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幸せな毒娘 Vol.18 被害者からサバイバーへと⑧ 救世主

JayooByul2023.04.14

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日本で過ごしていて最も大変だったことはやはり分かち合える同性の友達がいなかった事です。日本の女性の思う性犯罪の基準が違い過ぎたため、女性として生きる苦痛を話し合える仲間が全くいませんでした。今はフラワーデモやツイッターでもフェミニズムの動きが活発になって来ていますが、10年前までも本当に、グルーミングは何か、レイプとは何かちゃんと理解している人がいなく、「同意」の認識自体が欠如していた時代でした。韓国でも性犯罪は多かったのですが、せめて分かち合える友達くらいはいた。それが日本では一人もいなかったのでとても寂しく、辛かったです。

今度別の話で語りたいと思いますが、未だにPTSDと戦っている私のオヨメが遭った事が実はレイプだったと本人が気が付くのにも丸々2年かかりました。ですから、恋人関係でも家族でもない周りの女性を気づかせる事は不可能に近かったです。当時の私にはそんな時間も、心の余裕もありませんでした。だから、既婚者である高校の時担任が勉強を見てくれると言う誘いに乗り、その男教師の家に行ってレイプされてしまった友人がいて、その友人に「それ犯罪(レイプ) だよね?」と言い、「でも先生良い人だったからね、私が家までついていったし、レイプではないよ」と言われた時も、それ以上何かを言う気にはなりませんでした。私は疲れ果てていたのです。

当時は今よりも嫌韓も酷かったので、毎日の女性嫌悪に加え人種 (?) 差別にも耐えなければならかった私の精神は段々と疲弊しました。自分がどこまで追い込まれていたかと言うと、その時初めて「何をやってもこんなにセクハラがら逃れないのなら、それなりの報酬を貰って夜の仕事をする女性たちの方が頭良いのかもね」とまで思うようになって来てしまったのでした。「同じくセクハラをされるのなら、安時給で働くよりはまだ高めの時給で働いた方が賢いのではないか」と言う考え方は、現代社会で女性たちがどうやって暴力にさらされ、慣れさせられ、結果的に男に搾取される仕組みに落ち着いてしまうのかを反映した良い例だと個人的に思います。

そういう日々を過ごす中、私に救世主が訪ねてきたのは*ガールズバーで働いていた時でした。夢を叶えるために入った地下アイドルの事務所で遭ったモラハラやセクハラで芸能関係活動が一切続けられず、男への恐怖心が強くなってしまった私は大学に出席する事も出来なくなり、まだ時給も良くて「優しい男が集まってくる」ガールズバーの仕事をメインに生計を立てるようになっていました。下ネタは日常茶番でも、バーに訪ねて来る男たちは基本的に女性との会話を求めて来るため大体は優しかったからです。(*ガールズバーは飲食店として登録されているため、キャバクラやクラブと違い外国人でも合法的に働けるようになっています)

そしてバーで働く女の子たちは私のように芸能界のデビューを目指しながら、昼はフリーでポートレートモデル等の仕事を受ける一方、ちゃんとした生活費を稼ぐために夜の仕事を選びざるを得ない子が大勢いました。昼の仕事に付いてしまうと、夢のための活動が出来ない。でも夜の居酒屋やコンビニ等の仕事だけでは生計が立てられない。しかしキャバクラまで行くのは怖い。等々、そういった理由でした。まさに夢と現実の間で生き残るための、他の選択肢のない選択でしたね。もちろんそのため、仕事を紹介するからと個人的な出会いを求めてくる男性客も多かったです。中には有名人もいました。もちろん、男に騙されてその誘いに乗ると仕事の話は一切なく、ただ食事に付き合わされるだけで、後からはデートを誘う等、大体は若い女性の夢を利用するゴミのような男ばっかりです。

ある日、英語圏の白人男性が店を訪ねて来た事がありました。その店で英語が喋れる子は私しかいなかったため、自然と私が接客を担当することになりました。その男性は仕事で来日しただ「お酒が飲めるバー」を探していたらしく、何故お酒を飲むだけなのに日本ではあんなに道全体に女性の写真を張って広告をしているのかと質問してきました。

私は貴方が見て来たものはこう言ったガールズバーやキャバクラと言う女性とお酒を飲む場所であって、日本は元々女性を商売にする店が多いんだと説明しました。すると彼は「隣に女性を座らせてお酒を飲むと言う事は、性売買が行われる店だと言う事なのか?」とショックを受けていました。「そういうサービス」は行われてないが、客を付けるために外でどういった形の取引が行われるかまでは分からないと、私は素直に答えました。彼は私の話を聞き日本の女性の人権にもっと知りたいらしく、色んな質問をして来ました。性売買は違法だが、日本では「本番」がなければ何をしても許されるので、口や手だけでの性売買を行う店が多いという私の答えに、彼は「オーラルセックスでもセックスはセックスなんだからそれはあり得ない! 女が脱がないからセックスではないとか、その理屈は変だ!」と怒りました。私は何故こういう店で働いているのかと聞かれたので、話の流れで私の収入や生活費について自然に色々答えていたら、彼はあまりのショックに黙ってしまいましたね。日本ではどんな仕事に付いてても下ネタ (セクハラ) を言われる事が多いし、私も色んな性犯罪に遭ってきたから、大人になると言うことはきっとそういうものだと諦めているとも伝えました。すると彼は真顔でこう言いました。

「それは間違ってる。オーストラリアでそう言う事は全て性犯罪として処罰される。世界にはそうじゃない国も沢山あるんだ」

と。今まで私が間違っていなかったと気づかされた瞬間でした。そして彼は私の仕事が終わるまで店の外で待ち (もちろん私の同意の元で) 、私に一万円を渡して来ました。何回も断りましたが、「俺は明日オーストラリアへ帰る。だからもう円がいらないからこれは貴方にあげるよ。色々教えてくれたし、チップだと思って受け取ってくれ」とまで言って来たので、言葉に甘えてそのお金を受け取りました。彼は私の連絡先すら聞きませんでした。そういう下心のない善意を貰ったのは初めてでした。それで私はオーストラリアに行くと決めたのです。新しい希望が芽生えたのです。だからその一万円は、何かをカエル程の大きな金額ではありませんでしたが、私の人生を変えてくれた大きな意味のあるお金でした。

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JayooByul

JayooByul(じゃゆびょる)

JayooByul (ジャヨビョル)日本のお嫁さんとオーストラリアで仲良くコアラ暮らしをしています。堂々なるDV・性犯罪生存者。気づいたらフェミニストと呼ばれていました。毒娘で幸せです。

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