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私はアンティル vol.90 夏の思い出。

アンティル2007.08.29

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今年も夏が終わろうとしている。2007年の夏は私にとってちょっとしんどい季節となった。

手術とホルモン療法によって閉経状態となった私のカラダは“ほてり”という症状を常に抱えている。5分に1回は現われるその“ほてり”は、50メートルを全速疾走したあとのように心臓に負担させダラダラとした汗を流させる。これが結構つらい。男性ホルモン(テストステロン)を打つことをやめてしまった私は、オンナとしては女性ホルモンが少なく、オトコとしては男性ホルモンが少ない。カラダは女性の更年期症状とも男性の更年期症状にも似た数値を表す。通常ならば、男性ホルモンを打つことで“通常”の男性のホルモン値に近づけるという方法をとるのだが、私はそれを拒否している。
なるべくならもう“ホルモン”を打ちたくないのだ。
まだ治療の歴史が浅く、副作用などのデータが満足に出ていない中で、“ホルモンを打ち続ける”という選択は危険を伴うことだと感じ始めたからだ。

しかし今年は我慢ができない。50メートル疾走を100メートル疾走に変えるほど、ほてりは過酷なものになっていた。
『もうだめだ』
担当の医師と相談をした結果し、私は女性の更年期障害の時に用いる、男女複合ホルモンを打つことを決心した。久々にお尻にズブッ!次の日からほてりが無くなった事実を前に、改めてホルモンがカラダに及ぼす力を感じた。
『恐ろしやホルモン!』

今にしてはまだ涼しかった7月の初めの出来事だった。
7月の終わり。久々に会う友人4人と待ち合わせをした。
10年以上の付き合いになる元同僚だ。仕事で遅れる2人を待つ私とOは、最近の出来事を語りながら、まだガランとしているテーブルを挟んでビールを飲んでいた。狭い店内には他に3組ほどのグループがいる。話し声が筒抜けで、隅のテーブルで語られている上司の悪口もよく聞こえる。

そんな中で私達が身を乗り出して夢中になった話題。それはオナニーだった。
「クリトリス派?中派?」「中じゃいかない!」「オナニーする時って何か見たりする?」「やっぱり想像しながらする方が燃えるよね」「そうそう!じゃあ何想像する!」「えっ!それってエロ?い!!」
オナニーオナニーオナニー!
周りの目も忘れて私もOもオナニーを語った。
『楽しいなぁ?楽しいなぁ?』
目を輝かせて語る友人O。Oを眺めながら、私は喜びを噛み締めていた。
『信頼できる人は自分のオナニーを語れる人だ!』
今更ながらそのことを再認識した夏の夜だった。

8月の初め。「読者の方からメールをもらった」と、北原編集長から電話をもらった。“ロボコップとの出会い”というコラムを更新した後だった。
ア「いつもありがたいですよね。うれしいなぁ。で、どんな内容でした?」
北「アンティルさんの原稿ですが、あれはロボコップではなくロボポップではないでしょうか?気になって眠れません。そんな内容だったよ」
ロボコップではなくてロボポップ・・・読んでいただけていることを知る、うれしいメール。が、
“ロボポップで眠れない。”
私はメールをいただいた読者の方に、強い親近感を覚えずにはいられなかった。笹野さんにはこのようなメールは届かないだろう。はたいさんにも届くまい。私は深夜、“ロボコップ”を“ロボモップ”と訂正しながら、このコラムを読んでいる読者の方の顔を想像した。
『私はアンティル。あなたもアンティル?』

そして先週、今つきあっている人と交わした交換日記が出てきた。
文庫サイズの小さなノート。
私達は、「あんなこともあったね、こんなこともあったね」と、キャッキャッ思い出話しをしながらページをめくっていた。幸せな夜。しかし次の瞬間、怒りの夜へと変貌した。
“2006年2月4日。アンティルの腕毛を抜いた。長さはこんな感じ→”
次のページをめくると、ボールペンで線が引いてある。抜いた毛と同じ長さの線だ。“長さ10.8cm 長くてビックリ!(笑顔マーク)”

私はノートとつかみワラワラと震えた。10.8cm・・・・・・・!!!!
それはギネスブックに申請中(もうしたか)の世界一腕毛記録を7mmも更新する記録であった。
ア「なんで抜いたりするんだよーー!世界一になれるところだったのに!!世界一は10.1cmなんだよ!!!」
パ「ハハハハ。でもホルモン打ってるんだから薬物疑惑でダメなんじゃないワハハハ。」
私の腕毛。幻の世界一。パートナーは私の腕毛を毟り取るのが好きだ。
一緒にお風呂に入るパートナーは、私の腕から離れ、その先端を浮かび上がらせる長い腕毛をじーっと見ていたかと思うと、エイッ!と抜き取ってしまうのだ。どうしても抜きたい衝動を抑えられなくなるのだという。
そして、その度重なるその攻撃で私の腕毛は萎縮してしまったらしい。
最近では伸びるのが遅く、しかも前ほどそ長くはならなくなってしまった。
その事実を思い出し、いっそう私は腹を立てた。
「世界一の腕毛返してよ???!!!!!!!!」
私の悲痛な声は夏の夜に消えていった。
8月も残すところあと1日。みなさんの夏はどうでした?

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アンティル

アンティル(あんてぃる)

ラブローター命のFTM。
数年前「性同一性障害」のことを新聞で読み、「私って、コレかも」と思い、新聞を手に埼玉医大に行くが、「ジェンダー」も「FTM」という言葉も知らず、医者に「もっと勉強してきなさい」と追い返される。「自分のことなのに・・・どうして勉強しなくちゃいけないの?」とモヤモヤした気持ちを抱えながら、FTMのことを勉強。 二丁目は大好きだったが、「女らしくない」自分の居場所はレズビアン仲間たちの中にもないように感じていた。「性同一性障害」と自認し、子宮摘出手術&ホルモン治療を受ける。
エッセーは「これって本当にあったこと?」 とよく聞かれますが、全て・・・実話です!。2005年~ぶんか社の「本当にあった笑える話 ピンキー」で、マンガ家坂井恵理さんがマンガ化! 

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