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現地の会社につとめていた時、ランチの時間が苦痛でしょうがなかった。
私はたいがい弁当を持参していたのだが、弁当組の半分が男だったからだ。
はじめは、当時日本で話題になった「弁当男子」の波が韓国にも来たのかと期待したが、違った。ここでは、女が作った弁当を持参する「チンコ(主義)弁当男」たちだった。
既婚者は妻(ほとんどが共働き)に、未婚者はオンマ(ママ)に作ってもらった弁当。社会人になってもママの手作り弁当かよ!
男たちのタッパーはどれも韓国らしい色とりどりのおかずでいっぱいだったが、これを作る女たちの背景を想像してしまい、いつも胸がムカムカした。
韓国の文化では、食事はみんなでわいわい食べるのが常なので、弁当組も会議室などに集まって食べた。
一つの鍋や一つのおかずを共有することは、弁当時も例外ではない。その場にいる人たちに自分のおかずをあげたり、逆にもらったりするので、「おにぎりをふたつだけ持ってきました」みたいなのはタブー。だから、毎朝弁当の献立には超気を遣わないといけない。みんなに配る用のおかずを用意しないといけない。超超面倒くさい。
「弁当男」たちは、女たちが持って来た弁当の中身をみて、品定めをするかのようだった。いつも貧相な弁当をもってきていた私はなんとなく肩身がせまかった。
「弁当男」がうっとおしくてその後私は脱弁当派になるが、外で食べる派の苦労も知ることになる。
韓国では職場、学校、ママ友、幼児までどの世界でも上下関係が厳しい。食事の席では年長者が食べ始めてから食べたり、 お酒は見えないようにして飲む、などという「マナー」にはじまり、グループの年長者(会社ではたいがいがおやじ)がその日に食べる店を決め、食堂の席についても、女や新人の男たちは、みんなの水を注ぐ、箸を並べる、食後のインスタントコーヒーをもってくるなどという「仕事」がある。
男たちのほとんどは軍隊を経験しているので年長者に従順きわまりなく、みんな訓練中の兵士のように猛烈に早いスピードで食べる。
チンコ(主義)的なすべての「作法」に吐き気がした。
会社員のランチで賑わう食堂で、他の会社の一団などを観察すると、「みんなが不機嫌な家族の食卓」みたいなグループが多い。
無言だし、下を向いているし、ぜんぜん楽しそうじゃない。たたご飯を口に入れているだけ。 でもみんな「家族」だから問題はない。「家族」だったら食事中に会話がなくても別にいいし、ケータイをみながら食べてもいい。家族の中では父親が一番エラく、母さんがみんなの世話をやく、そういう「フレーム」さえあれば、あとはなんでもよい。
韓国では職場でも「家族」 になることを要求される。「父親」、「母親」、「兄さん」、「姉さん」、「妹」、「弟」がいる。
家族って、なっちゃえばほんとラク。家族だけのルールに従えば守ってもらえる。なんでも許される。だから父親は怒鳴ったりしてもいいし、ばかな父親でもカースト最上位。「家」の中で、臭い物には蓋をして、みんなが鈍く、図々しく生きていく。
「自分の男」と食らう韓国料理はいい思い出ばかりだ。
夫と付き合っていた当時(7年前)は、おしゃれなお店が少なく、そういった店は味がいまいちなところが多かったので、デートでもひたすら韓国料理だった。鍋、麺、粥、スープ...韓国料理って本当に種類が多い。
ハレの日はやっぱり肉。
学生街にある半分屋台みたいな安くて汚い店がいちばん盛り上った。
肉を食べる男の姿ってなんであんなにセクシーなんだろう。
大きな肉をはさみで切る手つきも色っぽい。逆にこういうのをがさつにする男はだめだね。
サンチュに巻いた肉を「アーン」って食べさせたりするのもふつうにやる。
言うまでもなく韓国焼酎付きだ。キツイお酒をクイっと飲んで心も体もますますアツくなった。
それでいい雰囲気にならないわけがないでしょ。ムフフ。

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やまださらさ(やまだ・さらさ)

在韓8年目のフリーライター。
フェミだったのに現地で年下の韓国男にどっぷりハマってしまい、誤って結婚。
現在、結婚4年目を更新しつつ、且つ育児をしながら自分らしく生きるために奮闘中。
韓国的エロとはなにかも日々、模索中!

このコラムでは、未だに実態がつかめない宇宙人(韓国男)との生活の悲喜こもごもと、女のための韓国エロス案内を追求していきます。

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