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「ズリネタより命が大事!当たり前だろ!」
※この記事で小児性愛を「ロリペド」と表現しているのは、治療と向き合う「ペドフィリア」とはハッキリと区別したいからである。ネットや漫画でカジュアルに表現されるような小児性愛を指して「ロリペド」とする。また、「キモオタ」と表現しているのも、「オタク」とは区別したいからである。
ツイッターで「鳥」「逆さ」(盗撮のネットスラング)などで検索すると、大量の盗撮アカウントがヒットする。その内容なのだが、女性の「パンチラ」などは当たり前で、自分の学校で同級生を盗撮したり、保護者の仕業と見られるものも多くある。
酷いものだと、エスカレーターで前にいる女性に向かって射精するさまを撮影しているものや、「使用済みの下着」や「使用済みの生理ナプキン」、はたまた「使用済みのおむつ」を撮影し、収集したそれらを取り引きをしているアカウントもたくさんある。驚くことに、実の娘や姉妹の下着やおむつを売っている不届きものまでいる。
ロリペドのアカウントも、あっけらかんと、「女児の性器を舐めた」などと明かしているが、いっこうに逮捕されないばかりか、凍結される気配すらない。
若い女性の命が失われたニュースがあると、必ず「きちょまんが!」(貴重なマンコが失われたというネットスラング)と、人の死をネタとして消費するアホが絶えない。
ふつうのサイトを見ているだけも、「中出し」「レイプ」「監禁」などの性犯罪や、ロリペドを肯定的に表現した漫画の広告に遭遇する。
幼少期に「おジャ魔女どれみ」を見たくて検索したら、ロリペド漫画に遭遇してしまい、トラウマになったと言っている女性がいた。わたしも息子とYouTubeを観ていて、ドラえもんのサムネイルがのび太としずかちゃんの強烈なエロ画像だったことにショックを受け、嫌がるしずかちゃんの絵が、息子に悪影響があるのではと懸念した。
そういうことを発信すると必ず、
「保護者がフィルターをかけておくべきだ!」
との意見があるのだが、発信者やサイトを咎める人があまりにも少ない。
保護者の自衛も大切だが、生まれた時からネットに触れている子どもはすぐにフィルターなんか外せるようになってしまう。
やはり、発信者の自重も必要だ。すでにある「18禁」という概念すら守る気がない表現が、こうもあふれているままでいいワケがない。

現実の事件に対する「せんずり村」の反応
前述のような「性犯罪を肯定的に捉えた表現」や、「萌え」系のイラストの氾濫が環境型セクハラにあたると怒っている人々を、「まなざし村」と揶揄する、何よりも「表現の自由」を重んじる人々がいる。
「表現の自由を守る!」とは言っているのだが、「チンポム」のような超有名なアート集団の表現が弾圧されているという記事を華麗にスルーしたり、政治的な表現規制についてはまったく関心を示さず、どうもエロコンテンツの自由にしか興味がないので、一部で彼らは「せんずり村」と呼ばれている。
千葉県でPTA会長が女児を殺害、遺棄したとされる事件での「せんずり村」の反応が特にひどかった。容疑者がロリペドだったとの証言や、ロリペド漫画を収集していたというニュース記事に対し、
「犯罪の原因が2次元ってこと? 印象操作だ! 偏向だ!!」
「エロ漫画を叩いてなんになる!!スケープゴートだ!」
「なんにもしない、いいロリペドだっている!」
といった「キモオタ擁護」の嵐で、被害者や遺族への配慮はそっちのけ。非常にムナクソ悪かった。
容疑者段階での実名報道には反対の立場だが、ロリペド漫画の愛好家に児童の殺人容疑がかかっているのは事実であり、それが報道されることは、今の日本社会ではごく当たり前のことだ。
どんな痛ましいニュースであっても、下ネタをタレ流しにできる今の世の中を守ることが最優先で、事件の深刻さを度外視し、なりふりかまわず戦闘モードに入るのが「せんずり村」のイタさなのだ。

キモオタはマイノリティーなのか
キモオタは「自分の好きな漫画をキモいと言われた! 」なんて、めちゃくちゃ些細なことで、その「キモい」と言った人を晒し、仲間にフルボッコさせたり、学校を「特定」して拡散することがよくある。わたしもたまにキモオタの文句をツイッターで発信するのだが、
「人権派のくせにオタク差別ダー!」
と、すぐさま「せんずり村」が大量にやってくる。
わたしは自民党や、陰謀論者などの文句ばっかり言ってるのだが、ダントツでクソリプが集まるのはキモオタの文句だ。その量だけで判断しても、キモオタはマイノリティーとはとても思えないのだが、キモオタにはなぜか強烈な被害者意識、被差別者意識がある。
ニコニコ超会議では、自民党が全面にアニメをプリントした「イタ車」を作っていたし、ご当地キャラや、公共機関のイメージキャラクターにも、「萌えキャラ」が採用されているし、「漫画を読まないしゲームもやらない」という人はむしろ少数派だと思う。
宮崎勤が連続幼女殺人事件を起こした時代とはまったく違って、現代はキモオタがマイノリティーとは言えないのだ。

法規制を望んでいないなら
国による表現規制が、性的表現の規制から始まったのは事実だし、なるべくなら表現規制はしないほうがいい。しかし、こうもモラルが崩壊し、醜悪極まりない性犯罪を肯定した娯楽作品があふれ、どんなシリアスな事件でもネタとして消費するのをヨシとされていては、表現規制も致し方ないのかなと思う。
表現の自由のためには、各業界や、発信者の自主規制や自浄努力は必須だ。少なくとも犯罪行為を肯定する表現は、子どもや、それらを見たくない人の目に触れないように努力するべきだ。
表現の自由を守りたいなら、ロリペド漫画やエロコンテンツのタレ流しに怒る人に抗議するのではなく、まず、「せんずり村」が18禁という概念を思い出し、インターネットは公の場なんだと、認識を改めてほしい。

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阿部悠(あべ・ゆう)

兵庫県出身。ローティーンの頃からクラブに入り浸り過ぎて中卒。関西を拠点にクラブDJとして活躍。3.11後の原発事故にショックを受けて反原発活動をはじめ、社会運動に目覚める。最近は「女叩き」カルチャーに怒りを燃やして、ネット上に溢れるミソジニスト達と本名顔出しで日々格闘。ビヨンセを崇拝している。 

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