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捨ててゆく私 Vol.57 茶屋ひろしよりアンティルさん

茶屋ひろし2008.01.04

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アンティルさん。
センサーの話、おもしろいです。オトコセンサーにひっかかるけれど、あだ名は「男」だったというエピソードに、なにかいろんなものが詰まっている気がしました。
ぜひまた、二丁目でもお会いしたいです。
私は本名の苗字が珍しいせいか、そちらにヤンとかチャンとかチンとか付けられることが多く、独創的なあだ名にはあまり縁がありませんでした。
ヒラメちゃんとか、妖怪と呼ばれていたこともありますが、それはいつも個人が呼んでいて、一般化しませんでした。
オカマと呼ばれていた記憶はないのですが、実は陰で言われていたのかもしれません。高校二年生になって、クラスの男子に、「茶屋って、カブいてるよなー」と言われたことはあります。意味がわかりませんでした。今もよくわかっていないのですが、オカマをアレンジした意味合いかしら、と思います。
京都時代にノンケのバーで働いていた時は、自ら「オカマちゃん」という呼び名で売り出していました。「オカマ」と言われることには抵抗があったため、「ちゃん」を付けてみました。意外と好評でしたが、道すがら、よそのバーテンの子が連れの女の子に、「あの人、マジでオカマやから」と説明しているのが耳に入ったときは腹が立ちました。
呼び名はいろんなセンサーが絡み合うので、複雑ですよね・・。
美輪明宏さんは、おすぎとピーコさんがテレビで「オカマ」を連発することに怒っています。そもそも「オカマ」は侮蔑語で、美輪さんはその言葉を撤廃するためにメディアで矢面に立ってきたのに、これではまた子どもたちの間でイジメが起きてしまうと懸念されているようです。それを聞いたときに、(しまった・・私、「自称オカマ」で売り出している)と揺らぎました。かといって、「オカマ」を連発するおすピーさんに不快感があるわけでもないのです。「オカマ」という言葉にまつわるネガティブなイメージを払っているようにも思えるからです。
(私はこの先どうしたものかしら)と思いましたが、私はテレビに出ていませんでした。

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茶屋ひろし

茶屋ひろし(ちゃや・ひろし)

書店員
75年、大阪生まれ。 京都の私大生をしていたころに、あたし小説書くんだわ、と思い立ち書き続けるがその生活は鳴かず飛ばず。 環境を変えなきゃ、と水商売の世界に飛び込んだら思いのほか楽しくて酒びたりの生活を送ってしまう。このままじゃスナックのママになってしまう、と上京を決意。 とりあえず何か書きたい、と思っているところで、こちらに書かせていただく機会をいただきました。 新宿二丁目で働いていて思うことを、「性」に関わりながら徒然に書いていた本コラムは、2012年から大阪の書店にうつりますますパワーアップして継続中!

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