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女を通してしか自己承認できない男たち

栗林デバ子2014.05.30

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岩手県で行われたAKB48の握手会に参加した男が、ノコギリでAKB48のメンバーを襲った、というニュースを聞いた時、驚きというより、ああ?、またか、という既視感を覚えました。

男が「AKBのメンバーなら誰でもよかった」「襲ったメンバーの名前は知らなかった」と話しているというのを聞いて、ハイハイやっぱりそうきたね、って。


ちょうど同じ時期に、米国カリフォルニア州でも、22歳の男が、「自分は女性とキスしたこともないし、童貞のままだ」と、モテないことを理由に、自分を相手にしなかった女と彼女のいる男に復讐してやると、車から街を歩く不特定多数の人に銃を乱射し殺害する事件が起きましたよね。PC遠隔操作事件で自作自演を告白した男も、殺傷はしていないけど、被害者が誰でもよかった、という意味では似ている。


プロフィールもそっくりです。
性別はもれなく「男」で、年齢は20?30代。非正規だったり、派遣社員だったり、安定した仕事についていない。あと、絶対に「女にモテない」「彼女がいない」って言うのがセットでついてくる。

 

何なんでしょうね?モテないと犯罪に走っちゃうって。

 

デバ子が彼らに全然共感できないのは、彼らがきっと身の回りにいる女性を人間として見ていないという気がするから。
女を自己承認の道具にするんじゃねーよ!

 


AKB襲撃事件の起きた翌朝、ある新聞を見たら、某男性識者が、「アイドルを守ろう!」という趣旨のコラムを書いてました。そうだよね、それは大切だよね、って思った反面、感じたのはそれだけ?とも思いました。


性犯罪も痴漢の問題も、被害にあう女性をどう守るか、女性が自分の身をどう守るか(「ミニスカはくな」、「夜道を歩くな」とか)ばかり議論されがちです。


女性たちを傷つける男が、どうして犯罪に走るのかはほとんど議論されません。男たちも自分の問題としては考えてない。

 

ネット掲示板「2ちゃんねる」のスラングでは、AKB襲撃男や加藤智大のような、失うものがなくて犯罪を犯すのに心理的にも環境的にも抵抗もない人を「無敵の人」っていうらしいです。報道を見る限り、AKBのメンバーを襲った男も、仕事もなく、青森の実家に引きこもっていて、「無敵の男」だったのかもしれない。


そして、無敵の男たちは今後、増えこそはすれ、減ることはない気がします。


なぜ男がターゲットにしたのが、握手会に集まったファンの男たちではなく、AKB48のメンバーだったのか、どうやったら自分の身をそうならないように。むしろ考えるべきは男の側の気がしてなりません。

 

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【栗林デバ子・くりばやしでばこ】

週刊誌記者。事件や裁判、犬とK-POPをこよなく愛するおひつじ座。シンガポールの動物園でハダカデバネズミを見てから、その怪しい魅力にハマっている。
ひっそり土の中から世の中にキバをむくデバ子・・・。

 

 

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