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 この映画が公開されたのが、1998年。  インターネットでつながった知らない男女がメールのやり取りをしているうちに恋に落ちる、懐かしのストーリー。  この映画にも登場していたインターネットサービス会社が、AOL(アメリカオンライン)。
 AOLが日本に進出してきたのが、1997年のこと。  雑誌などに付いていた【AOL接続ソフト】(死語)をパソコンにインストールし、  電話線(死語)を繋いで、  ダイヤルアップ接続(死語)し、  サインアップ(死語)するシステム。
 たった20年前のことなのに…  電話線もダイヤルアップ接続もみんな過去の遺物になってしまった模様。  果たして今でもAOL使っている方はいるのかな?
 その当時のわたしときたら、  深夜23時から電話料金が安くなるテレホーダイ(死語)に加入し、ダイヤルアップ接続する毎日。
 ピーーーピョロロロ…ザーッ ピコンピコン  という独特の音が聞こえたら、インターネットに接続。  その時、メールを受信したらパソコンが喋る「You've got a mail」!
 このYou've got a mail!の声が、  わたしへの狩りの招待状。  20代のわたしにとっては、  まさにインターネットとは、  セックスへの直航便。ニューヨーク直航便!(死語)
 テレビディレクターを生業とし、  毎日たくさんの人に会っていたものの、  仕事ついでにナンパするのは矢張り気が引けて。  毎夜毎夜深い時間まで仕事していたゆえ、  テレホーダイ(死語)の23時がようやく自分の時間でもあった当時。
 メールとチャットしかなかったその時のAOLを利用して、知らない男性と交流…  文章はその人を表す、を、信念とし、  ときにはパブリックのチャットで、  ときには二人きりのチャットでと、  下品じゃない語り口で、  ちゃんと頭を使った会話ができる男たちと夜な夜なオンラインで会話。  並行してYou've got a mail. のボイスが鳴り続ける状態、  つまり兎にも角にも、がんがん男漁りをしており。
 意気投合した男とすぐ会うわけではなく。  待ち合わせの場所に早めに行き、  ターゲットを見つけたら、顔&服装などしばし観察。  気持ち悪かったらそのままドロンし、アカウントも削除。  ちなみにこの時点での勝率は五分五分。
 残り五分にかけてみようかと、  待ち合わせした男に声をかけ暫時お酒タイム。  お酒を飲みながら徹底的に褒めまくって、  だんだんエッチな気分になって行くよう盛り上げるのがうまい男も多かった。  出張族や単身赴任夫が主にそれ。
 逆に、挨拶もそこそこにフガフガしてすぐホテルに行こうとする男も多々。  おいおい、まだ店なのにおちんこさん半分出ていますよ、的な。
 インターネット普及したばかりの時代。  これまで「街でナンパ」→「口説いてセックス」が困難なクエストだったシャイな男たちにとって、第一段階を顔が見えないチャットでクリアできるということは、神の救いのように思えたに違いない。
 だから、スキルの低い男が出現し、ネタになるようなことが!  ホテルに入ったら獣みたいになった男に驚いて、そのまま回れ右で帰ったこともある。
 セックスの前の風呂の時間が長すぎて(それがエチケットかのように丁寧に洗ってくれすぎて)、する前に逆上せて具合悪くなった途端気持ちも冷めてしまい、わたしがホテル代を払うからと、お引き取り願ったことも。
 ははは、今なら殺されてもおかしくない話。
 したらしたで、とにかくおっぱいだけを、心ゆくまで舐める男。  乳首が取れそうだと訴えると、映画ナインハーフ(懐)の真似をして氷持参でなお舐め続ける男。  わたし途中で飽きて寝て、起きてもまだ舐めていたことに驚いた。
 クリトリスやまんこを舐めてくれるまでは良かったが、吸って刺激を与えないで、息を吐いてだけ刺激を与える男。  最初のうちはわたしも面白がっていたが、吸う刺激が欲しくなりリクエストしたら、  まんこから口を離して息を吸い、まんこに口をつけて息を吐くという、不可思議なことを続けていた男。  多分、まんこに慣れていない男だったんだろうな。
 これら2エピソードの男たちとは挿入まで至らず、途中でわたしが飽きて帰るという結果だったように記憶。
 スキルの低さに加え、初対面の恥ずかしさをかき消すように、酒の力を借りてセックスに持ち込むことも、  フルコース楽しめない要因だったのかな、と。  ちょっと飲みすぎた時にちんこ咥えたら吐いちゃった、とか、  わたしも旅の恥はかき捨て状態で、いろいろ酷いことをしてきたが。
 まあまあインターネットのおかげでいろんなネタをゲットしたことは間違いない。
 当時ネットを利用していたパソコン好きな男たちは、本当に女性に慣れていないシャイな男たちが多かった。  シャイというのも、決して今の時代の草食ではなく、表現の術、ナンパのスキルが未熟なだけで、しっかり肉食の男たちで。
 セックスも一生懸命の方向がちょっとずれているだけで、  今のような二次元萌えのようなキモオタ的な男たちではなかった。  女とセックスするために自分なりにあの手この手と頑張っていた男たちだった。
 別に当時の男たちの肩を持つわけではないが、  あまりにもネトウヨをはじめとする昨今のネット上の男たちの質が、  当時の比ではないくらい悪くなっているのが不思議だなと。
 You've got a mail.
 今なら、フィッシングメールかスパムメールかと、  ドキドキの種類が違うものになってしまったヴォイス。
 こんな中だからわたしのネットでの狩りも最近は閉店状態。  次の新しいメディアが登場するまで、待てるかヴァギナ。
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昌浩子

昌浩子(まさ・ひろこ)

バブルのしっぽの時代に青春を謳歌。パーティコンパニオン/家庭教師/スナックのホステスのアルバイトのおかげで財布の中には常に30万円が入っていた学生時代を経て、テレビディレクターとして仕事に人生を捧げたものの、福島原発の事故により人生観がガラリと変わり、エシカルやオーガニックな世界に身をおくべく日々奔走中。東方神起とシャンパンと飛行機をこよなく愛する札幌在住の三碧木星天秤座。

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