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DMZ(韓国と北朝鮮の非武装地帯)を訪れて今思うこと

具ゆり2018.07.19

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 連日の暑さの中、実は今、自由に動けない、自力で外出できない状態です。
 1週間前、自宅の雨水溝の上フタがはずれて足がはまり、くるぶしを骨折してしまいました・・・ああ、まさかでトホホ、の松葉づえ生活です。
そういえば、ひざを骨折したクライエントさん、手首を骨折した友人、エスカレーターを踏み外してじん帯を切ったスタッフとか・・・まわりには、骨折経験者がいるわ、いるわ、でした。他人事だと油断していたなあ。

ケガは保存療法ですむ程度ですが、骨折は骨折。今日の検査でギブスは着脱式のものでやっていけそう。ちょっと気が楽。あと4~6週間ほどは覚悟とのことですが、ふぅ・・・。
なっちゃったものは仕方ない・・・、杖があれば動けるし。家族やまわりの人は「言ってくれたら手伝うよ」と言ってくれます。でもねえ、そうは言ってもできたら自分でやりたいことってあるもの。
なので、部屋の中をお尻やヒザをつかって動いてみるのですが、これが結構痛くて面倒。そこでひらめいたのが、キャスターつきのスツール。通販で買ってみたら、これがけっこうアタリ! 腰かけたままゴロゴロ移動ができる。お~~、これはなかなか快適。エステスツールとやらを買ったので、上下にも高さ調節できちゃう。ほう、グッドアイデア♪ 床の傷なんか気にしてられな~い。冷蔵庫や流しへもゴロゴロ、コーヒーを入れたり飲んだり、ゴロゴロ~~自分で移動できちゃう。何より、いちいち頼まなくてもいいことが増えた。いや~、やりたいことを自分でできるって、こんなにストレスのないことなんだ。

さて、当面のお仕事はできるかぎり調整、キャンセルして、早めの夏休みをたっぷりとることに切り替えました。この不自由さも慣れれば乗り切れそう、というところです。とにかく夏休みのあるこの時期にかぶってよかった。ラッキーと思えます。
こんなふうに、あたりまえにできていたことができなくなって初めて気がつくこと、それなりの発見もある日々です。
例えば、車いすが設置しているスーパーとないスーパーがある。大型店でないとほぼありません。たいていは障がい者パーキングがあるのに。そんなことケガする前は自分でも考えもしなかったのですが、この機会に申し入れしておきました。目線が変わるってこういうことですね。

 当面のフェミカンルームは予約のある分だけでお休みに。
そうなると、これまで時間ができたらね、と目をつぶって後回しにしていた資料やデータの山が整理をまっています。いいわけのきかない時間ができちゃいました。後回しにしてきたツケなんですけど、夏休みの宿題みたいです・・・。
あとは映画三昧、ヤッホー♪

 外出には送迎が必要で、仕事も通院も家族のアッシーが頼みです。これまでたぶん私のほうがたくさんお世話してきたんだから、大手をふってお世話になります。
 外傷なので、ほかは元気です。要領よく治療して復活しようと思っています。
 今回のコラムは身辺報告になってしまいました。おそまつです。
 
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 そのケガの1週間前、私はソウルにいました。
 その時に訪れたDMZ(韓国と北朝鮮の非武装地帯=朝鮮戦争の休戦時に定められた軍事境界線から南北各2km内のエリア)のことを書きます。興味のある方は読んでいただけるとうれしいです
何度も訪れている韓国ですが、今回は3泊4日の短い滞在中、初めてDMZに行ってきました。今年4月の板門店平和の家での南北首脳会談、6月のシンガポールでの米朝首脳会談、そしてこれからの朝鮮半島のことを考えると、今行っておかねばという思いでした。

軍事境界線のある地域は個人では行くことのできない場所です。私が参加したツアーは、「都羅山(トラサン)駅」「トラ展望台」「第3トンネル」をまわる6時間コース。途中、軍による検問やパスポートの点検もあります。バスの中で、ガイドさんから朝鮮半島の南北分断と分断後の歴史の説明を聞きながら現地に向かいます。私のバスには英語圏の人が多く、日本語と英語の説明が交互に行われました。

バスは市内2、3カ所で参加者を乗せ、1時間あまりで「臨津閣(イムジンカク)」に。
そう、そんなに近い距離なのです。そこは平和を願う大切さと統一の重要さを知るために建てられた、板門店・DMZ観光の拠点で広さ6000坪。平和の鐘閣、自由の橋があります。自由の橋は、朝鮮戦争が休戦した1953年、捕虜として囚われていた12,773名が、この橋を渡り自由の身となって韓国に戻ってきたことから命名されました。現在、橋は途中で封鎖されていて、橋の分断が南北の分断を表していることを目の当たりにするところです。分断の壁には統一を願う人々の思いがさまざまな形で貼り付けられていました。公園には次々と観光バスが乗りつけて、国内外からの人で賑わっていました。

「トラサン駅」はソウルからたった56kmの韓国最北端の駅。2002年、金大中大統領時代に完成しています。建設からすでに16年が過ぎています。ここは韓国の最後の駅ではなく、北側へ行く最初の駅として考えられています。ホームに入ってレールの先をみつめながら、今ってすごい歴史が動いているときだよな、そんな統一列車の走る日が近いうちにくるかもしれない・・、実現する日が近づいてるんだ・・そんなことを思いながら、じんわり熱いものがこみあげてきました。

「トラ展望台」からは肉眼で38度線が見えます。軍事境界線(有刺鉄線)もみえます。双眼鏡をのぞくと、対岸の北朝鮮側の様子は静かです。韓国側の賑やかさとは対照的に、あまり人影は見えません。そこには38度線の軍事的緊張と衝突は、いつでも起こりうる状況だった現実が目の前にありました。まだ、「その危険はなくなった」とは断定できません。でも「なくなるはず、そうあってほしい、そうなる日はくる・・」そう願うし、信じたい。

「第3トンネル」は1978年に発見された、まさに北朝鮮が韓国を侵略するために掘った本物のトンネル(深さ73m、長さ245m=全長は1,635m)です。
ソウルまでの距離がたった52kmというこのトンネル、完全武装した北朝鮮の兵士3万人が1時間以内に移動できる規模だという。深さ73メートルの地下を、ヘルメットをかぶって頭を低めて下りていく。もしかしたら戦場になったかもしれない場所を。

トランプを、金正恩を、どこまで信用できるの!? そう考える人が多いのもムリはないでしょう。この2人の、これまでの所業、言動をみればやむを得ないし、つい最近まで私もそうでした。私自身、彼らへの不信感がないわけではありませんし、モヤついてないわけではありません。

ただ、朝鮮半島については、段階的であれ平和的に終戦を迎えるのであれば、世界史上最後の民族分断国家の解消になるのです。時代は動いている、これまで考えられなかったスピードで、信じられないようなことが起こっている。このことは応援せずにはいられません。そこはきっと、私のルーツが心躍るからでしょうか・・・。

朝鮮半島の休戦協定を平和協定に、そして形はどうなるかわかりませんが、いずれ統一がなされるなら、と。なんとか無事に事が運んでほしい、そう願う。

 旅行社KONESTにDMZ体験レポート(2007)があります。10年も前のものですが、よくわかりますよ。
https://www.konest.com/contents/tour_hot_report_detail.html?no=1416

さて今回、ソウルでぜひ行きたかったもう一つの場所が “MARYMOND”!
ラブピの玖保樹鈴さんの先月のコラムを読んで、探しあてました。布バッグやTシャツ、文具などゲットしてきましたよ。
http://marymond.kr/main/index

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おまけは、マリーモンドからの帰り道、すぐそばで薪の直火で焼く“鶏の丸焼き(トンダク)”のお店に遭遇!! これ絶対!おススメ♪です。マリーモンドから地下鉄方向に戻りつきあたりを右折して左側。
屋外で飲む生ビールと焼きたての「ヌルンジトンダク」! 今回の旅行でダントツ最高。また行きたい!
 マリーモンドとメチャミスマッチかしら( ^ω^)・・・。

2018071902.jpg
私も写真はヘタクソなのですが・・・。薪で焼かれる鶏のおいしそうな姿、わかります?

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具ゆり(ぐ・ゆり)

フェミニストカウンセラー
フェミニストカウンセリングによる女性の相談支援に携わっている。
カウンセリング、自己尊重・自己主張のグループトレーニングのほか、ハラスメント、デートDVやDV防止教育活動など、女性の人権、子どもの人権に取り組んで20年あまり。
映画やミュージカルが大好き。
マイブームは、ソウルに出かけてK-ミュージカルや舞台を観ること。

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