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おかんとコピ Vol.10 小鉄とアントニオ

李信恵2020.04.01

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6月には2回目のワクチン接種へと、いつもの獣医さんへ。コピは、なんと2キロになっていた。3カ月になりたての子猫にしたら、かなり大きいそうので「洋猫なのかな?きっと大きな猫になりますよ」とのことだった。白血病と猫エイズの検査は無事に陰性、採血では今までで聞いたことの無い声で怒っていた。痛かったよね、ごめんよー。でもコピのためやからねーと、平謝り。

 

保護したばかりの時には、男の子か女の子か分からなかったけれど、またの間に何やらぷっくりとしたものも出てきた。そう、睾丸。いわゆるタマタマだ。しかし、よく見ると、その睾丸が1個しかない。タマタマが片方しかない猫というと、「じゃりん子チエ」を思い出す。「名前は小鉄(主人公チエの飼い猫)の方がよかったかも」と云う友人もいたが、間違えないで。片方しかなかったのは「アントニオ(登場人物の飼い猫)」の方だ。ここは重要(そうでもないか)。

アントニオは小鉄と闘った際に、小鉄の必殺技「タマつぶし」によって、右のタマタマを失うことになる。そして、まっすぐ歩けなくなった所を犬に狙われて亡くなってしまうのだ。ちなみにアントニオにはアントニオJr.と云う息子猫がおり、Jr.は父の仇討ちのため小鉄と決闘するが、小鉄が無抵抗で説得したため和解する。その後は小鉄を慕うようになった。このあたりの話、切ない。

さらに関係ないが、アニメ版「じゃりん子チエ」のチエのお母さん役の声優を務めた女優さんと、若い時に地元東大阪で会ったことがある。すごくきれいな人だった。必殺仕事人シリーズにも出ていたと思うが、今はお元気でいらっしゃるのだろうか。突然思い出した。記憶って怖い。

「じゃりん子チエ」は名作なので、ぜひ機会があれば皆さんにも読んでほしい。私と同世代の、当時の大阪の子どもは「じゃりん子チエ」をテレビで見て育ったと思う。大阪の下町を描いた名作だ。ちなみに「おかんとコピVol.6 猫ちぐら完成!カムジャとチスル、みのりさん」(https://www.lovepiececlub.com/column/13787.html)の途中で出てくる行きつけのホルモン屋さんこと大阪・鶴橋のホルモン屋さんのオンニは、実写版チエと云うか、チエがそのまま大きくなったらこんな感じなのかなあと思わせる、笑顔が素敵な人だ。機会があれば訪ねてみてね。

それはそうと話は戻るが、問題はコピの方のタマタマだ。気になっていたのでネットでも調べたが、改めて獣医さんに聞くと、これは睾丸が陰嚢まで降りてきていない「陰睾(いんこう)」または「停留睾丸(ていりゅうこうがん)」と呼ばれる状態と確定。8ヶ月ぐらいまでは下がってくる可能性があるということなので、早くコピのタマタマが本来の場所まで下がってくるように祈っている。もともと去勢手術はする予定なのだが、「陰睾」「停留睾丸」の場合は睾丸がおなかの中にあるため、開腹手術が必要になる。なので、局部麻酔ではなく、全身麻酔に。考えるとすごくしんどいけど、下りてこない睾丸の腫瘍発生率は、正常な睾丸の10倍以上といわれているので、どちらにしてもちゃんと手術しなければ。秋にもまた病院で検査して、その後に判断と云うことになった。

とても心配だけど、こんなに大きく育って元気なので、きっと大丈夫だろう。ふと見ると、通っている獣医さんの診察券には「うちのタマ知りませんか?」のイラストが描かれていた。

「コピの(片方の)タマ知りませんか?」

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李信恵(り・しね)

1971年生まれ。大阪府東大阪市出身の在日2.5世。フリーライター。
「2014年やよりジャーナリスト賞」受賞。
2015年1月、影書房から初の著作「#鶴橋安寧 アンチ・ヘイト・クロニクル」発刊。 

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