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おかんとコピ Vol.19 DIYと夏休みの宿題

李信恵2021.09.21

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コピがやって来てから、家の中も変わった。明るくなった、とか言う意味ではなく(いや、明るくもなったが)たとえば階段の横の壁で爪研ぎするので、ボロボロになった。賃貸でないのが幸いとはいえ、クロスは剥がれてひどいことになってきた。


部屋にもキャットタワーの爪研ぎはあるけど、部屋以外ではここが気に入っている様子。なので、爪研ぎボードなるものをネットで購入し、設置してみた。おかんは大変だ。でも、おかんのアボジ(朝鮮語で父)は鋲螺(いわゆるねじ・ボルト・ナット・リベットなどのこと。「びょうら」って言葉が格好いいので使ってみた)を作る町工場を営んでいた。おかん=私はその社長令嬢(大袈裟、嘘)だけあって、小さい時から機械や工具に囲まれて育ったせいか工作や手芸が得意だった。小一時間もしないうちに取り付けて、結構綺麗になった。さあこれで爪は研ぎ放題!…設置からしばらく経ってもコピは匂いを嗅ぐだけで、爪を研がない。結局、2、3日ほどしてからやっと爪を研いでくれた。バリバリすごい音だけど、そこは気にしない。しかし、何度か研いで気に入らなかったようで、今では違う柱をボロボロにする新しいミッションに取り掛かっている。まあ、玄関先の柱がきれいになったので良かったと思うことにした。

そして夏のある日には、さらに気になっていた作業に取り掛かった。コピと冷暖房とドアの問題を解決することだ。以前キムチ(愛娘犬)がいた時は、ドアは少し開けて冷気などが逃げないよう内側にカーテンを付けていたのだけれど、コピは猫だ。カーテンがあるとよじ登り、外してしまう。なので、コピが出入りする入り口を作ることにした。猫の出入口付きのドアもあるけれど、ドアごと変えるのはお金もかかりすぎるし無理だ。また、ドアの一部を切り取るのも大事過ぎる。なので、段ボールを利用して作ってみた (アイデアはネットで見掛けた) 。コピが廊下の様子を見られるように、アクリル板(プラ板)があったので窓も付けた。見た目が段ボールのままではあまりにも…なので、100均で購入したリメイク用のカッティングシートと、レンガ風のクッションシートを張り付けて完成した。やったー、これで電気代も節約出来る、かな。コピは気に入ったようで出たり入ったりしている。なんでもやってみるものだ。

さらにDIYは続く。お次はキャットタワーの爪研ぎ用の柱、麻ひも部分を張り替えることにした。柱は部品として取り寄せもできたが、約3,000円。キャットタワー自体が1万円ちょっとだったので、何か微妙な価格。なので、麻ひもを買って補修した方が安いという結論になった。初回の麻ひもはネットで注文し、4ミリを10メートル購入したところ約1,000円に収まった。(ちなみに10メートルでは足りなかったが)。上部のファーは外して、元の麻ひもの使える部分を足した。麻ひもは綺麗な部分はおいといて、新しい麻ひもと繋いで巻く。巻き始めと終わりには芯に木工用ボンドを塗って、小さいステップル(コの字の釘)を打って止めた。元の麻ひもの表面は焼いて毛羽立ちを取ってみた(誰も聞いてない)。その後、キャットタワーの麻ひもはまた1年ほどでボロボロになった。2度目のこの夏は100均で荷造り用の麻ひもを買い、4本をより合わせ4ミリの太さにして巻いた。手間は掛かったが110円と、さらに安く上がった。おかんはシビアだ。

それからコピは、キャビネットの上がお気に入り。いろんなものを下に落として知らん顔するが、可愛いので許す。コピはそこでマッサージされるのも大好きなんだが、いつも落ちそうになる。そして受け止める。気持ち良さそうにして、そして突然噛む。このエンドレス。さらにコピはめっちゃお利口さんなので、勝手に引き出しも開けてしまう。最近のコピは、おもちゃの中では100均で買ったワイヤータイプの猫じゃらしに夢中。勝手に引き出しを開け、猫じゃらしを引っ張り出して遊べとねだる。とても可愛いし、とても賢い。けれど、私が出張で留守にしたときなどは拗ねてか何なのか、引き出しを開けて中の物を片っ端から引っ張り出して部屋をぐちゃぐちゃにする。それはちょっと困る。なので、赤ちゃん用のストッパーを買って(これまた100均)取り付けてみることにした。「これでばっちり!」と思ったが、ストッパーを付けていない下の引き出しはあっさりと開けられてしまった。敵もなかなかやるな。



書いていて気が付いたのだけど、コピとこんなDIYをしているのはだいたい夏の終わりだ。私は幼い頃、夏休みの宿題では工作が一番得意だった。作りながら、たまにアボジに手伝ってもらった。小学館の学習雑誌の付録も、いつもアボジと作っていた。アボジは毎日仕事で大変だったけど、そうやって遊んでくれた。アボジの手は「魔法の手」だといつも思っていた。誰かと一緒に、誰かのために何かを作ることは本当に楽しい。アボジもそんな気分でいたのかな。アボジと何かを作ることはもうかなわないけれど、そばにはコピがいる。コピは猫なので、もちろんDIYすることもなく、お手伝いと云うより邪魔ばかりするんだけれど。その代わりこうやって、家族の思い出をふと連れて来てくれる。

さあ、次は何を作ろうかな。

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李信恵

李信恵(り・しね)

1971年生まれ。大阪府東大阪市出身の在日2.5世。フリーライター。
「2014年やよりジャーナリスト賞」受賞。
2015年1月、影書房から初の著作「#鶴橋安寧 アンチ・ヘイト・クロニクル」発刊。 

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