ラブピースクラブはフェミニストが運営する日本初のラブグッズストアです。Since 1996

  • TOP
  • 具ゆり
  • 第2回目 「スマホを勝手に見る彼とのその後、そして、避妊のことも……」

第2回目 「スマホを勝手に見る彼とのその後、そして、避妊のことも……」

具ゆり2014.04.09

Loading...

みなさん、こんにちは。カウンセラーの具ゆりです。 私は4月上旬、ソウルでミュージカル観てきました! 今回は、映画「ゴースト ニューヨークの幻」のミュージカル舞台「ゴースト」。 圧巻の舞台装置で、チュウォンとIVYが主役。 これまで観た舞台の中でも断トツによかった~・・・・・・! 6月まで上演してます。オススメ!いいですよ! さて、今回のご相談も、前回、第1回目の方から、その後、についてのご報告とご相談です。

Q 20代 女性(前回①に引き続き)より 先日はありがとうございました。ゆり先生の言うとおりだと思います。ちょっと、彼との関係、考えたいというか、距離を置くことも考えています。 この前、勇気を出して、「スマホを勝手に見るのはやめて」と言ったんですが、「見られてまずいことしてるのかよ」とか「みんなも見てるよ」と彼は言います。 その日は、それ以上話はできませんでした。 あと、嫌な気持ちもあるものの、わたしも彼といると安心する面もあるんです。「彼しかいないし」というか、彼がいなくなったら私って、何が残るのかな?という不安もあるし。 その後、彼と流れでセックスしました。 終わってから、彼も「ぶったのはごめん。もうしない」と言ってくれて、ちょっと仲直り的な空気にはなったんですよね。 ただ、前からなのですが、彼に「コンドームして」と言っても「今日は大丈夫な日でしょ?」とか、「大丈夫だから」と、してくれません。 私も、心のどこかで「まあ、いいかな?」とか、流れに任せているんですが・・・・・・。 それも、気になっていて、一人になると、ちょっとブルーです。

A 彼のことを「お互いに大好き」と言っていましたが、その後いろいろ考えたようですね。あなたの気持ちは揺れているようですが、自分でも不本意だと思うことがあるのに、その気持ちをないがしろにするのはどうしてかな? 心配していたことが起こっているようです。あなたが本来彼とどんな恋愛の形を望んでいるか、彼にそれを期待できるのか、一緒に考えてみましょう。 あなたは今回勇気(!)を出して「スマホを見るのはやめて」と彼に言いましたね。でも彼には、こともなげに一蹴されました。残念ながら彼は自分のしていることが悪いとは全く思っていませんし、あなたの気持ちをわかろうともしていません。ここがポイントね。

そのまま何も言えなくて、「流れでセックス」になったとき、あなたはどこかでうやむやにされた気分を感じてはいなかったでしょうか? あなたがセックスに応じた後「ぶったのはごめん」と謝ってくれた彼に、それ以上何かを言うことは難しかったことと思います。なんとなく仲直り的な空気になったようですから、話を蒸し返したくなかったのでしょう。それに、こういう人にありがちなのですが、たぶん彼はぶった原因を作ったのはあなただと思っているでしょうから。ここでもあなたの気持ちは後回しです。

もう一つ大事な問題があります。この時も避妊していなかったようですが、 妊娠はしていませんか? 妊娠していないのなら、不幸中の幸いと思ってください。 あなたが望まない、避妊しないセックスは暴力だと思っていいです。彼があなたを尊重していない証拠です。 避妊しなかった時の女性の不安を男性はほとんど考えていません。彼もあなたのそんな気持ちを無視しています。あなたも、彼の「大丈夫だから」がいかに気休めにすぎないか、その場しのぎで言っていることか、もちろんわかっているはず。

コンドームをただ面倒がってつけようとしない自分勝手な男性は彼だけではありません。そのせいで望まない妊娠をするのは女性です。減ってきたとはいえ、年間20万件(2012年度)もの中絶が行われているのは女性への暴力の結果です。しかも10代、20代が半数を占めています。 あなたには、できるだけ早急にピルの服用をすすめます。今後は、自分の身体とライフスタイルを守るために、自分でイニシアチブをもつ必要があります。男性によるコンドームに頼っていては、主導権は相手の気分しだいです。確実な避妊はできません。

ドメスティック・バイオレンス(DV)の現状は、女性の3人に一人が、身体的、心理的、性的な何らかの暴力被害を受けています。命の危険を感じるほどの暴力を受けた女性は、20人に一人いるのです。結婚してからDVが始まることもあるけれど、恋人関係の時、すでに暴力が始まっていることも大変多いことがわかっています。 彼はすでにあなたを自分の所有物のように思っているようだけど、気がついていますか? 付き合い始めたころと彼は変わってきていませんか? あなたも「彼といると安心」という一方で葛藤を感じていますね。

言いたいことが自由に言えない、相手の許可を得ないと自分で決められない、顔色を見るのは、すでに支配関係がある証拠。 対等ではありません。「彼しかいない」と思う気持ちが、彼を失いたくないからと自分を卑屈にしてしまいます。彼もだんだん、それが当たり前になっていきます。彼がいなくなると何も残らないのではなく、逆に彼といる方があなたが失うものが多くなるでしょう。これがあなたの望む彼との関係だった? デートDVは力と支配の関係です。今2人に起こっていることは、デートDVと言えます。 残念ながら、あなたと似たような経験をしている女性は大勢います。こういうことを軽く考えないでください。あなたが「彼との関係を見直そう」としている感覚は健全です。 「ちょっとブルー」になる、「距離を置くことを考える」あなたにしか感じ取れない感覚を大切にしていいのです。それが自分の身体や心が教えてくれる「セルフエスティーム(自己尊重感)」のサインです。おかしいことをおかしいと思えることは、自分の尊厳が不当に侵されるときに、自分にしか感じ取れない本能的な感覚です。 彼がいてもいなくても、あなたはあなたです。大切な人なのです。 自分の感覚を信じてみましょう。とるべき行動を迷わなくなりますよ。 お互いを尊重しあえる恋愛をしませんか? 

Loading...

具ゆり(ぐ・ゆり)

フェミニストカウンセラー
フェミニストカウンセリングによる女性の相談支援に携わっている。
カウンセリング、自己尊重・自己主張のグループトレーニングのほか、ハラスメント、デートDVやDV防止教育活動など、女性の人権、子どもの人権に取り組んで20年あまり。
映画やミュージカルが大好き。
マイブームは、ソウルに出かけてK-ミュージカルや舞台を観ること。

RANKING人気記事

Follow me!

  • Twitter
  • Facebook
  • instagram

TOP