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11月28日、読売新聞が出した不思議な「お詫び」は、「お詫び」という体裁をした「慰安婦は性奴隷じゃなかった」という「主張」。

栗林デバ子2014.12.02

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700億円近い税金を投入した、大義なき選挙が始まりました。
この年末のクソ忙しい時に・・・。怒りを通りこして疲れだけがたまってきてます。


そんな総選挙の公示を目前に控えた11月28日、読売新聞が不思議なお詫びを出しました。
1992年から2013年にかけて読売の英字紙「デイリー・ヨミウリ」で慰安婦について、
〈「性奴隷」(sex slave/servitude)にあたる単語を不適切に使用していた〉
〈「慰安婦」(comfort women)という表現が関連知識のない外国人読者には理解困難だったため、外国通信社の記事を参考に「性奴隷となることを強制された慰安婦」などと、読売本紙にはない説明を、誤った認識に基づき加えていた〉
と説明したんです。
さらに、〈「性奴隷」という言葉は用いていないが、慰安婦を「日本軍によって売春を強要された女性たち」などと定義し、政府・軍による強制を客観的事実であるかのように記述した記事も、12本あった〉としています。


お詫びという体裁ではあるが、「慰安婦は性奴隷じゃなかった」「政府や軍による強制はなかった」という、読売をはじめとする保守系の人たちの「主張」をあらためて申し述べた、ということだと、デバ子は理解しました。
トイレに貼ってある「今日もキレイに使っていただいてありがとうございます」ポスター的な、「お礼」という形の「脅し」。本当に怖いです。
そして、もっと怖いなと思ったのが、この訂正記事についてきちんと解説したり、批判したりするメディアがどこにもなかったことです。
慰安婦については、国連人権委員会の特別報告官だったクマラスワミさんの報告書「クワラスワミ報告」でも「軍事的性奴隷」と位置づけている。朝日新聞が8月に取り消した吉田清治さんが証言した「済州島から女性を強制連行した」という事実はなかったれど、戦時下に女性が意に反して性行為を強いられていたのは間違いありません。
欧米のメディアはすばやく反応していて、ワシントンポストやニューヨークタイムズ、BBCも読売の謝罪について厳しく批判しています。背景には、安倍首相をはじめとする保守派の台頭があると分析している。


振り返って日本はといえば、朝日新聞は謝罪については短く報じたものの、12月2日現在、何の評価もしていません。他の通信社も海外の反応を伝えるのみ。沈黙したままです。
このメディアをめぐる状況、今の政治とすごい似ている気がします。
安倍政権にブレーキをかける力のある野党もないですもんね。
きっと読売も、こういう政治状況をよーく理解した上で、お詫びを出したんでしょう。


最近、外国人観光客がやたら日本の観光名所やら技術やら褒めまくるテレビ番組が増えてますよね。ずっと気持ち悪いなー、どんな人が見ているんだろう、と思っていたんですが、「慰安婦問題で日本の名誉が傷ついた」って言ってる人たちと重なる気がする。
他者から褒められたり、認められたりしないと、自分の価値を確認できない。これって自己評価が低い人の特徴だと思うんだけど、日本、大丈夫なんだろうか?

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