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幸せな毒娘 Vol.61 女性と動物:優先されるのは誰の権利か

JayooByul2026.02.12

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皆さんは動物保護団体PETAについてご存じでしょうか。PETAは、動物が置かれている残酷な飼育や屠殺の現実を告発し、人々にヴィーガンやベジタリアンになることを強く訴えてきた団体です。動物の苦しみに目を向けさせるという点において、その主張自体は一定の説得力を持っているようにも見えます。しかし、私には彼らの「伝え方」、すなわち活動の方法そのものに、極めて深刻な問題があるように思えてなりません。

PETAはこれまで、動物の屠殺を可視化するという名目のもとで、人間の身体、とりわけ女性の身体を切り刻まれ、殺される存在として表現するパフォーマンスを繰り返してきました。PETAの公式ウェブサイトでも公開されていますが、ほぼ裸の女性が無力な被害者として横たわり、その身体を「処理」する役割を担うのは男性である、という構図が一貫して描かれています。

ここで私が強く疑問に思うのは、なぜ動物保護を訴えるために、これほどまでに女性の身体を暴力的に消費する必要があるのか、という点です。この表現は本当に動物の苦しみを想像させるためのものなのでしょうか。むしろ、動物保護という大義を借りて、女性嫌悪的な視線や暴力性を正当化しているように見えてなりません。さらに踏み込めば、一部の男性が持つ歪んだフェティシズムを刺激する、極めてポルノグラフィックな表現である可能性すら感じてしまいます。

このような構造は、文化表現の中にもはっきりと表れています。近年人気を集めている漫画『チェンソーマン』には、女性の人肉を食べ、それを評価するような描写があるとされ、韓国のフェミニストの間で大きな論争を引き起こしました。その表現は、佐川一政事件を想起させるとして、強い嫌悪と恐怖を伴って受け止められています。重要なのは、それが単なるフィクションだから許される、という問題ではありません。そこには、女性の身体を破壊し、消費し、評価することを娯楽として成立させる男性中心的な想像力が存在しています。

私は、PETAのパフォーマンスもまた、この延長線上にあるものだと考えています。しかし、ここで改めて問い直したいのです。女性は現実の社会において、すでに暴力にさらされ、実際に殺され続けています。それだけでは、まだ足りないのでしょうか。女性は、表現やパフォーマンスの中においても、なお「殺される存在」でなければならないのでしょうか。つまり、「衝撃的であれば伝わる」「女性の身体であれば注目を集められる」という発想が、動物保護という名目の下で温存されているのです。そこでは、女性の苦しみは常に比喩や道具として利用され、決して守られる対象にはなりません。

一般的に、ヴィーガンやベジタリアンを志向する人は女性が圧倒的に多いとされています。それにもかかわらず、PETAの表現では、女性ばかりが対象化され、殺される役割を担わされ続けています。これは本当に動物保護のためのパフォーマンスだと言えるのでしょうか。動物の命を守るという崇高な理念の背後で、女性の尊厳が踏みにじられているとしたら、それは明らかな矛盾です。

女性の人権は、常に社会の中で後回しにされてきました。白人男性、黒人男性、アジア系男性といった男性たちの権利が優先され、セクシュアル・マイノリティの議論においても、レズビアンの権利はゲイ男性やMTFの権利より後景に追いやられることが少なくありません。多くの国では、いまなお中絶や代理出産をめぐって激しい対立が続いており、女性自身の自己決定権よりも「社会」や「制度」の判断が優先されています。このように、女性は常に最後に置かれてきました。その結果、いま女性は、守られるべき存在としてではなく、動物の権利を訴えるために消費される存在として、最下層に置かれているのです。

動物保護と女性の尊厳は、本来対立するものではありません。だからこそ今、誰の身体が、誰の欲望のために、どのように消費されているのかを、私たちが問い直すべき時ではないでしょうか。

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JayooByul

JayooByul(じゃゆびょる)

JayooByul (ジャヨビョル)日本のお嫁さんとオーストラリアで仲良くコアラ暮らしをしています。堂々なるDV・性犯罪生存者。気づいたらフェミニストと呼ばれていました。毒娘で幸せです。

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