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おかんとコピ+パル+ソル Vol.23 雪の日に来た子猫

李信恵2024.04.26

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昨年の10月15日のこと。の夜、いつものように玄関先でタバコを吸ってたら近くの田んぼの前で立ち止まってる子猫がいた。「そこにおったら車通るから危ないで」と声を掛けたら、家の横の路地に走り去った。大きいダーリンが昨夜「公園まで走りに行って帰ってきたら家の前に子猫がおった。すぐ逃げたけど」という。何かのフラグかと思った。

そしてその2日後、夕方に家の近くで子猫がめっちゃ泣いてる。声がする方向がいまいちわからないので、周りを探して見つけたが近寄っても捕まえることできず。捕まえてどうする。とりあえず玄関先に、お皿に入れたちゅーるを置いてみた。NNN(ネコネコネットワーク)か、ロックオンされたのか。翌日も姿は見えないが、寝る前に入れておいたカリカリも完食されていた。子猫、どこ行ったんや。

さらに翌日も置いておいたちゅーるがなくなってた!しかしこの日も子猫の姿は見えないまま。もしかしていたちが食べたのかな…。そしてまたちゅーるを入れといたんだが、湯中に煙草を吸いに玄関先に出たらでっかい地域猫がそれを食べてた。お前のじゃない。「子猫、見かけなかった?」と聞いても、知らん顔してどっかに行った。

コピとパルの仲が相変わらずめっちゃ悪いので、3匹目が来たらその関係が改善できるかなと思っていたけれど、子猫はその後姿を見せなかった。家族にも相談して、2匹も3匹も一緒だろうと飼う気満々でいたので、少ししょんぼりした。

それからしばらくしたある日、FaceBookで福岡の友人が真っ白な子猫の写真をアップしていた。とても可愛い。先住猫たちと相性が良くなく、里親を探しているという。こんなに可愛い子猫なら、きっとすぐに見つかるはずだと思っていた。けれど、ふと「もしも里親が見つからなかったときは連絡してください」と伝えた。里親候補は3件あるとも聞いた。

しかし、まさかの連絡があり、打診していた先からすべて断られたとのこと。ひとまずビデオチャットで現在の状況を知らせてもらいつつ、子猫の様子を見せて貰った。もしも家で飼えるのなら博多から新幹線で新大阪まで連れて来てくれるという。家族に伝えると「もう少し前から3匹目を飼う気満々やったし、いいんちゃう」とのこと。迎え入れる前から、名前は何にしようかと相談をしていた。真っ白だし、コピが韓国語で珈琲の意味だから、ウユ(牛乳)にしようかと思っていた。

しかし、迎え入れる当日になって気が変わった。元の里親さんからの連絡はこの日の朝、博多では雪が降っていたという。なので、「ソル(韓国語で雪の漢字読み。雪のことはヌンともいう)」にしようと急に思いついた。ソルロンタン(雪濃湯/韓国の代表的な料理のひとつ。牛の肉・骨を長時間煮込んで作る乳白色のシンプルなスープ料理)のソルで覚えてね。

ソルは初日、1階の廊下に設置したフラットなケージの中で過ごしたが、来た時「は」とても大人しく、「シャー」とも「ハー」ともいわずしっかりご飯を食べ、すぐに大きなうんちもした。 1階が少し寒いのと、1階にいるコピは子猫とはいえやっぱり他の猫が苦手で、何度かケージに近づくものの部屋の片隅から出てこなくなった。体格の差は二倍以上なのに、なぜそんなに気が弱いのだ。でも、そんなことを云っても仕方ない。

翌日の夜には2階のダイニングのケージに移動させたのだが、パルは気性が荒いため子猫も邪険にするんじゃないかとこっちも少し心配していたのだがパルはソルにすぐ近づくと、ケージ越しに鼻と鼻をすり合わせ、ソルを柵越ししになめたり、その後も近くでずっと眺めていた。 ソルはものおじもせず、パルを呼ぶように泣いている。なんか相性良さそうやん。

さらに次の朝には、ケージ越しとはいえは同じタイミングでご飯を食べ、パルはソルが用を足すのも見守っていたと家族から聞いた。父親気分か(笑)

ソルは抱っこするとすぐにゴロゴロ云う。これだけ人なれしているのは、1ヶ月にわたって保護して愛情を注いで育ててくださったおかげだと思う。情も湧いて手放すのは辛かったと思うが、 その分大切に育てようと思っている。

この日にケージから出したらソルは階段が気に入ったのか上がったり降りたり。コピはケージを様子見しに来たけどソルからシャーって云われてやっぱりびびってた。顔つきもパルにやや似てるしな(笑)そしてみんなとても可愛い。今月の31日でコピと出会って丸5年が過ぎ、コピは5歳に。こぴと出会った頃には、まさか猫が3匹になるとは思わなかった。ソルを2日目のワクチン接種(1回目は福岡で接種済み)に連れて行った時、動物病院のスタッフさんが「猫は増えるんですよ」と笑っていた。やばい。

隣の隣の猫番長さんに3匹目を迎えたことを伝えると、「白猫は家を守って、黒猫は家族を守るって云われてるから、すごくいいこと」と教えてくれた。パルは白黒なので、その両方を兼ね備えているということか。めっちゃいいやん。

ソル、我が家にようこそ。そしてよろしくね。

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李信恵

李信恵(り・しね)

1971年生まれ。大阪府東大阪市出身の在日2.5世。フリーライター。
「2014年やよりジャーナリスト賞」受賞。
2015年1月、影書房から初の著作「#鶴橋安寧 アンチ・ヘイト・クロニクル」発刊。 

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