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青田典子と日野丸子

北原みのり2010.05.25

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石原真理と薬師丸ひろ子と青田典子。名前に子がつく女、というだけで共通点は何もないようにみえるのに、でも、みんな玉置浩二。
 
それにしても下げチンって、ホントにいるんだね。玉置浩二とつきあう女は、みんな、疲れた顔になる。あんなに美しかった石原真理子(真理?)と、大スターだった薬師丸ひろ子のオーラをことごとく消し去った男、玉置浩二。青田典子ですら、たった短い間にずいぶん変わった。
成田空港でのツーショットで見えてしまった青田典子の白髪。今のテレビは残酷だ。ベンチに座り玉置浩二に頭を抱きかかえられた青田典子の頭髪、茶髪に交じった根本の白髪は、自分にかまけられない今の彼女の状況をよく表していて、ああこれが下げチンの威力か・・・と私は怯えた。
玉置浩二が「オレは天才、こいつは素人」とか「毎日、愛し合ってるよ」とか「まぁ、結婚するんじゃない?」「青田典子の事務所は、オレが辞めさせた」とか、オレオレオレを連発して楽しげにはしゃぐ姿は、下げチンコという名前のチンコがしゃべっているようにしか見えなかった。よく見れば玉置浩二の顔はチンコ顔である。よくよく使い込まれたチンコ系。そう思ったらもうそれにしか見えなくてテレビを消す。気持ちが悪いでしょ。そして青田典子を思います。欲望全開で生きてたはずのバブル女もここが限界なのか・・・とため息をつきながら。
 
 
ダメな男とわかっていながら離れられず、これじゃ絶対ダメになると思いながらもなおも関係を続けてしまう女たち。いっぱいいる。そんな関係は、女がボロボロになるまで終わらない。女が気がつかない限り、終わらない。下げチン男は反省しないから。
 
 
沖縄のニュースを見ていて、ああここにも・・・と思う。アメリカ君に日常的にDVを受けていて、まともな判断ができなくなっている日野丸子ちゃん。アメリカ君にお小遣い上げすぎだし、気をつかい過ぎ。バカと言われても、ミス・イギリスという正妻がいても、二番目の女でもいいからっ! とアメリカ君にしがみつく日野丸子ちゃん。哀しいです。さらにアメリカ君に気を使いすぎるばかりに、身内の沖縄さんに辛くあたるのは、もう狂ってるとしか言いようがない。しかも言い分がめちゃくちゃよ、日野丸子ちゃん。ワタシ、気がついたの、アメリカ君がいなくちゃ、やっぱり、ダメなの! 愛してるの! アメリカ君のおかげで生活できるんだから、多少の犠牲は必要なのよっ! 少しぐらい殴られたって仕方ないのよ。あなたが殴られてすむなら、お願い、殴られて! 私も殴られるから。ああ、アメリカ君、ごめんなさいっ! 私、悪かった。もう、迷わないっ! 私、もう、迷わないっ!!!
 
 
ばかばかしくて仕方ない。
成田空港のベンチでぽつんと猫背で座る青田典子。2人でいるのに、ものすごく孤独に見える青田典子の丸い背中。ああ日野丸子だね。天才なオレについていく素人なワタシ。強烈な男の自意識に引っ張られながらどこに自分がいくのか、というか、どこに今自分が立っているかもわからなくなってしまっている女の暗い目は、元に戻ることってあるんでしょうか。経験上、そういう関係に身も心もボロボロになって「もうだめだっーーーっ!!!!」と心の底から叫ばなければ、蘇らないものではないかと。そしてその頃にはもう、すっかり別人のように老け込んでしまうんだけどね。
 
 
とにかく今、ワタシはもう、日野丸子ちゃんと、親戚づきあい、やめたいんですけど。男に振り回される日野丸子ちゃんに振り回されるのは、もうごめんよ。
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北原みのり

北原みのり

ラブピースクラブ代表
1996年、日本で初めてフェミニストが経営する女性向けのプレジャートイショップ「ラブピースクラブ」を始める。2021年シスターフッド出版社アジュマブックス設立。
著書に「はちみつバイブレーション」(河出書房新社1998年)・「男はときどきいればいい」(祥伝社1999年)・「フェミの嫌われ方」(新水社)・「メロスのようには走らない」(KKベストセラーズ)・「アンアンのセックスできれいになれた?」(朝日新聞出版)・「毒婦」(朝日新聞出版)・佐藤優氏との対談「性と国家」(河出書房新社)・香山リカ氏との対談「フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか」(イーストプレス社)など。

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