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第3回 わたしってメンへラ?いつも自分に自信がなくて苦しい。

具ゆり2014.05.09

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みなさん、こんにちは。今年のGWは、姪の結婚式と父の一周忌と冠婚葬祭が続きました。結婚式は、久しぶりの正装で楽しかったです!

 Q 31歳 会社員 女性 はじめまして。現在、フルタイム勤務で事務職をしています。私の悩みは、昔から、いつも不安定で自信がないことです。 子どものころから、勉強も、友人関係も、彼氏も、人並みにはできたり、いたりするし、現在も、仕事も普通にこなし、社交性もない方ではないのですが、仕事も、男性との関係でも、友人との関係でも、いつも、結局、自信がないんです。 メールを送った後に、返信が遅いと、「ああ、今の、何かまずかったかな?」とか「もう嫌われた~終わった……」と思ってしまいます。 彼と付き合っていても「彼は私でいいのかな?」、「私のどこが好きなんだろう?」、「すぐ他の人に乗り換えられるんだろうな」とかびくびくして、最後まで自分を出せないまま、いつも終わってしまいます。 友だちや彼と食事に行く時にも、「何食べたい?」と聞かれて、「何でもいいよ」って百パー言っちゃいますね。自分で決めることができないというか、「自分が決めない方が相手には心地いいだろうな」とか、「私が決めたお店がおいしくなかったら、どうしよう」と、勝手に先まわりして、不安なことばかり考えている自分がいます。 先日、そんな話を思い切って彼氏に伝えたら、「○○は、確実にメンへラだね(笑)」って。たしかに、自分でも、このメンタルの弱さ、病気じゃないかと思うことがあります。私、もっと自分に自信が持てるようになりたいのですが。どうしたらいいでしょうか?

A こんにちは。ご相談ありがとう。 あなたと似たようなことで悩んでいる人には、よくお会いするのですよ。
 「メンヘラ」という言葉は、2チャンネルで生まれた言葉だそうですね。メンタルヘルスを略して「メンヘル」。そのメンヘルを抱える人を -erをつけて「メンヘラ」というようになったとか。SNSでは若い人たちの間で話題になっているようですね。 カウンセリングには、メンタルヘルスの心身症状を抱える人は少なからずみえます。でも、私自身や私の周りのカウンセリング現場ではほとんど使っていない言葉です。
「メンタルヘルス」は、ある意味で表面化しずらかった分野といえます。とっても深刻な問題を含みますから、「メンヘラ」がどのように扱われているのか、誤解や偏見が助長されないかしら?という心配は若干あるのですが、流通(拡散というのかもしれませんが)によって、社会認知が進むという成果もあると思います。その事象や状況、情報が定義づけ、概念化されるので、問題として意識したり扱いやすくなることもあるからです。
例えば、女性問題ではセクシュアル・ハラスメント(セクハラ)、ドメスティック・バイオレンス(DV)など、その事象に名前がつけられたことで、何が問題か明確になり、個人の問題と見過ごされてきた性暴力や犯罪を社会問題として提起することができましたよね。 さて、本題の相談について考えてみましょう。 「いつも自分に自信がなくて苦しい」なんて、やるせないですね。ついつい「人は私のことをどう思うだろう?」って気になるだろうし、落ち込んで辛くなってしまうことでしょう。なぜそんな風に考えるようになったのでしょうね? 
あなたは「人並みに」勉強もできたし、友だちや彼氏との人間関係ももっている。仕事だって普通にこなして社交性もほどほどにある様子。 なのに「いつも、結局、自信がない」というのはどういうことだと思いますか?  「もっと自分に自信が持てるようになりたい」といっていますね。 「自信」とは「自分が自分を信じる」ことです。それはあなたの中に答えがあるのです。 私たちは誰にも自分なりの「心のクセ」や物事の見方、価値観、考え方の傾向や対人関係のパターンをもっています。ある意味で偏ったところもあるといえます。 自分を変えたいなら、「自分を知る」ことから始めてみましょう。 まず、自分にはどんな心のクセやパターンがあるか、点検してみる必要があります。 「私ってこうだから」という性格のせいにして言い訳しないでね。 あなたの相談の中から、紙面に限りがありますが、できるだけ客観的に考えてみましょう。   
あなたは、 ① メールの返信が遅いのを、「(私が)なんかまずかったかな?」と、自分のせいにして罪悪感を感じています。憶測して、マイナス思考が働いていますね。相手の都合や理由はそこにはありません。どのくらい遅いとそこまで考えるのかな?
② 「もう嫌われた~(相手との関係は)終わった」と、そこまで思うのは①と同様に「過剰反応」といえます。人との関係を、そんなに簡単に切れたり終わったりすると思うのはなぜでしょう? 相手の感情や気持ちに関係なく、自分の中の結論を先走りさせていることに気がついていますか?
③ 彼氏に対して「私でいいのかな? 私のどこが好きなんだろう?」と気になっています。 あなたは2人の関係を、“彼が選ぶ側で、自分は選ばれる側”だと思ってはいませんか? そうだとしたら、彼氏との対等感はもてないでしょう。あなた自身で自分を卑下していると、自分の不安解消のために、彼氏の愛情を確かめずにはいられなくなるし、それはエスカレートしていき、キリがないだろうと思います。
④ だから、「すぐ他の人に乗り換えられるんだろうな」と、最悪のことを想定して「びくびく」してしまうのです。そんな気持ちであれば、どうしても相手の顔色を見るようになるし、怖くて「自分を出せない」のは仕方ないことです。 これも、あなたの不安がもたらしている状況で、自分の世界で「不合理な思いこみ」を強化しています。
⑤ 「最終的に自分を出せないままに終わってしまう」のは、もしかすると彼氏だけでなく対人関係全般において、人を信用しきれないあなたがいて、自分を隠しているのではないでしょうか? 「自分を出せない」と言うより「自分を出さない」ことを選んでいるのです。この背景には、あなたがそうせざるをえない、これまでの経験や問題が潜んでいるのかもしれません。決して悪いことではなく、あなたの対人関係にとって必要なことだとしたら、その背景をもう少し深く探る必要がありますね。
⑥ 誰かと食事するとき、「百パー、何でもいい」と言う人も実は多いのです。たかが食事やメニューのことですが、「自分が決めたお店がおいしくなかったら、どうしよう」というのは、過剰責任といえます。「相手の心地よさ」を尊重しているようですが、人に決めてもらう方が責任をとらなくて楽ですからね。そこまで考えていないかもしれませんが、どこかで、人から責められるような機会をできるだけ避けたい気持ちがあるともいえます。あなたは無意識に自分が安全で安心できる状況を選んでいると思いませんか? 相手にしてみれば、希望やニーズをお互いに言いあった方が楽なこともあるのにね。 今回は、限られた紙面なので限界がありますが、いかがですか? 

あなたが31年間生きてきた中で身につけてきた自分の価値観や心のクセ、対人関係のあり方は、誰かの影響を受けてきたせいだったり、必要があってとってきた行動だと思ってください。そして、心がけてほしいことは、「いい」「悪い」という評価で考えないことです。 あなたはすでに「勝手に先まわりして、不安なことばかり考えている自分がいます」と、大事なことに気がついているし、今はそれを変えたいという時期にきています。 ただ、自分を改めて見直す中で、自分がとらわれていることや不必要な考えなどを、認めたり、受け入れたり、はがしたりする勇気が必要です。 もし、「病気じゃないか」と思うようなら、病院で診察を受けてください。自分に必要なケアを正しく受け止めることが大事です。 フェミニストカウンセリングの自己尊重トレーニングや自己主張トレーニングは、グループでエンパワーしあいながら自己覚知を深められるので、そんな機会にチャレンジされるのもいいでしょう。ちょっと時間がかかるかもしれませんね。 自分のイニシアチブは自分でもてるといいですね。

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具ゆり(ぐ・ゆり)

フェミニストカウンセラー
フェミニストカウンセリングによる女性の相談支援に携わっている。
カウンセリング、自己尊重・自己主張のグループトレーニングのほか、ハラスメント、デートDVやDV防止教育活動など、女性の人権、子どもの人権に取り組んで20年あまり。
映画やミュージカルが大好き。
マイブームは、ソウルに出かけてK-ミュージカルや舞台を観ること。

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