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けっこう深刻な思いについて

おのゆり2017.02.13

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 最近はほんと彼らのあたらしい話題はなくて、ていうかそもそも軍隊にいる彼らの姿は、ほんとはそんなに見たいもんでもないんだし。はぁ。ほんとわたしたちファンはよく耐えているって思う。東方神起からわたしたちへのメッセージである歌やパフォーマンスがアップデートされず、わたしたちの彼らへの思いも動きなく止まったままっていうか。やっぱり、気持ちを常に伝え合ってないと、そして、同じ時を共にしてないと、関係って保つのがむずかしいよなとか思う。

 だけど、わたしたちには、彼らとのとても濃いしあわせな時間の記憶や、彼らの残していったすばらしい作品の数々があるから、そしてきっとぜったい戻ってきてくれるって思いがあるから、待っていられる。いや、それだけじゃなく、深刻に、彼らに、心を、人生を、助けられた経験があるから、彼らのことが心からはなれることはなかったりする。

 だいたい、何かに「はまる」時っていうのは、心のすきまにすーっとそれが入ってくる、そんな感じだろうって思う。きっと、東方神起にはまったときを思い起こせば、みんな何かしら思い当たることがあるんじゃないだろうか。

 わたしの場合は、ちょっと暗い話かもしれないけど。だいじな人にうらぎられ、さまざまなやりきれない苦しい思いをしながら、ものすごく悩み考え、そして必死にたたかって、それがひと段落したときだった。少し落ち着いて、疲れきった心をいやす段階に入った、ほんとそのタイミングだった。大げさなのかもしれないけど、わたしは、その頃は、ほんとうに、生きているのがつらくて、文字どおり、一筋の光がさしたよう、だったのかも。毎日、仕事の9時から18時以外の時間はずっと東方神起を、ユノを、見ていた。休みの日も、ほとんど動かずDVDを見続けたりして。ほんと、傷口に、東方神起っていう薬を塗っていたって感じだったのかも。どうしてもしんどい手続きに出かけるときには、ユノの写真を持って出かけたりもした。ほんとに、勇気を、分けてもらった。日常生活をふつうに送るってことにせいいっぱいで、家に帰って、ユノの写真を見た途端に、ほっとして涙を流すこともあった。

 人で傷つけられた心は、人のやさしさで修復するしかない。けど、やっぱり人と向かい合うのはこわいしすごくパワーがいる。心が疲れ果てているときにそんなことできない。そんなとき、東方神起がわたしの心を癒しに来てくれたんだ。いつもやさしい、いつもきれい、いつもかっこいい、いつも甘い、いつもおもしろい、いつもかわいい、いつもエロい。とにかく、いつも愛があふれている。だからわたしのすべての思いを受け止めてくれて、安心して癒してもらえる。そういうことだったんじゃないかな。

 こんな風に、本気でアイドルに助けられてるなんて、ちょっと恥ずかしいと思っていて、だから隠してた。だけど、東方神起でつながったある友だちは、すごくいい話、って言ってくれて、こういう思いを共有できるのかと、うれしかった。生きていれば、やっぱり、つらいことや悲しいことってだれにでもある。人の死や、別れは必ずあるわけだし、病気になったり、思いもよらないことも起こる。大きなできごとばかりではなく、日常的で一見、些細なことであっても。その人にとってしんどいことなら、それはじゅうぶんにしんどくて重大なこと。仕事で、家で、学校で、プライベートで、いろんな状況下で、みんな、日々、さまざまに、深刻に、悩んだり、傷ついたりしていて。そんな毎日を、助けてくれるように、彼らは、わたしたちの心の中に入ってくる。彼らから伝わるやさしさや愛が心を癒し、歌やパフォーマンスで楽しませくれて、わたしたちは彼らの世界にはまりこむ。じぶんの日常に関係のない世界をあたまの中に持つことや、ときには、妄想なんてものが、どれだけつらい時間を忘れさせてくれるものか。なぜだかわからないけど、韓国からきたアイドルの彼らが、心を絶妙に確実に癒してくれ、前向きにさせてくれるのだ。

 だから、わたしにとって、そしてきっとたくさんのファンにとっても、東方神起は、けっこう深刻に、特別な存在。今まで彼らからもらった、力や勇気や感動だけでも、もう充分すぎるほどで、感謝してやまないくらいなんだ。兵役に行っている間、待つとか待たないとか、ファンをやめるかどうかなんて、そんな選択肢は最初からなかった。数年の空白なんかでどうにかなるものじゃない。わたしたちは、ただただ、彼らが大好きで、彼らのことが愛おしくて、会いたい、それだけだ。彼らにとって苦しくもどかしいであろうこの時間を、こうやってただ待つことで、わたしたちファンは、少しは、彼らに恩返し?ができるのかな。

 ユノが兵役から帰ってくるまであと約2ヶ月、チャンミンはあと6ヶ月ほど。ほんとに待ち遠しい!

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おのゆり(おの・ゆり)

大学院生。
1974年生まれ。東京出身。女性学修士。2012年に渡独し、現在、大学のジェンダースタディーズ博士課程で、フェミニズムや女性運動について研究中。もうそんなに若くもないのに、ひとりドイツで、貧乏学生生活送ってます。トンペン歴8年。 

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