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夫は韓国人男性では珍しくワールドカップというかサッカー自体にまったく興味がない。
最初はそういうアウトサイダー的な部分に惹かれたが、フタを開けてみたらミーハーなところが多かった。
いや、ブームに流されてばっかりだった!
熱しやすく冷めやすいと言われる韓国人。長らく住んでみて、まさにその通りだと言える。男たちの一過性の「熱」に付き合う女たちはいつも翻弄されてばかりだ。


○カメラブーム(2007?2010年頃)
一眼レフが大流行し、街にカメラ小僧が溢れかえった。
ちょうどその頃ソウルに遊びにきた母も、街中で頻繁に「撮影」が行われていることに驚いていた。カメラマンはシロウトで、モデルはその男の彼女なんだが...
カメラとは縁のなさそうな、デカい図体の軍隊系の男までが、道ばたの花を撮っていた。
そういうのは、繊細な感性をもつおしゃれな文化系男子だけが許される趣味だと思っていたのに...
本を読んで研究したり、自前のブログでアップしたり、同好会を作って集まったり、周りの男たちはかなりマジメに取り組んでいた。
その時恋愛のど真ん中にいた私は、会えば一日中ずーっと写真を撮っている夫がウザかったが、自分の写真を撮ってくれることには快感をおぼえた。
だから今でも家には、「恋をしている目」の当時の私の写真がどっさりある。
しかしブームが去った後、買いそろえたカメラのほとんどが売られ、ひどくあっさりしていることにもびっくりだった。

 

○自転車ブーム(2010?2013年頃)
これも突然やってきた。
もともとソウルは坂道が多く道もデコボコしているので、日本のように生活と自転車が密着していない。
しかし、漢川(ハンガン)沿いにコースが設けられるなど、国をあげてのブームとなった。
もともと自転車好きだった夫がこれにハマらないわけがない。
週末になると高価なヨーロッパ製の自転車にまたがり、嬉々として家を出て行った。
ただのサイクリングとはわけが違う。1日に100キロぐらいを走る、超本格的な自転車野郎になっていった。
自転車歴なら私の方が長い!なんだか置いてきぼりをくらったのが悔しく、私も自転車を買って街で一緒に乗り回すこともあったが、すぐに盗まれ、やる気を失った。
一部の「スポーツウーマン」以外の普通の女たちは、完全に蚊帳の外だった。
妊娠中、つわりが酷い時に夫は自転車で転倒し、手を骨折して家事ができなくなったこともある。キレた私は自転車を蹴り倒した。

 

 

○キャンプブーム(2012?現在)
現在進行中なのがこれ。
登山自体が韓国を代表する娯楽だが、山登りの枠をこえ、テントなどで寝泊まりすることを楽しむ若い男たちが急増中だ。
夫も2年ぐらい前から暇さえあれば韓国中の(時には日本にまで遠征して)山に登り野宿をしている。
友達と一緒のときもあれば、冬山に一人、なんていうこともある。
極寒の山で一人で過ごすなんてなにが楽しいんだろうと思う。
ここまでくると「私も混ぜて」的な感情は一切ない。生存の安否を気遣うようになる。

 

 

私と出会う以前についても、彼の話を聞く限り、バックパック旅行(インド)、スキューバダイビングなど、その時代をあらわす王道的な流行に手を出していた。
学生時代の左翼的な活動、日本の小説が好きだったことも、今となっては結局ブームだったんだろうなと思う。

 

「あの頃みんながそうだった」というのが、この国にはまだあるんだな。
みんなが好きな歌、みんなが好きな本、みんなが夢中なこと。
やはり、日本とは全然違うなと実感せざるを得ない。

 

やつの好きなことを知れば、夫という人間がもっと見えてくるのかなと思った。
この国の男たちのことを、もっと知りたい。いいことも悪いことも全部。
夫がこれから何にハマるか、考えるとゾッとする反面、楽しみでもある。

 

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やまださらさ(やまだ・さらさ)

在韓8年目のフリーライター。
フェミだったのに現地で年下の韓国男にどっぷりハマってしまい、誤って結婚。
現在、結婚4年目を更新しつつ、且つ育児をしながら自分らしく生きるために奮闘中。
韓国的エロとはなにかも日々、模索中!

このコラムでは、未だに実態がつかめない宇宙人(韓国男)との生活の悲喜こもごもと、女のための韓国エロス案内を追求していきます。

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