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「美人すぎるアスリート」、「かわいすぎる国会議員」……そんな世界観に慣れすぎてる私たち。もっと普通に怒っていいんじゃない?

栗林デバ子2015.01.31

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スポーツ選手、国会議員、最近では研究者もそうかもしれません。
「美人すぎる」とか「髪を巻いている」とか「ミニスカ」だとか……。本業とはまったく関係ないところで、容姿について特にあれこれいわれる職業ってありますよね。
もともと男が多い業界だからだろうか?そんなに容姿にかまわない印象があるのだろうか?とか、理由をつらつら考えてたんですけど、携帯に送られてきた迷惑メールを見ていて思いました。教師やCAから、女子高生、女子大生、芸能人、主婦、素人モノまで、あらゆる「属性」「肩書き」に対し、男たちは「○○なのに、エロい」という股間を熱くする価値を見いだしている!と。べつにある特定の職業に限った話じゃないですね。
なんでも消費してやろう、というあまりの熱心さ、貪欲さに「今日も小さな工夫、ご苦労さまです」という気持ちにさえなってしまったのですが、1月27日にAFP通信が配信したニュースを見てハッとしました。


全豪オープンにも出場していた女子テニスプレーヤー、ユージェニー・ブシャール選手がインタビュー中、男性インタビュアーから「ターンして全身を見せてよ」とポーズを求められたことについて、女子サッカーのイングランド代表、ケリー・スミス選手が「女性差別だ」「自分ならインタビュアーにビンタを食らわせる」と怒りを表明したというのです。確かに、ブシャール選手が男性アスリートならぜったいに言われない言葉。そして、ネットでググると、ブシャール選手ってかわいすぎるアスリートとして人気なんです。
まっとう。あまりにまっとうすぎる怒りなのですが、ケリー選手に共感するというより、「そ、そっかー!これ、怒ってもいいことなんだ」とあまりに日本の価値観との違いに呆然としてしまいました。
さらに、ケリー選手は「女子スポーツに対する無知を象徴している。こういう発言をしても大丈夫だと考えている人がまだまだ大勢いるということね」ともコメントしてます。
ケリー、日本には、すごいたっくさんいるんですけど!!
世界でもトップクラスのフィギュアスケーターに「表現力を身につけるために、はやく処女をすてるべきだ」といった男もいたし、週刊誌は五輪や世界選手権があるたびに「美人過ぎるアスリート」特集をやってます。
あまりに競技やアスリートに対する敬意がない。


そう考えていたら、どんどん思い出してきました。
ある裁判を取材していた時のこと。朝、新聞をチェックしていたら、スポーツ紙に、その裁判の「担当検事が美人だ」という記事が出てました。
繰り返しますが、その記事の内容は「担当検事が美人だ」という、それだけでした。
総選挙の取材をしていた時も、週刊誌にある大物政治家の運転手が「美人だ」という記事が載ってました。これも選挙の行方ともまったく関係なく「美人だ」というだけでした。
当時は「よっぽどネタがなかったのね」と思ってたけど、女性が性的に消費されることが当たり前の国に長く暮らし過ぎて、目くじらを立てないように、心を波立たせないようにいたんだと思う。
これからは、ちゃんと「目くじら」立てていこうと思います。

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