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エロや女性の容姿をネタに盛り上がるのは、単なるいじめですから!

2017.04.26

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 玖保樹でございま~す。
 いやー皆さん、週刊少年ジャンプは好きですか? 読んでますか? 私はこち亀が終わる時に超久々に手に取ったって感じです。なので『To LOVEる-とらぶる-』というマンガや作者の矢吹健太朗氏については、パラ見&ちょっと知ってる程度ではありました。が、やたら巨乳の高校生や、意味もなく裸体をさらす宇宙少女(やたらかわいい)が出てくる、「ちょっとHなラブコメ作品」なことはなぜか知ってました。だからその矢吹氏が少年ジャンプのサイト『ジャンプ+』内連載で、編集部の女子トイレのピクトグラムを依頼され「女性がパンツをおろしているイラスト」を披露した際は「まあ、やるだろうな」程度の醒めた気持ちでした。(元の連載は既に削除されているので、話がわからない場合はこの記事を参考にしてください)

 なぜなら「こんなもん描かないでくださいよ!」と、連載を担当する別の作家と編集部員が怒るオチがつくと思っていたから。なのに読み進めていくと諫めるどころか、「なんという事でしょう! 見る者を惹きつける魅力的なトイレに!!」とハシャぎ、さらに「ジャンプ関係者のみなさん! 編集部にお越しの際はぜひ女子トイレにお立ち寄りください!」と呼び掛けていて。それを見た私は、背筋が凍る思いでした。
 作家のやりたい放題を一緒になって喜ぶ別の作家と編集者って、どういう感覚で出版に携わっているのだろう? アダルト誌なら百万歩譲るけど、小学生も読んでる超メジャー誌なのに。
 用を足すのは人間はおろか、有機生命体なら当たり前の行為(例外もありますが)なのに、女性のそれを性的な視点でネタにして楽しむ、子供から大人までが読む雑誌に関わる人達がいる。このことは私にとって「お前ら女はどんな年齢のどんな男にも、性的にネタにされ消費される対象なのだ」という絶望を味わうには、十分すぎるものでした。

 さすがに抗議が殺到したのか、『ジャンプ+』は「作品中に配慮に欠ける箇所がありました」とお詫びし、掲載を中止しています。しかしネット上ではこの対応について「矢吹健太朗さんならいいじゃん」「関係ない外部の人間のせいで表現が規制されていく」など、まるで「ヒステックに抗議する連中のせいで、表現の自由が奪われていく」とでも言いたげなコメントもあって、非常に腹立たしくなりました。

 女性を貶める表現をとがめるのは、「表現の自由への侵害」なのでしょうか? 違うよ。表現の名を借りた暴力にNOを突き付けるのは、当たり前だと思うんですけど。でも「いじり」「ネタ」「おもしろ」の衣をまとった女性への暴力的な表現って、エロ以外にも実は結構ありますよね。

 玖保樹は土曜深夜にテレビ東京でオンエアされていた、『じわじわチャップリン』というお笑い番組を毎回見ていました。活動歴は長いものの埋もれていた芸人のネタバトル形式で、平野ノラ姉さんがブレイクしたきっかけ番組の一つでした。マツモトクラブやオジンオズボーン、「香里奈? えなりか!」「貴様、ダンカン? 神田正輝!」の回文ネタがツボな手賀沼ジュンなどが登場し、ユルく見るにはちょうど良かった。それが4月から日曜22時に放送時間を移し、『にちようチャップリン』として再スタートしたのですが……。
 放送一回目こそダンディ坂野からナイツ、ロッチなどが登場して相変わらず失笑&爆笑させてくれたのですが、二回目がまあー、酷かった。「10段階で3です女子」を決めるのがテーマで、バービー(フォーリンラブ)や近藤くみこ(ニッチェ)、誠子(尼神インター)など登場したのですが、要するに10段階で3=ちょいブスの安心枠ということで、司会からひな壇、相方にまでいじられるいじられる。挙句の果てに彼女らに対して、「10段階中で何点?」という街頭調査までおこなう始末でした。私は「女芸人の容姿を貶めて笑いを取る」構成に耐えられず、早送りしてしまいましたよ……。そのいたたまれなさたるや、コーナー終了後のジョイマンのネタで不覚にも笑ってしまった程です。

 芸人=笑われてナンボかもしれません。でもそれはネタで笑わせればいいし、本人以外がブスだのなんだの言って周りを笑わせようとするのって、いじめ以外のなにものでもないと思うんですけど。面白コンテンツのためにエロを消費し容姿を消費する、そんなの表現の自由でもなんでもないです。

 『にちようチャップリン』をこれからも見続けるかはわかりません。でも女性芸人をネタにして笑いを取り続けるなら、もういいかって感じです。我が家には視聴率測定器はないけれど、「それは笑いじゃないから」と言い続けることで、少しはマシになるかなあと思うからです。思いたいです。色々センシティブになると自分がしんどいのは事実だけど、鈍感でいると誰かが確実に傷つくから。では皆さん、5月もともに声をあげていきましょう~。

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