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テキトーでこそ毎日が回る!手綱を緩めましょうね‼

具ゆり2015.08.17

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フェミカンルームも夏休み。戦後70年の猛暑の夏ですね。
中高生を含む若い世代の人たち、小さな子どもを連れたママたち、専門分野の学者、スペシャリストたち、おんなもおとこも日本のあちこちで、世代を超えて、地域もこえて、自分たちの「声」をあげている夏! 諦めない人たちがこんなにいた・・・。
それに女性週刊誌やメディアにも変化が見えてきた・・・。
そうでなくっちゃ。捨てたもんじゃないな。もしかしたら、これからの日本って、けっこうイケルかも・・・動くかも! 熱くて暑くてオモシロイ夏を感じています。

今回は、育休中のCさん(30代)からの相談です。

「育休中で、2才と4才の子どもがいます。来年4月に復職予定。子どもは可愛いけど、今は育児に追われて自分がない。自由がない。誰にも言われてないのに、“~~でないといけない”“must do ~”を課している自分がいる。この先、仕事に戻るのが楽しみだけど、不安・・・泣けてくる・・・“解放”を自分に求めている。」

2才と4才、子育て真っ最中の一番濃密なときですね。自意識を持ち出したギャングエージです。大変だろうなあ・・・毎日の忙しさは十分に想像できます。ほんとに、自分時間なんてもてない時期ですものね。
「いいかげんにしてよ~」「解放されたいよ!」・・・そう言いたくなる、わかります、思わないほうが不自然。たぶん、たいていの人が同じように泣いたり悩んできたはず。
だけど、もしかして、あなたは「お母さんのくせにそんなこと思っちゃいけない」なんて、罪悪感を感じてはいませんか?

育休中ということは、フルタイムで仕事をしながら2人を産んで育てているってことですよね、エライなあ! 尊敬します、心から。
あなたは自分がしていることをスゴイことだと思ってないかもしれない。でもね、仕事も家事も育児もと、よく頑張ってきたはず。
仕事しながら妊娠期を乗り切ったこと、無事に出産して、毎日必死で育てていること、この子たちを育児しながら仕事に復帰しようとしていること、どれをとっても大変なことですよ。やむなく、出産退職せざるをえない女性が半数いることを思うと、よくやってると思いませんか? もっと自画自賛してもいい!

育休中のママたちに陥りがちな傾向に、「いずれ復職するから」「今は育休だから」と、この時間や機会をがんばりすぎてしまう・・・そんな人たちがけっこういます。
気になるのは、あなたが、誰にも言われてないのに「~~でないといけない」という縛り(とらわれ)があること、自分自身にそれを課しているということ。どうしてだろう? 気になります。

「母親だから~~」「仕事をしてないから~~」・・・
仕事をやめたり、育休などで休んだりすることで、「稼いでいないから」とパートナーに遠慮するようになったり、家事育児を完璧にやらねばと自分に課すようになったり、家族を優先しすぎたり、自分に値打ちがないと思うようになったり・・・以前の自分と変わってしまった、という女性たちは少なくありません。
それがおかしなことだと思えなくなるのです。

あなたの生活は大丈夫かな?
ご飯を食べたり、夜きちんと眠ったり、自分の時間をもったり、誰かとおしゃべりしたり、好きなことをしたり・・・「自由がない」のですから、あたりまえのことすら余裕がなくて後回しにしていることでしょう。
でも、そういうあたりまえのことがとても大事なのですよ。あなた自身の心と身体のケアが足りなければ、産後うつや育児ストレスによるノイローゼになるかもしれない。いえ、もうすでにその兆候なのかも。
あなたの心身の健康があってこその子育てです。できるだけ早く手を打ちましょう。

その意味で、パートナーが問題でもあり重要ですね。
まず、フルタイムで働く2人の結婚生活をふりかえってみましょう。
子どもを産むにあたって、生活スタイルや家事の分担、子どもを育児しながら仕事を続けるには、2人で片付けないといけない問題が山ほどあります。
子どもを産むのは女性にしかできませんが、ほかのことは性別は関係ありません。やらない男性、やらなくてもいいと考えている男性、見逃されている男性が圧倒的に多数いるのは事実ですが、料理も掃除も洗濯も、実はなんだってできるのです。やろうとしないだけです。
さてあなたのパートナーはどうですか? もしかしてあなたがやらせてない?
これまではどうしてきたか? これからどうするのか? ここ、つっこんでいかないと。

「うちは理解のあるほう、手伝ってくれるほう」「休みの日は洗濯物を干してくれる」「ごみ出しも子どものお風呂も入れてくれる」「休みは子どもと遊んでくれる」・・・
「え~、それで?」と言いたいけど、
少し手伝ってもらったり、ちょっと協力してもらうと、男性がすることにはえらく感謝する人たち、申し訳なく思う人が多すぎると思うんですよ。
フルタイムの職場に復帰したら、どうします? そうはいかないでしょ?

近頃は、確かに子育てに「協力」する男性は増えたと思います。でも、「イクメン」というだけで社会でのステータスや「かっこいいパパ」と評価を得る傾向があると思いませんか? 「やってあたりまえ」と言われてきたおんなの側から言えば、これも男性特権、男性優遇社会の象徴みたいなネーミングだと私には思えます。
「イク母」「イクジョ」なんて言わないし~。

あなたの場合、社会復帰を前にいろいろ不安があるのもわかるけど、実は職場復帰してうつ症状や不安症状が治まる女性はけっこういるのです。だから仕事は続けよう!
育休はまだ半年残っています。その間に、2人の子たちも半年分大きくなりますよ。
そして、実際に仕事に動き始めたら、もう「いいお母さん」や「完璧主婦」をやってらんなくなります。
家事も育児も手抜きしないと回らない、テキトーでこそ毎日が回るんだと、自分に課していた縛り、手綱を緩められるようになるといいですね。
まだしばらくは育児漬けの日々かもしれませんが、それも期限つき。
仕事の復帰は自分時間が戻ってくるときです。忙しくても、社会との関わりで自分の存在意義を改めて感じ取れる時間になるでしょう。

パートナーとの関係も、今のうちに見直して、復帰に備えていきましょう。

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具ゆり(ぐ・ゆり)

フェミニストカウンセラー
フェミニストカウンセリングによる女性の相談支援に携わっている。
カウンセリング、自己尊重・自己主張のグループトレーニングのほか、ハラスメント、デートDVやDV防止教育活動など、女性の人権、子どもの人権に取り組んで20年あまり。
映画やミュージカルが大好き。
マイブームは、ソウルに出かけてK-ミュージカルや舞台を観ること。

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