを探していたら「男のタオル」というのが数種類並んでいた。

「ナイロンタオルにも性別が?」と思ったら、「超ハード」や「長い」と謳って他のタオルとの違いをアピールしていた。(・・・「硬い」「長い」って男が好きそう?!)

甘いお菓子に「メンズ」と冠をつけて売り出されて久しい(ここでは「ビター」味がメンズである率が高い)。梅干しのタブレットに「男梅」とかいうのも出ている。職場の同僚が豆腐を買いに行ったときの話をしてくれた。「男の3連ちゃん」とかいう3個パックの豆腐があったらしい。お買い得パックを男性が買 う時の「抵抗感」をなくすためだろうか。「お買い得パックを買う感覚」=「主婦感覚」を男性が持つことにある種の抵抗感があるのではないか。

「エアあやや」で売り出しているはるな愛。ニューハーフの人をマスコミは取り上げる。男性から女性へ転換した人は取り上げられているが、女性から男性へ転換した人はほとんどメディアに出てこない。ゲイの人とレズビアンの人の取り上げられ方にも差がある。

レズビアン女性たちの世界を描いたテレビドラマ「Lの世界」(シーズン3まで発売・レンタル済み)も、それほど宣伝されていない。レズビアンの世界は男を必要としないから、男性受けが悪いのだろうか。

映画「セックス・アンド・ザ・シティ」を見て、女性は元気づけられるが男性はげんなりするらしい。あの映画のブランド服のことはさておき、女の友情を大事にしてたくましく生きる40代女性、仕事を通して後輩女性を育てていく先輩女性の姿は、日本映画にはなかなか描かれない女性像だ。男性を性的対象と値 踏みするサマンサの、男をなめるような視線でのカメラ・ワークも、日本映画ではめったにお目にかかれない。

月々の僅かな自分のお小遣いは、女性を応援することにつながる使い方をして、言葉遣いは、女性差別をなくす使い方をしていきたいなぁ。

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