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私の名前はよしこ。でも“よしこおばさん”となってこそ“私”であると人は言います。なぜ“おばさん”なのか?誰かの“おばさん”というわけではなく、 “おばさん”=加齢具合を表現しているわけでもありません。私の行動が“おばさん”以外では成しえないものであるからです。私の趣味は人の恋愛話、セックスの話を聞くことです。と、いってもガールズTALK的に盛り上がり話し、その場で共に聞くようなスタイルでは楽しめないのです。あくまでのぞき聞き、のぞき見すること、百歩譲って1対1で根掘り葉掘り的なTALKが好きなのです。

“人の話を聞く”“心の中や状況を探る”という力はどうやら“おじさん”“お兄さん”“おじいさん”には装備されていないようです。“お姉さん”と呼ばれ る人達には盗み聞きする根性がないようです。そして“おばあさん”には興味と能力はあっても、盗み聞きできるほどの聴力がなかったり、長時間粘れる脚力が なかったり。でも、体力的にまだその余地がある。それが“おばさん”なのです。

と、いうことで、28回目の「よしこおばさんは見た!」よろしくお願いいたします。

春でございます。街にはカップルが溢れております。先日、いかにも休日晴れという日のお昼、前からカップルが歩いてきました。視力が0.1ない裸眼の目に見えるはずなのに、数メートル先の光景が異様なものとして飛び込んできました。輪郭しか見えないカップルの姿によしこセンサースイッチオンです。
男と女が絡まり、1つのオブジェのように歩いています。通常ならいちゃいちゃなカップルに見えるはずのその姿はどこか変です。男性は全身の力を抜き、女性の右肩に右肘をのせ、女性の左肩に足をけがして支えてもらっているように左腕をかけていました。しかも右肘をかけたその腕の先、指で女性の耳たぶをまさぐり、左手で女性の髪をねちっこく触っていました。男性の目はもはやイッテいます。そして女性は・・・・苦痛に満ちながらも必死に男性の体重を支え汗をかき、進もうとしていました。

男を支えがんばる女(汗)
私はそのオブジェに名前を付けました。

盗み聴き、盗み見の定位置のフレッシュネスバーガーにも春が訪れています。休日には家族ずれからカップルまで、幸せオーラを放ちながらハンバーガーを食べています。その日はゴミ箱の近くしか空いていなく、私は一人そこで周囲の風景を眺めていました。その席にいてふと気がついたことがありました。誰がゴミを捨てるのか?子供を抱え、片手でトレイをゴミ箱に傾ける女性が多いこと多いこと。その横にいる夫はベビーカーを押していたりするのですが、筋力や女性の状況を考えると夫の方が楽なはずです。しかしゴミ箱係の女性率が非常に高いということを知ったのはこの日の盗み見の成果でした。

そこで、みなさんどのようにオーダーするのかについても興味を持ち、ちょっと盗み聴きしてみることにしました。
夫「俺、〇〇バーガーにしようかな」
妻「〇〇(夫の名前)、昨日の夜も牛肉食べたでしょ。お弁当も肉巻きだったし。今日はチキンにしたら?」
夫「そうだったなぁ。会社の近くの弁当屋、あれうまいんだよ。おとといの昼の弁当、俺、何かったんだっけ?」
妻「忙しくてコンビニでカップラーメン買って食べたでしょう?忘れたの?」
2人「ははははは」

幸せな笑い声を聴きながら、私は戦慄を覚えました。なぜ妻は夫のお昼ごはんについてそこまで把握しているのでしょう?夫は覚えていないのでしょう?妻の愛の健康管理?妻は夫のご飯手帳?私にはどうしてもこの光景が幸せな夫婦の光景には見えませんでした。ここにもオブジェ、“男を支えがんばる女(汗)”があるように思えました。

A「俺、本当言うとあいつには働いてほしくないんだよ」
そう呟いて友人と飲む40代男性。結婚8年目、妻は3年ほど前からパートを始め、その職場で社員となったようです。
A「帰ってきても家にいないっていやなんだよ。」
B「つらいところだよな。フリーで働いてると経済不安定だから、嫁に働いてもらわないと困るしな。俺はフリーにならなくてよかったよ。まぁうちもパートやってるけど、俺の帰る時間にいないってことはないからそういう目には合わないから。」
A「家で働くようなフリーランスなら、嫁にいてくれると逆に邪魔だけど、俺みたいに外で歩き回ってるとさぁ、家が唯一休める場所なのに、そこに女房がいないってどういうこと?って感じだよ。」
B「帰ってくるのそんなに毎日遅いの?」
A「いや、6時には帰ってくるよ。」
B「じゃあ問題ないじゃん」
A「俺の仕事が入っていない日の昼間とかの話だよ。俺自分で昼飯作ってんだよ。ありえなくない?」

お笑い芸人並に私は椅子から転げ落ちそうになりました。必死に早く帰って夕ご飯を作る“嫁”の顔がまざまざと浮かびます。これもまさしく“男を支えがんばる女(汗)”。

女はなぜそこまで夫を支えるのでしょう?愛情があるから、家族だから・・・。しかし、何から夫を守っているのでしょう?全身の重さを預かりながら、同時に官能な対象になり、それでも前に進み女性の汗は何のため?夫の食生活を把握し、外食で何を食べたかも心の健康ノートに刻む妻。そしておととい食べたお昼ご飯の内容を、その場にいなかった妻に尋ねる夫。 その健康管理のために流す汗は本当に必要?仕事をこなし、夫が帰る前に急いで家路につく妻の走る音が聞こえない夫の前で妻のその汗はどんな未来に繋がるの?

オブジェ“男を支えがんばる女(汗)”。
どうしたらこのオブジェを消し去ることができるのでしょう?

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野沿田よしこ(のそえだ・よしこ)

年齢敢えて不詳。私の名前はよしこ。でも“よしこおばさん”となってこそ“私”であると人は言います。なぜ“おばさん”なのか?誰かの“おばさん”というわけではなく、“おばさん”=加齢具合を表現しているわけでもありません。私の行動が“おばさん”以外では成しえないものであるからです。
私の趣味は人の恋愛話し、セックスの話しを聞くことです。と、いってもガールズTALK的に盛り上がり話し、その場で共に聞くようなスタイルでは楽しめないのです。あくまでのぞき聞き、のぞき見すること、百歩譲って1対1で根掘り葉掘り的なTALKが好きなのです。
“人の話しを聞く”“心の中や状況を探る”という力はどうやら“おじさん”“お兄さん”“おじいさん”には装備されていないようです。“お姉さん”と呼ばれる人達には盗み聞きする根性がないようです。そして“おばあさん”には興味と能力はあっても、盗み聞きできるほどの聴力がなかったり、長時間粘れる脚力がなかったり。でも、体力的にまだその余地がある。それが“おばさん”なのです。 

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