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映画・ドラマに映る韓国女性のリアル (24) 演劇「焼肉ドラゴン」在日のお母ちゃん役、コ・スヒが語る

成川彩2025.12.08

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撮影:宮川舞子

2008年の初演で絶賛を浴び、再演を繰り返している演劇「焼肉ドラゴン」(作・演出 鄭義信)が今年も日韓国交正常化60周年記念公演として日本と韓国で上演され、12月に東京の新国立劇場でフィナーレを迎える。

初演で在日1世のお母ちゃん、英順(ヨンスン)役を演じ、読売演劇大賞優秀女優賞を受賞したコ・スヒが今回も出演し、熱演している。クルクルのアジュンマ(おばちゃん)パーマで、気が収まらないことがあれば「韓国帰る!」と叫んで家を飛び出しては近所を一周して戻って来る愛らしいお母ちゃんだ。

コ・スヒは「『焼肉ドラゴン』は私の演劇人生で重要な転機となった作品。この作品を通して初めて在日コリアンの家族史が持つ重みを体感できました」と話す。ヨンスンは1948年に済州島で起きた虐殺事件、四・三事件から逃れて日本へやって来た。

演劇「焼肉ドラゴン」は大阪万博が開かれた1970年前後の高度経済成長期、関西のとある集落が舞台となっている。その集落は在日コリアンが多く暮らし、「焼肉ドラゴン」を営む龍吉(ヨンギル)とヨンスンも済州島出身の在日1世で、娘3人息子1人の家族と「焼肉ドラゴン」常連客たちが、泣いたり笑ったり怒ったり、貧しいながらもにぎやかに暮らしている。

集落は空港から近く、末っ子長男の時生はいつも屋根に上って飛行機を見上げている。海外旅行へ行く人や、大阪万博に遊びに来る人を乗せて飛び交う飛行機とは対照的に、戦後の貧しさから抜け出せず、取り残されたような集落で時生は何を思っていたのだろう。時生の失語症は、恐らく学校でのいじめが原因で、それは在日コリアンに対する差別が背景にある。

ヨンスンはそんな時生が不憫で仕方がない。娘たちの恋愛や結婚も気が気でない。初演でヨンスンを演じた当時、コ・スヒは30代前半だった。歳月を経て、やっと実年齢がヨンスンの年齢に近づいたコ・スヒは「歳を重ねて、私自身の生活もずいぶん変わりました。何より‘母’の気持ちが理解できるようになったのが一番大きな変化。初演の時はヨンスンという人物を作り上げる過程に集中していたのが、今回はヨンスンを理解し、これまでの人生で経験してきた感情が自然とわき出して、ヨンスンという人物が舞台上でより現実的に感じられるよう演じました」と話す。

ヨンスンの話す言葉は関西弁と韓国語が混ざっていて、ドキュメンタリー映画などで見る在日1世のしゃべり方とそっくりだ。ヨンスンを演じるうえでどんな努力をしたのか聞いてみた。「実際に在日1世の方と会って話すのは現実的に難しく、周りの在日3世の俳優たちから両親や祖父母について聞いた話が、1世の感情を想像するうえでヒントになりました。演出の鄭義信先生も在日2世としての経験を具体的に聞かせてくださり、大いに役立ちました。資料だけでなく、人間の息遣いが感じられる方法でアプローチしたいと思いました。その過程を通して‘定着’という言葉の裏に隠れた寂しさや強さ、生き抜こうとする意志など、複雑に絡み合った感情が少し理解できるようになりました」

撮影:宮川舞子

コ・スヒは現在、韓国で劇団を立ち上げ、代表として率いている。劇団名「劇団国道58号」の国道58号は鹿児島から種子島、奄美大島を通り、沖縄に至る陸海をつなぐ日本の国道を指し、海を越えて韓国と日本をつなぐ劇団をイメージした。日本の戯曲を韓国語に翻訳して上演することを専門とする劇団で、コ・スヒが自ら翻訳を手がけることもある。

来年3月にソウルで上演予定の「海女ヨンシム―私の大阪のお母さん」は劇団のオリジナル作品で、在日コリアン1世から4世までを描いた。海女といえば済州島なので、「焼肉ドラゴン」のように済州島出身で大阪に暮らす在日の物語なのだろう。「これからも在日コリアンの多様な物語を舞台で描いていきたい。単に過去の記録でなく、今も続く物語として」

「焼肉ドラゴン」は10月東京、11月ソウルで上演され、12月北九州、富山公演を経て、東京の新国立劇場凱旋公演は12月19~21日。これまでは小劇場だったのが、中劇場での上演だ。「この作品を長年にわたって愛してくださる日本の皆さんに再びお目にかかれて幸せです。『焼肉ドラゴン』は国籍を超えた家族の物語であり、時代を経ても変わらない人の心が込められた作品です。皆さんにとって温かい記憶となればうれしいです」

撮影:キム・ハラム
 

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