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LPC官能小説第12回「どうしよう…高まる期待に頬が熱くなったとき、ドアが開き…」

鍬津ころ2017.04.26

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 5連休だ、9連休だ、と騒ぐ人たちもいるけど、そんなに嬉しいかな?

 乗車率150%の電車で揉まれなくて済むのはありがたいけど、人気の観光地にでも行こうと思ったら、同じことじゃない。
 我ながらクールだわ。

 髪の毛をかきあげ、オトナの女を気取ったところで、同僚のコに声をかけられた。
 「あなた、○○線使ってたよね」
 その沿線に、最近あちこちで見かけるストレッチ専門店がオープンしたらしい。
 彼女が使っているチェーンの1件で、新規店の無料チケットをもらったんだって。

 ラッキーなことに、私の最寄駅より3駅会社寄り。
 連休中も営業しているというから、観光地や繁華街に行くよりずっと建設的よね。

 というわけで私、連休初日をゴロゴロ過ごしてなまったカラダに活を入れようと、ストレッチサロンに向かったの。

 駅からほど近い、新しいビルの2階。
 通りから見上げると、全面ガラス張りのフロアで、床から伸びる手や脚が見える。
 これって、外から丸見えなの?
 ヤバくない?
 階段の上り口でフライヤーを配っていたスタッフらしき人が私に気づき、どうぞどうぞと手を握らんばかり。

 「はあ……無料チケットをもらって来たんですけど、あれ、外から見えちゃうじゃないですか。私、あんまり自信ないというか……」
 「そんなことないですよー。あ、でも、でしたら完全個室のVIPコースを受けられたらどうですか? 無料チケットに加えて……」

 ちょっと迷ったけど、追加料金を払って、個室でのVIPコースを体験することにした。
 個室は、ダブルベッドサイズくらいのフィットネスマットを敷いた、細長い部屋。ヨガスーツみたいなウェアを借りて、部屋の隅にあるベンチに腰かけて、インストラクターを待っていた。

 このパターン、どうしよう、もしかして……。
 高まる期待に頬が熱くなったとき、ドアが開く。
 「よろしくお願いしまー……」
 ああ。やっぱり。
 思わず腰を浮かせていた私は、力が抜けてヘナヘナとまた座り込んだ。

 黒と蛍光グリーンの、光沢あるウェアが、彼の鍛え上げられた筋肉美を引き立てている。
 伸縮素材だから弾けそうには見えないけど、ボディの起伏が一目瞭然。緩いハーフパンツをはいていなければ、アソコの起伏までわかっちゃいそう。

 あさましく喉を鳴らす私に近付きながら、彼、四条丸駆クンは、
 「個室ご希望と聞いたから、すごくご年配とか、大きな問題を抱えてらっしゃるのかと思いましたよ。スタイルもいいし、健康的じゃないですか」
 目を糸のように細めた笑顔で、そんなお世辞を言ってくれるの。
 「そ、そんなぁ……」
 「ホントですよ、総合フロアにいたら、男性のお客さんが増えちゃうかも。あ、でも個室で独り占めできる方がラッキーかな」

 彼、こんなにトークが上手だったの?
 私を独り占めして、ラッキーだなんて。
 頭に血が上る。目と、おヘソの奥あたりが、ウルウルしちゃう。

 そんな彼が、私の手を取って、マットの上に導く。
 背後から肘を持ち上げたり、背中に膝を当てて、上体を反らせたり。
 ストレッチの間、彼は甘い声で
 「いい筋肉がついてますよ、とても柔らかくて」
 「リンパの流れもいいですね。あなたならちょっと研修すればいいインストラクターになれるかも」
 などと、耳に唇が触れそうな近くで、囁き続ける。

 脳みそが蕩けそうに、気持ちイイ。
 ストレッチ以上に、彼の声が、手が、指が……。
 指!?

 いつの間にか閉じていた目を開くと、コリコリした筋肉に包まれた彼の腕が背後から回り、私のバストを揉みしだいている!
 「な、何を……」
 「すみません、あなたが、あまり、ヘルシーなのにセクシーな魅力をまき散らしているから……」
 彼、私のうなじを鼻先と唇でくすぐりながら、熱っぽく囁く。

 ダメ。
 そんなふうに言われたら、私……。

 「ボク、もうこんなになってしまったんです」
 レンタルウェアには、ハーフパンツはついてなかった。
 薄いトレンカと、越しに、お尻のワレメに突き付けられた彼のモノを感じる。
 伸縮自在とはいえ、そこそこパツパツ感のある素材なのに、何も身につけていないかのように、カリの張り具合までわかっちゃう。
 それほど、カタいの。
 そんなふうにされたら、私……。

 私、彼のモノをまたいで膝立ちになり、トレンカ越しに私のアソコに押し付けて、前後に腰を振っていた。
 滑らかな生地だけど、私の貪欲なアソコからあふれる恥ずかしい涎で、絶妙の摩擦が生まれるの。
 おまけに、クチュクチュ、エッチな音まで生まれてる。

 彼は私の耳やうなじを責めながら、
 「ホントに……入ってるみたい……すごく、気持ちイイよぉ……」
 と、善がり声を聴かせてくれる。

 「もう、ガマンできない!」
 そんな声と同時に、バリッと音がした。
 ラップのように簡単に避けたウェアから、私のバストが飛び出した。
 「きゃっ!?」
 直接、イジられる。
 汗ばんだ膨らみを下からタプタプと揺すられ、すでに痛いほど勃ちきっていた乳首をつま先でコリコリ。
 「ああん、そんな……でも、ィイイ!」
 正直なカラダに引きずられ、私ははしたない声を高くする。

 内腿に力を入れ、彼の根本をこね回すように腰を使った。
 と、彼の手がバストを離れて、私の股間に来た。
 トレンカのソコをつまみ、引っ張り、クリちゃんを探すように突いてくる。
 ああ、彼、もしかして……。

 「ここも、破っちゃっていい?」
 耳を舐めあげてから、やっぱり、そう言った。
 言いながら、生地を上へ引っ張る。彼のモノよりさらに奥へ、それが、
 「んくぅうッ、食い込むぅ!」
 「ソレが気持ちいいんでしょう? ボクのが食い込んだら、もっと、ずっと、気持ちいいよ……」
 ピ、と彼が爪を立てると、薄い生地は今にも裂けそう。

 まともな判断力も思考力も、とっくになくなっていたの。
 私、彼の腕につかまって、狂ったように腰を揺さぶりながら、
 「シて! アナタので、直接、私の一番深いトコロを、おぉきく伸ばしてぇええ!」
 ビリビリと布が裂ける音に酔いながら、絶頂寸前の声を振り絞った。

 「……個室VIP料金はこちらになりますが?」
 ぎょっとして私は飛び上がった。
 ストレッチ店の受付の前。私はまだ、着替えてもいない。

 どうせ、そんなことだろうと思ってたわよ。

 私はとっさに答えられず、のろのろと首を回した。彼が総合フロアと呼んでいたガラス張りのスタジオで、数人のお客がインストラクターに脚や首をのばされている。
 お世辞にもスタイルがいいとはいえない、オバサンが多い。
 彼のセリフじゃないけど、私が混じったら、いい広告塔になっちゃうんじゃない?
 もしかしたら、外から私を見染めたヒトと、リアルな恋の出会いがあったりなんかして。

 「……個室、いいです」
 「はい?」
 「個室は取り消します。あっちの総合フロアでの体験でお願いします」
 5連休初日の私は現実的だった。
 妄想でも十分イイ思いをしたんだから、このうえおカネを払ってガッカリしに行くことないもんね。

 予想通り、インストラクターはイケメンでも四条丸クンでもなかったけど、体の柔らかさは褒めてもらえたわ。

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鍬津ころ(くわつ・ころ)

札幌出身、東京在住。山羊座のO型。アダルト系出版社、編集プロダクション勤務後、フリーの編集者&ライター。2011年『イケない女将修行~板前彼氏の指技vs官能小説家の温泉蜜筆』でネット配信小説デビュー。近著『ラブ・ループ』(徳間文庫)。馬、鹿、ジビエ大好き飲んだくれ系アラフォー女子。タバコの値上がりには500円までつきあう覚悟。 

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