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あたり前なんだけど、最近はやっぱり新しい話題が乏しい。だから、過去の東方神起の映像なんかを見てみたりする時間がある。そして、過去をさかのぼっていくと、東方神起は、以前は、5人グループだった。わたしは当時からファンだったし、とは言ってもやっぱりくさってもユノペンなので、その頃からユノばかり見ていたんだけど。もちろん5人の時のユノも寸分たがわずユノだし、そして、5人の東方神起も、過去のことではあるけど、やっぱりほんとにすばらしいグループだったから、見たらいいものはたくさんある。

東方神起の過去、に触れるとき、どうしても東方神起の解散騒動は無視できない。2010年、東方神起は一旦活動を休止、その後、2人と3人に分裂し、おのおのの道を行くことになった。

今の東方神起を愛するように、わたしは当時も、「東方神起はずっと東方神起」って思って信じて愛していた。だって、いつも言ってたもの、インタビューやら何かあるたびに、ぼくたち5人でずっと東方神起でいたい、って。そしてそれを信じるにあたいするくらいに、5人の彼らはお互い助け合って、そして仲良い姿を見せてくれて、5人のハーモニーを聞かせてくれていた。5人で力をあわせて全力で東方神起のステージを作っていたし、5人での東方神起に無限の可能性を感じさせてくれていた。だからあの騒動が起こったとき、わたしは、まず、5人が別れてしまう、っていうことが信じられないし受け入れられなかった。

事務所から3人が脱退し3人で活動を始め、東方神起が空中分解してしまって、事務所に残った2人にはまったく未来がわからなかったとき。2人にとってはとても辛い時間だったであろうあの時期。わたしはあまり東方神起の情報を追っていなかった。自分の生活が他のことで忙しかったのもあるけど、とにかくわたしにとっては、本当に分裂しちゃうの?っていうショックが大きすぎたし、現実が悲しくて受け入れられなかったからだったんだと思う。情報を追っても、何が本当なのかは、きっと本人たちにしかわかんないはずっていうような思いもあった。

そして、ふたりで「東方神起」が続けられることになって、日本で再始動もして、そんなこんなな中で、わたしもたまには東方神起の話題をチェックしてみたりしてた。でもそのときに愕然としたのは、2人の東方神起を応援してる人たちの多くが、3人は支持しませんということわり書きを掲げていることだった。それにはまぁ、それだけの理由があって、3人側のしたことが原因で、ユノとチャンミンのふたりがひどくバッシングを受けたりしたという事実があるから、ということなんだけど。だけど、わたしはやっぱり、ショックだった。なんでこんな風に、ファン同士争うような、対立するような関係になってしまったんだろう、それまでは一緒に東方神起を応援して、一緒に楽しんでいた大事な友だちであり仲間だったはずなのに。

なぜ、5人が別れ別れになってしまうんだ?ってとこで止まっていたわたしにとっては、「ふたりの東方神起」を見るのは、最初はとても複雑だった。2人の曲はまだしも、昔の曲を2人でやるときは、5人の姿が浮かび、声が聞こえてくるようだったし。とにかく慣れない。違和感。だって考えてみたら、なんの説明もなく、5人では活動できなくなりました、これからは東方神起は2人になります、ってことだったよね?

そんな風に、違和感もさみしさも腑に落ちなさもたくさんあったけど、結局、わたしは、その後「ふたりの東方神起」「今の東方神起」にまた惹きつけられていくことになった。

あるとき、テレビでふたりで歌う姿を見て、2人のハーモニーを聞いて、あぁ、前といっしょなんだ、5人で歌っていたときと同じ思いがここにあるんだ、と、ふと、そう感じた。いろいろあったけど、3人を思っていた気持ちも、2人は抱えて歌ってるんだ、とそのときは、そう思った。そんな風に思うことでしか、わたしは納得できなかったんだと思う。そうじゃなきゃ2人で歌う東方神起を受け入れられなかった。5人の東方神起を否定したり、3人を悪者にすることでは納得できなかったから。そして何より、それは、2人の歌がわたしの心を再びつかんだってことでもあった。

それからは、もっと2人の歌が聞きたいと思ったし、もっと2人のステージを見たいって思うようになってった。そして、だんだん受け入れて、だんだん2人の東方神起の世界に惹かれていった感じだったと思う。今は、最初に感じてた違和感も思い出せないほど、東方神起は2人、になった。

今になって振り返って思えば、わたしが5人じゃなくてつらいって思い、そんなのはユノとチャンミンにとっては、もっともっと、もっともっと、その何百倍も何千倍も、しんどいことだったにちがいない。だって、日々、生活も仕事も共にし、ずっと一緒に走り続けて来た仲間がいなくなったんだから。しかもいろいろと傷付けられるような形で。そして、ずっと、他の3人の声を聞きながら、5人でハーモニーをかなでていた歌、それを2人で歌うんだから。5人だったパフォーマンスの空間を2人で満たさないとならないんだから。3人も本当に実力のあるアーティストだったから、その空白を埋めるのは大変だし、2人組として新たなグループをいちから作り上げるような作業であっただろうし。その上に、いろんな大人な事情とか、たくさんのプレッシャーや様々な感情を抱えていたはずだから。

だけど、東方神起は、そんな悲しみや危機を超えて、わたしを、もう一度、東方神起の元に戻した。たくさんの、いや、以前より多くのファンをとりこにしていった。ユノは、東方神起のリーダーとして、直接、彼のせいでないにしても、5人の東方神起を守れなかったことに責任を感じて、いろんな動揺を感じたファンのために、それを超えてまた夢を与える東方神起を、チャンミンとふたりで実現してくれた。そんな風にわたしは思う。彼ら自身とても傷付いたにもかかわらず、自分自身のため、ファンのために再起し、ファンであるわたしがまったく切り替えできないくらい短い時間の中で、彼らは分裂という大きな困難を乗り越え、5人であったものを2人で魅せる新たな東方神起を作り上げた。それまでだって本当に時間をかけて全力をかけて築き上げてきた、命よりも大事だったかも知れない「5人の東方神起」を、そこでいちどいさぎよく捨てて。

わたしはユノペンだから、2人の東方神起のファンになった、てことは間違いないけど、でも、わたしはやっぱり「東方神起」がすき。何が「東方神起」かって言ったら、やっぱり、東方神起らしい楽曲やダンスパフォーマンスや歌があり、そして、韓国の、日本の、アジアのトップアイドルとしての姿がある。何よりも、たくさんの人に、より多くの人に、勇気や希望を与えるために、キラキラと輝き続ける「東方神起」がある。

ずっと、永遠、ぜったい、ていうものは、実際は、なかなかない。むずかしい。だけど、だからこそ、つなげていきたい、続いていきたい、と願うこと、そう、一途に思い続けることに意味があると思う。5人の東方神起は、永遠ではなかったけど、ユノとチャンミンの東方神起は、人々に感動を与えたい、夢や勇気を与えたいという思いを、いちばん大事なものとして、今も持ち続けてくれていると思う。思い続けて、それを実現しようと生きる、いろいろな問題にぶち当たっても、しんどくても、自分にとっていちばん大切な思いを貫いて生きていたいと、わたしも思う。

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おのゆり(おの・ゆり)

大学院生。
1974年生まれ。東京出身。女性学修士。2012年に渡独し、現在、大学のジェンダースタディーズ博士課程で、フェミニズムや女性運動について研究中。もうそんなに若くもないのに、ひとりドイツで、貧乏学生生活送ってます。トンペン歴8年。 

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