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ムズムズ病とわたし、そしてアンティル話、再開します。

アンティル2014.03.19

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ラブピースクラブHPリニューアルおめでとうございます。
「大人のオンナは夜が楽しい」そんなキャッチコピーが輝いておりますね。そんな中でこのコラムがまだ生き残っていることはプチ奇跡でございます・・
今、私は卑屈です。
それは先日、このリニューアルに伴い北原編集長から入った1本の電話。
北原編集長「4月からは新しいコラムニスト陣も加わるし、よりフェミで政治的なものを取り上げるコラムになるんだけど、あんたどうすんの?」
それは、ここ数年、このコラムがほぼ休眠状態だったことに反省して、これまでにない1日2本分の原稿を編集長に提出した夜でございました。
北「こんなくだらん原稿載せられるか~!」
いきなりの2本同時ボツ!私は食い下がりました。
ア「どこがくだらないんですか~大事な問題ですよ! 特に2本目のコラムに書いた問題は!!」
北「ムズムズ病なんてわけのわかんない病気の話しなんて、フェミ色ゼロじゃないか!!」
ア「あっ! ムズムズ病を舐めましたね?! 今! ムズムズ病はオンナのカラダの問題なんです! フェミとムズムズ病、女の一生とムズムズ病!これはフェミ語りなんです!」
プープープー(電話を切る音)
コラムの連載の危機。そんな中で書き上げたのが、前回のコラムでありました。
私は執行猶予付の連載を許可されたのです。
数日後、私は新しいコラム陣と田房永子さんそして北原編集長と会食する機会がありました。新しいコラム陣、総勢4、5人を含め、10人ほどが台湾料理屋に陣取りました。自分が書いていきたいこと、編集長からの期待! やる気がみなぎるその場は、まるでマグロの漁場のようでした。北原編集長に“落ちこぼれ”の烙印を押された私は、そんな中で一人卑屈に丸くなるばかり。
私の隣には新コラムニスト、初対面の弁護士のみなみかずゆきさんが座っておりました。若さが溢れ、やる気がムンムンと伝わってきます。まさに優秀なフレッシュマン! 私を哀れに思ったのか、みなみさんが話しかけてくれました。
みなみさん「男は僕だけだと思っていたのでよかったです~」
北「この人、アンティル。FTMなんです」
みなみ「そんなんですか。よろしくお願いします~・・・・・」
なんとも爽やかです。胸に弁護士バッチが輝いております。私が自ら注文した台湾風骨付き酢豚に手を伸ばした時、みなみさんは明るくこう話しかけてきました。
みなみさん「アンティルさんは、お肉好きなんですか!」
その爽やかと何故か力強い言葉に背筋を伸ばされた私は、こう答えました。
ア「はい。特に酢豚が!!」
私は酢豚が好きです。酢豚への想いはとても深いのです。メニューを見て“酢豚”の二文字がないことがわかった私は、店員に酢豚はないか? と尋ねたほどです。この場合、お肉が好きなのではなく、酢豚が好きだと伝えることが私の酢豚に対する愛情だと思ったのです。そして迷わず言葉にした。しかしそこでまた北原編集長から横槍が入ったのです。
北「何? その会話?!! ハハハハ」
私は笑われた。みなみさんは必死に私に話しかけようとしたのだと、その時ようやく気がついたのです。
しかしみなみさんがようやく見てみつけた糸口は「お肉好きなんですか?」だったのだ。
「お肉好きなんだ~」という気軽なテンションでもなく、「お肉好きなんですか~?」という本気の疑問でもない。
そのニュアンスをお伝えすべく、“お肉”を他の言葉に置き換えてみましょう。アンティルの所は竹ノ内豊が取引先の相手に話すイメージです。
みなみさん「哲学が好きなんですか?」
ア「はい。特にニーチェが。!」
まさにこんな感じ! でも確かにおかしいです。“お肉が好きか”と聞く、その声、声質、声の張りは“お肉”的ではない。しかし私はその“妙~”に気がつかず、背筋を伸ばして酢豚への愛情に思いを馳せてしまいました。だから気がつかなかった。みなみさんが私に話しかける時に見つけた必死の話題が“お肉”だということを。私はさらに卑屈になっていきました。
そんな時、自己紹介タイムが始まりました。各自がイキイキと意気込みを語っています。まぶしい! 私の唯一のなぐさめは田房永子さんでした。漁場にあっても田房さんのままの田房さん。それはマグロ漁場の中で海を見渡し仁王立ちしている異邦人のような佇まいでした。私は「アルプスの少女ハイジ」のおじさんの横にくっつく犬のように、田房さんの斜め前に座り心を落ち着かせました。そして私の番がやってきました。
ア「(小声で)アンティルです」
卑屈になった私には、意気込みを語るなど恐れ多いことで、早々と次の人にバトンタッチしようとした時、恐れていた事態が起きました。
北「いつも嘘みたいな話し書くアンティルです」
その時、私のふくらはぎが、疼いたのです。
ア「みなさん!私は先日“ムズムズ病”になって大変だった話をしたら、この編集長ときたら、そんなくだらない名前の病気なんて信じない!と言ったんですよ。ムズムズ病はオンナのカラダと老いを語るには必要なものなんです!なのに!・・・」
その時、どこからともなくその声が上がりました。
「私もなりました!ムズムズ病に!」「私も!辛いですよね!ムズムズして!」「あっ!私もふくらはぎがムズムズする感覚わかります!」
次々に上がるムズムズ病体験者の声。私はようやく漁場の一員になった気分でした。
北「本当にあるんだムズムズ病って・・・」
仲間っていいですね。ちなみにそんな時も田房さんは田房さんでした。
みなさん、遅くなりましたがムズムズ病って知ってますか?
夜寝るときになると、ふくらはぎがムズムズする病気なんです。ムズムズして寝られないくらい辛いんです。
ふくらはぎの中で何かが皮膚の内側を這うようなそんな感覚が一晩続くんです!
原因はホルモンバランスの崩れて、ドーパミンが出なることが原因なんだそうです。ムズムズして不眠になり、鬱病になる人も多いそうです。私は40代にして閉経後10年。老化し続けるカラダを持っています。ムズムズ病はそんな中で発症した病。「ムズムズ病とフェミ」これは確かに言い過ぎました。でも「ムズムズ病とオンナのカラダ」「ムズムズ病と老化」それは、語るべき問題なのです!
しかし、北原編集長! 私はこの話を封印します。ムズムズ病のふくらはぎに誓って。
さて、アンティルが10代にはまった地獄の恋愛絵巻「イチゴ事件」後、このコラムの中のアンティルは社会人になり、仕事の中で自分が自分でい続けることだけに夢中になっております。そんなアンティルは2丁目と出会い、新たな恋を見つけます。それは、S。激しくも悲しい恋でした。これまでのその恋について部分的に語ってきてはおりますが、改めて私のマイマイストーリーを始めさせていただきたいと思っております。長い間、読んで下さっている方の中には、「その話し聞いたよ!チェ」 という方もいるかとは思いますが、わたくしアンティル、改めて連載に挑みたいと気を引き締めております。そして、こんな私に温かい応援を送ってくださった方々、お返事もせず、すみません。今後もお付き合いください。たまに今回のようなたわいのない日常の話しも入ると思いますが・・・。
北原編集長、やはりこのコラムはボツでしょうか?載せていただけることを祈っております。
(ムズムズ病関連サイトより)
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アンティル(あんてぃる)

ラブローター命のFTM。
数年前「性同一性障害」のことを新聞で読み、「私って、コレかも」と思い、新聞を手に埼玉医大に行くが、「ジェンダー」も「FTM」という言葉も知らず、医者に「もっと勉強してきなさい」と追い返される。「自分のことなのに・・・どうして勉強しなくちゃいけないの?」とモヤモヤした気持ちを抱えながら、FTMのことを勉強。 二丁目は大好きだったが、「女らしくない」自分の居場所はレズビアン仲間たちの中にもないように感じていた。「性同一性障害」と自認し、子宮摘出手術&ホルモン治療を受ける。
エッセーは「これって本当にあったこと?」 とよく聞かれますが、全て・・・実話です!。2005年~ぶんか社の「本当にあった笑える話 ピンキー」で、マンガ家坂井恵理さんがマンガ化! 

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