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第20回「女に臭いは御法度なのでございます!」

野沿田よしこ2016.07.07

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 私の名前はよしこ。でも“よしこおばさん”となってこそ“私”であると人は言います。なぜ“おばさん”なのか?誰かの“おばさん”というわけではな く、 “おばさん”=加齢具合を表現しているわけでもありません。私の行動が“おばさん”以外では成しえないものであるからです。私の趣味は人の恋愛話、セック スの話を聞くことです。と、いってもガールズTALK的に盛り上がり話し、その場で共に聞くようなスタイルでは楽しめないのです。あくまでのぞき聞き、のぞき見すること、百歩譲って1対1で根掘り葉掘り的なTALKが好きなのです。
 “人の話を聞く”“心の中や状況を探る”という力はどうやら“おじさん”“お兄さん”“おじいさん”には装備されていないようです。“お姉さん”と呼ばれ る人達には盗み聞きする根性がないようです。そして“おばあさん”には興味と能力はあっても、盗み聞きできるほどの聴力がなかったり、長時間粘れる脚力が なかったり。でも、体力的にまだその余地がある。それが“おばさん”なのです。
 と、いうことで、20回目の「よしこおばさんは見た!」よろしくお願いいたします。
 暑い日が続く中、皆様はお元気でお暮らしでしょうか?私は日々のライフワークである“盗み聞き”に相変わらず精を出しております。猛暑となった先日、山手線でこんな話しを盗み聞きいたしました。
 男「見ろよあの女、汗、だくだくじゃん。女のくせにハンカチ持ってないのかなぁ。手で拭ってるよ。女終わってるね。臭そー」
 大学生風の男が、30代女性の汗だくな姿を見てほざいておりました。女性の両手は荷物でふさがり、ドアに寄りかかっています。  そう言う本人はというと、椅子に座りながら、汗はダラダラ。しかしもちろんハンカチなど持っておらず、Tシャツで汗を拭っておりました。  女はいつも男から身だしなみを求められています。
 「女なのに鞄の中が汚い」
 「女なのにむだ毛の手入れをしていない」
 「女なのに格好がだらしない」

 私が盗み聞きで聞いたこれらの“女なのに”は、平成28年になっても減るどころか、増えているようにも思えます。そしてそんな男性の視線に女性も知らず知らず苦しめられているようにも思えます。
 友人T子「私セックス好きなんだけど、どうしても思いっきり楽しめないの。」  私「なんで?」  T 「においが気になって・・・。」  私「相手のにおい?」  T 「違う私のアソコの匂いが気になって集中できないの。興奮すると出てくるあの液体、私のすごく臭いの」  私「最中に自分でわかるくらい臭いの?」  T 「わかるっていうか、なんか臭い気がして。前に付き合ってた人に“おまえのここ臭い”って言われたことがあって、それからすごく気になっちゃって、携帯ウォシュレットを持ち歩くくらい、気をつけて清潔にしてるんだけど、まだ臭い気がするの。自分ではよくわからないけど」
 男に言われた一言で、“アソコ”の臭いの呪縛に取り憑かれた友人T。自分では臭いを把握できないのに、“臭いような気が”してしまうという恐ろしい現象。匂いなら許される。しかし女に臭いは御法度なのでございます。エロい場面でも臭いは禁物なのです。
 友人H子「私舐められたことないの。だってあそこ臭いじゃない。嫌われたら嫌やだもん。」
 H子は自分の“アソコ”は臭いものだと信じて疑っておりませんでした。石けんで洗おうが、ウォシュレットで勢いよく当てようが、何をしても取れない臭いがあるとH子は信じておりました。  よく聞くと母親から  「そこは汚いところだからよく洗いなさい」  「そこは汚いから触っちゃだめ」  と言われ続けたそうでございます。“アソコは汚い”という母親からの教えが、一生取れない臭いとなって、いつまでのH子を縛っているようです。
 この“におい問題”男性は自身の“臭い”をどう思っているのか先日リサーチしてみました。
 私「セックスしている時、自分の“あの臭い”とか気にする?」  男性Y「仕事とかの時はエチケットとかあるから、一応スプレーとかして気にしてるかな」  私「???」  Y「・・・・」  私「汗の話し?」  Y「そうだけど・・・」  私「そうなんだぁ。でも仕事以外の場所なら気にならないの?彼女の前とか」  Y 「ちょっとは気にするけど、女って男の体臭好きみたいじゃん。男の汗には男性フォルモンが入って、セックスの時に女にはたまら ないらしいよ。」
 私は精液の臭いのことを聞きたかったのに、“あの臭い”=汗だと思うところからして、男性とはいかに“お気楽な”存在なのかと思いながら聞いておりました。何たる自己肯定感。汗さえも魅力にしてしまう男性の感覚にクラクラしてしまいました。
 私「汗じゃなくて、精液の臭いとか気にならないの?」  Y「・・・・なるわけないじゃん!」
 精液の臭いを気にする男はどれだけ存在するというのでしょうか。  私はその臭いが気になってフェラチオしてもらえないと悩む男に会ったことがありません。
 臭いが気になるあなた。しかし本当にあなたは臭いのでしょうか?その臭いはあなたの頭の中にあるのかもしれませんよ。消えない臭いに悩むより、もし臭いと言われたら、「あなたもよ」と言ってみてはいかがでしょうか。
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野沿田よしこ(のそえだ・よしこ)

年齢敢えて不詳。私の名前はよしこ。でも“よしこおばさん”となってこそ“私”であると人は言います。なぜ“おばさん”なのか?誰かの“おばさん”というわけではなく、“おばさん”=加齢具合を表現しているわけでもありません。私の行動が“おばさん”以外では成しえないものであるからです。
私の趣味は人の恋愛話し、セックスの話しを聞くことです。と、いってもガールズTALK的に盛り上がり話し、その場で共に聞くようなスタイルでは楽しめないのです。あくまでのぞき聞き、のぞき見すること、百歩譲って1対1で根掘り葉掘り的なTALKが好きなのです。
“人の話しを聞く”“心の中や状況を探る”という力はどうやら“おじさん”“お兄さん”“おじいさん”には装備されていないようです。“お姉さん”と呼ばれる人達には盗み聞きする根性がないようです。そして“おばあさん”には興味と能力はあっても、盗み聞きできるほどの聴力がなかったり、長時間粘れる脚力がなかったり。でも、体力的にまだその余地がある。それが“おばさん”なのです。 

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