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職場で相方のオーラちゃんが、最近、玄米食にハマっています。

さらに無添加、無農薬の調味料や野菜の購入へとすすみ、その野菜の中でも陰性のものと陽性のものがあると知り、それぞれのバランスを考え始め、動物性の脂は取らないことになりかけています。
調理例として、豆腐ハンバーグや大根ステーキなどが挙げられます。わざわざ肉に似せる必要性に関しては、オーラちゃんも首をひねりますが、それはそれで美味しいのだそうです。

こうした、カラダにいいものしか取らない、ことを思想とし実践する人のことを「マクロビアン」と言うそうです。ヴェジタリアンからロハス、そしてスローフードまでは聞いたことがありましたが、マクロビアンは初見です。
ただでさえオーラちゃんは魂の純度が見えるひとなのに、これ以上心身ともにクリアになっていったら、そのうち本当に透明になってしまって、私の眼では見えないレベルの生物になってしまうのではないか、と突拍子のない想像をしてしまいます。

そんなオーラちゃんにとって、私が最近付き合い始めた男性は「ブラックなオーラを出している人」になります。
ブラック・・体に悪いものを摂取して、魂の純度を下げている人・・さらに、その悪循環が周りの「ブラック」なものを引き寄せてしまい、どうにもこうにもならないことになってしまう危険性がある人・・。
それは、そんな人に引き寄せられた私がブラックだったということでしょうか。
それは違う、とやさしいオーラちゃんは否定してくれますが、私は、そこは素直に、そうかもしれない、なんて思っています。
たしかにブラックさんは、着ている服は基本的に黒だし、肉やコーラが大好きで、タバコも吸うし酒飲み(ここは私と共通)です。そして私と会っている時間のほとんどは、なんだか拗ねているかイジケている印象です。
よくそんな人とお付き合いができるよね・・、とオーラちゃんはため息をもらします。

オーラちゃんは最初から、私がブラックさんと付き合うことに反対でした。
やめておいたほうがいいと思う、から、お願いだからやめて、になり、それでも私がやめなかったので、ため息になってしまったのかもしれません。

オーラちゃんが反対したのは、私に何か悪いことが起きるのではないかという懸念からで、私がそれでもやめなかったのは、自分の中にもあるかもしれない、そのブラックなものの正体を見てみたかったからかもしれません。
今回の関係は(って、いつもですが)、ブラックさんの押しの強さに流されてみた、という意志薄弱な始まりかたでした。そんなブラックさんのことを、私が、いいな、と思ったところは、彼がことあるごとに、「好きだ」とか「いっしょにいたい」とか「会えてうれしい、会えなくてさみしかった」と言うことでした。

これらの言葉を、私はこれまで自分が好きになった人にマトモに言えたためしがありません。発言するときはなぜか切羽詰った状況でしか言えません。
多くは、付き合う以前の状態のときに、前後の脈絡をかんがみず突発的に言ってしまい、相手が驚く(怖がる?)だけで終わってしまいます。関係そのものが終わるときもありました。
なので、こうした台詞を当たり前のようにスラスラ言える人には、みんなにそう言っているんじゃないの、という疑惑より先に感心してしまうのです。

またそうした台詞を聞くことが心地よいため、ブラックさんがいろいろブラックなひとだとしても、まあいいか、とまた会ってしまうのです。そのいい加減さが、私の黒いところかもしれません。
それにしても、自分とあれこれ違う人といっしょに過ごす時間が増えてくると、会話や食事やセックスで、その違和を感じたり共感する部分が出てきたりして忙しくなります。

私は今回、その違いがもっとも顕著に現れるのは、会話も食事もセックスもすんで、ひとつの布団に寝るときじゃないか、という気がしてきました。
いつもどちらかの家でいっしょに寝るのですが、どちらの家もダブルベッドはなくシングルサイズの一組の布団に寝ることになっています。
これが合いません。布団の狭さや私の寝相の悪さも大きな原因だと思いますが、いっしょに寝て、お互いが同時に熟睡したことがまだありません。気がつくとどちらかが布団からはみだしていて、はみ出した方は起きてタバコを一服してしまいます。
私が夢見心地のときにブラックさんを布団から追い出してしまうケースがほとんどのようですが、逆に自ら布団の外に出てから寝る場合もあります。

ふたつ布団を敷けばいいのでは、と思いますが、ブラックさんは寝相がよく、しかも私と体をくっつけて寝ても眠れるらしく、付き合い始めで別々に寝るのはさみしいと反対します。けっきょく私がいつも布団の中でジタバタして、眠れない、と不満を抱えているような状況です。続けていればいつか肌の合う日が来るのかしら、と不安です。

そんなある日、二丁目で飲んでいたら、時々同じゲイバーで会うレズビアンの子と意気投合しました。彼女もよく飲む人で、そのあとハシゴして飲んでから、彼女が私の家に泊まることになりました。なにを話していたのか、とても楽しいお酒になっていて、タクシーで家についたあと、はしゃいだままいっしょにシャワーを浴びてキスをして抱きあって寝ました。するとどうでしょう、一瞬のうちに二人とも眠りに落ちたのです。

これは・・いっしょに寝る相手の性別とオーラの違いかしら・・!
と翌日思いましたが、ただ単に二人とも泥酔していたからだわ、とあとで冷静に判断しました。

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茶屋ひろし

茶屋ひろし(ちゃや・ひろし)

書店員
75年、大阪生まれ。 京都の私大生をしていたころに、あたし小説書くんだわ、と思い立ち書き続けるがその生活は鳴かず飛ばず。 環境を変えなきゃ、と水商売の世界に飛び込んだら思いのほか楽しくて酒びたりの生活を送ってしまう。このままじゃスナックのママになってしまう、と上京を決意。 とりあえず何か書きたい、と思っているところで、こちらに書かせていただく機会をいただきました。 新宿二丁目で働いていて思うことを、「性」に関わりながら徒然に書いていた本コラムは、2012年から大阪の書店にうつりますますパワーアップして継続中!

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