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ニホンジン、ニホンジン、ニホンジン……

栗林デバ子2015.10.20

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 今年、日本人のノーベル賞受賞が相次ぎましたね。
医学・生理学賞と物理学賞。ええ、それ自体は何の感想もないというか、おめでたい!すごい!って素直に思うのですが、なんだか今年の報道ぶりを見ていると、胸のザワザワが静まりません。

というのも、新聞やテレビを見ていると「日本人科学者に栄誉!」「海外からも称賛の声」「日本人受賞、まだまだ続く」ニホンジン、ニホンジン、ニホンジン……、のオンパレード!!
なぜこうも「日本人」であることばかりを連呼するんでしょう。前からこんなんでしたっけ?最近テレビで、外国人観光客に日本の素晴らしいところを礼賛させる番組ばっかり見かけるせいか、あれ、これニュース?そういうたぐいのバラエティ?と混乱しちゃいました。

同じように違和感を感じたことがありました。
9月、埼玉県熊谷市の民家で3家族の6人が殺害されるという事件で、ペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者が逮捕された時です。
事件自体は本当に残忍で許されない行為だと思うのですが、報道の時に必ず見出しに上がったのが「ペルー人容疑者」「6人殺害のペルー人
逮捕」ペルージン、ペルージン、ペルージン……、容疑者がペルー人ってことばかり。
彼の兄が連続殺人犯ってことまで話題になって。彼の容疑と家族の罪はまったく関係ないと思うのだけど、容疑者が日本国籍だったらここまで晒されたのでしょうか。少なくとも、テレビや新聞はやらなかったように思います。(週刊誌は書いたかもしれないけど)

ふつーに「ナカダ容疑者逮捕」で良くないですか?
事件とペルーは何の関係もないでしょう。
メディアの側は何の悪意もなく報じているのでしょうが、その悪意のなさが怖い。
ネトウヨが振りまく「外国人の犯罪率は高い」(←もちろんそんなことありません。罪を犯す人の圧倒的大多数が日本国籍です)なんてデマを無意識にでも先導しているのはメディアなんだなぁと、あらためて感じました。
さらに引いてしまったのは、日本のノーベル賞受賞者の半分が、その沿線にゆかりがあったことでニュースになった国道41号線。通称「ノーベル街道」の話題。
沿線の都道府県は町起こしに活用しようと躍起らしいのですが(アホらし過ぎる・・)、
そこには、すでに生活の拠点を米国にうつしている生物学者の下村脩さんも入っていて、(そもそも米国籍を取得した中村修二さんがノーベル物理学賞を受賞した時も「日本人」って報道してましたしね)。
もはや「ニホンジン」って何なの?
そんなことを考えちゃいました。

日本に暮らしている外国籍の人はたくさんいる。海外から観光に来ている人もいる。
その人たちの目にこの“おめでたい“ニュースはどう映るんでしょうか?
少なくとも先進国って感じはしないでしょうね。

あとあと、受賞者の「内助の功」を取りあげるメディアも多かったですね。ひー、怖っ!

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